記事をんでいただき有り難うございます。今回は、ゲーム開発のSES企業についての話題です。実は先日、SES会社についての交流会を弊社にて開催しました。特にゲーム開発に特化した企業を集めたのですが、あまり存在しないタイプの交流会であるからか、業界についての色々な情報を聞くことが出来ました。今回の記事では、交流会のレポートをお届けします。みなさんのご参考になればと思います。
SES企業にとって、交流会には一定のニーズがあります。人材と案件をマッチングするのがSES企業であるので、人材の方が余るか、案件の方が余るか、そのどちらかの状態になるからです。現在の状況はと言えば、人手が不足しており、案件は充足しているという傾向が各社共にあるようでした。SES企業は単に人材と案件を結び付けるだけのように思われることが多いですが、実際にはデザイナーやエンジニアの要望と企業のニーズの両方を満たすために工夫を重ねる企業も多数存在します。SESがあることによって、企業はより柔軟に工数を管理し開発を進める事が出来ますし、人材にとっても自分だけでは手の届かない案件に対して参画しキャリアを積むことが出来ます。こうしたお互いがハッピーなマッチングの為には、大前提として案件の情報が豊富であること、そして企業が採用と育成について配慮している必要があります。今回参加をいただいた企業の中には、その両面について意識を持った企業が多く、お陰様で良い会合にすることができました。一例ではありますが、人材に対して、エンジニアとして働くとはどういう事なのかをブログ記事の中で呼びかけたり、ライフハックについての記事を記事の中で紹介するなど、人材向けに情報を公開することで人材を集めるといった活動をしている企業も存在します。こうした企業は是非応援したい所です。
「キャリアコンサルタント」についても話題に上がりました。「キャリアコンサルタント」とは、青少年の適職探しをサポートする為の資格で、資格を取得する為には各種試験を受ける必要があります。厚生労働省はこれを国家資格化すると発表しています。
SES事業者にとってはこの資格は非常に関連性が高く、「今後は必須になるのか?」という話題が盛り上がりました。資格は「人材にとってのキャリア形成を支援する」という点においてはSES企業にとってもプラスになる資格になるかもしれません。しかし検定試験や技能検定など、それなりに取得にはハードルがあるために、事業者にとっては負担になる可能性もあります。必須化された場合には、より事業をする上での制約が大きくなる事も考えられるので、見過ごす事の出来ない動きです。ラクジョブ新聞では今後もこれについてウォッチを続けたいと思います。
SESという事業自体が今後どうなっていくのか、という話題も上がりました。SESというビジネスモデルは、人も案件も豊富になる事で成り立つビジネスモデルです。ところが日本の生産年齢人口は下がっていき続ける事が予測されています。生産年齢人口が下がれば、結果として案件の数も減ります。そうした時代の推移の影響をまともに受けるのがSESでもあるとも言えます。このままいくとSES事業は継続することが難しくなるかもしれません。経営者の中には自社ゲームの開発など次なる動きを見越していると話している人もいました。現在の業態から、いかに次のフェーズへと移行していくのかが、全てのSES企業にとって共通する問題であるといえるかもしれません。