パズドラから4年、スマホゲーム市場の現在 新規ゲーム開発に今必要なこと

パズドラの大ヒットから注目を浴び始め、新規ベンチャー企業、大手ゲームメーカーが一斉に飛び出したスマホゲーム市場。開発費数千万円でも、毎月月商億円以上を手に入れられるビジネスチャンスに多くの会社が手を広げました。結果大ヒットにつながったアプリもそうでないアプリも大量に作られました。パスドラも4周年を迎えた2016年、今回はスマホゲーム市場の現在についての話です。

Fotolia_89058449_Subscription_Monthly_M-330x224開発費数千万円、月商100億円から開発費数億円、月商不確定の世界へ

かつて数千万円、あるいは数百万円で作れていたスマホゲームも作り込みが要求されるようになり、開発費の高騰が続いています。国内だけでも4000万人以上がダウンロードしており、単純な人口比で考えれば、日本人の約1/3はパズドラで遊んだことがあるという計算になります。開発費で考えれば数千万円ほどで、月商100億円ものタイトルになった様を見たゲーム業界の全ての会社は、スマホゲームに可能性を感じないわけがありませんでした。

しかし、全ての会社が同時に全力で勝負するということはそれだけレッドオーシャン化も速いということです。パズドラから4年、開発費は数億が当たり前。それだけの開発費を自社で出せる会社でないと市場で勝つを狙うのは難しくなっています。

shutterstock_129157031-330x242大人気タイトルと勝負するためのPR費用数億円

スマホゲームのコンシューマーゲームとの大きな違いは終わりがないこと、サービスが続くことです。コンシューマーゲームは一度クリアするか、一度やり込めばそこで終了です。エンディングを見て満足する人かトロフィーを100%コンプして満足する人がほとんどでしょう。しかし、スマホゲームの場合、運営があり、イベントがあり、ゲームが終わることはありません。サービスが終了するときはゲームが収益を上げられなくなった時です。

パズドラは4年前のゲームですが、いまだにスマホゲーム界のトップクラスです。コンシューマーゲームの場合AAAタイトルと発売日が被ると売上が心配になりますが、スマホゲームの場合は、毎日いくつもの超人気タイトルが発売され続けているような状態です。その中で、新しく市場で勝負するためのタイトルには、テレビCMや屋外広告で知名度を上げ、初動でランキング上位に入り込む必要があります。そのために大手パブリッシャーは数億単位でもお金をかけてでも勝負を仕掛けています。

shutterstock_180336584-330x215人気IP活用と新規IP立ち上げ

競合ひしめくレッドオーシャンのスマホゲーム市場で、それでも新たなゲームを投入しようとすれば当然戦略が必要です。良く語られる切り口であれば、アニメや漫画のIPをゲーム化することがあります。スマホゲームファンを新たなスマホゲームに引き込むことは難しいですが、アニメや漫画の原作のファンに対してゲームという新たな形でヒキを作ることはできます。最近では、アニメの製作委員会が組成されるときからスマホゲーム化権の話がされるケースもあります。

一方で既存IPを使わず新規IPを立ち上げる場合ももちろんあります。しかし、ノーネームの新規ゲームにユーザーの目が集ってくれるような状況ではもうありません。新規IPの立ち上げの際には、ほぼ必ずと言ってもいいほど有名クリエイターの名前がつくようになりました。「キャラクターデザイン○○」「シナリオライター○○」「豪華声優○○起用」「サウンド○○」「主題歌○○」「OPアニメ制作○○」などの文字はどのゲームでも見られるものです。

shutterstock_316449695-330x220ゲーム業界の今後の発展のために

以上がゲーム業界の近年の動向です。最近は、弊社でも強いIPを紹介してほしい、有名クリエイターや名前のある会社を紹介してほしいという相談も多く受けるようになりました。名前を使うというと響きが悪くなってしまいますが、実力のある人たちが集まって面白いゲームができるという意味では楽しみも増えています。また、スマホゲーム以外のコンシューマーゲームやVRもにわかに活気づいています。ビ・ハイアは、そんなゲーム業界の今後の更なる発展に寄与していきます。もし、人材採用や会社・クリエイター・IP紹介を希望の方はご相談ください。

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