日本ゲーム大賞とは (画像は公式サイトより)
記事を読んでいただきありがとうございます。日本ゲーム大賞2016の「年間作品部門」の一般投票が開始されました。日本ゲーム大賞とは「一般社団法人コンピュータエンターテイメント協会」が主催で開催されている、1996年からイベントです。続くイベントです。
(引用開始)
「本表彰制度の開催目的は、コンピュータエンターテインメントソフトウェアをひとつの文化として捉え、
その振興を図るとともに、コンピュータエンターテインメントソフトウェア産業の発展に寄与することにあります。」
(引用終了)
日本ゲーム大賞は家庭用ゲーム、PCゲームなどのプラットフォームを問わず、日本で発売された「コンピュータエンターテイメントソフトウェア全般」を対象としたイベントです。既発売作品を対象とする「年間作品部門」、未発売作品を対象としる「フューチャー部門」、アマチュアの方が制作され、市場に乗せられていない作品を対象とした「アマチュア部門」という3つの部門で選考と表彰が毎年行われています。
創造性と人物に対する表彰も
日本ゲーム大賞には作品そのものに対する選考、表彰の他に、斬新かつ革新的で、創造性豊かな作品を選考、表彰する『ゲームデザイナーズ大賞』を「年間作品部門」に2010年から設けています。さらに、「人物」への評価もあり、コンピュータエンターテイメントソフトウェア産業の発展に寄与した人物を対象とした「経済産業大臣賞」の選考、表彰も行われています。公式サイトでは、過去のゲーム大賞のデータベースもありますので、どのような作品が受賞されたのか、どのような人物が評価されたのかが興味がある方は、公式サイトへのリンクを設けておりますので、是非調べてみてください。
投票者には景品があります
インターネットでもハガキでも投票ができるゲーム大賞ですが、投票者の中から抽選で景品のプレゼントがあります。公式サイトより引用させていただきます。
ゲーム業界におけるアカデミー賞か
過去に大賞や特別賞を受賞した作品をみてみると、当たり前ですが名作、ヒット作が並んでいます。一番古い「CESA大賞’96」の作品賞は「サクラ大戦」、特別賞に「ポケットモンスター」やSFC後期にして質の高いリメイクがまさに伝説となった「ドラゴンクエスト3 そして伝説へ」などが受賞しています。一番最近の2015年受賞作品は「妖怪ウォッチ2 元祖/本家/真打」、ゲームデザイナーズ大賞に「Ingress」、アマチュア部門大賞には東京工芸大の「10動説」などが受賞しており、いずれも話題になった作品ですね。人物が評価される「経済産業大臣賞」ですが、昨年は「カービィ」「スマブラ」シリーズの生みの親の桜井政博さんでした。マリオの生みの親である宮本茂さんや、イナズマイレブンシリーズなどを開発したレベルファイブの日野晃博さんなど、錚々たるメンバーです。ゲーム業界の皆さんは是非このゲーム大賞の受賞を目指してください。個人的な予測ですが、ゲーム大賞には実況プレイ動画などで話題になった「スプラトゥーン」や「スーパーマリオメーカー」などが大賞、優秀賞を獲得するのではないかと考えています。開発会社にとっても、開発メンバーにとっても受賞されることはひとつのステータスになることは間違いない日本ゲーム大賞ですが、改善されるべき課題もあるそうです。
問題点
日本ゲーム大賞は一般応募による多数決によって受賞作品が決まるので、有名になったタイトル、シリーズが連続して受賞するというケースが多いです。ということはゲーム大賞の大賞に選ばれるには、トップセールスを記録しなければなりません。また、東京ゲームショウとの連携を取っているのですが、その関係でフューチャー賞には東京ゲームショウに出展予定の企業の作品が選ばれるので、それ以外のゲーム開発企業の作品に対する関心を、このイベントでは持たれにくいのです。あらゆるゲームソフトに関心が持たれる仕組みづくりをしなければ、強者一強の評価文化が出来てしまい、業界へ新規参入を図りたい開発会社などに対する特別賞を設けるなどの取り組みが今後求められて来るのではないかと感じます。
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