会社のHPから会社のことはわからない?!
就活生の皆さんこんにちは。皆さんを全力でサポートするラクジョブの平田です。就活といえば必ず欠かせないのが「どの会社を受けるか」という選択ですが、皆さんは受験する会社をどう選んでいますか?会社のHP、求人広告サイト、会社の説明会やパンフレット…という方は多いと思います。他にはネットで評判を調べるという手もありますが、これは該当会社を落ちた人や辞めた人が恨みつらみを書いていることもあるので、一概に信憑性があるとは言えません。かと言って会社側が発信している情報だけでは、その会社の全てがわかるわけではないのです。会社の理念や大体の仕事の流れ、取引先について調べても、その会社の良い点や悪い点がフラットに知ることができるかと言えば疑問です。何故なら基本的に会社が人材を採用するときには、その会社の良い面を特に強調する傾向にあるからです。これはアニメゲーム漫画業界に限らず全てそうですね。そのため、社内に実際勤めている人の気持ちや隠れた不満、または会社がアピールしていない本当の良さなど、現場からの声については耳を傾けられることが多くありません。今回は、そんな中でいかに自分が受けるか会社について深く知るか、その方法をお教えします。
会社が伝えるのは基本的に「良い面」
会社が応募者に伝えるのは基本的に会社の良い面だけ、という話をしました。でもそれは当然の話です。あなたも、友達になりたいと思う初対面の人に対しての挨拶や、SNSのプロフィール欄に自分の欠点だけを連ねることはありませんよね?中にはたまに「こういう所がひどくて辞めようと思った」という社員の生々しい声を掲載して、応募者へありのままを伝えることでハードルを設ける会社さんもありますが(弊社です…)、基本的にはこういった募集方法は取られないのが普通です。
しかし、会社の良い面というのはどこも何となく似たり寄ったりになってしまう傾向があります。「和気あいあい」とか「成長」というような言葉は皆さんも多くの採用HPで目にしたのではないでしょうか。しかし「和気あいあい」には「切磋琢磨する和気あいあい」もあれば「仲の良さが一番と考えられている和気あいあい」もあり、千差万別。この、ありがちな一言の裏に隠れた真実を見極めることこそが就活では大事になってきます。説明会や合同説明会での社員さんを見て何となく会社の雰囲気を知ることもできますが、それよりも私が勧めるのは「生の声」を聞きに行くことです。
生の声を聞くには、会いに行くのが一番
生の声を聞くとは…?と思うかもしれませんが、それこそ就活でメジャーな「OB訪問」です!この方法、メジャーな割にあまり実践されていないようなのですが、ものすごくお勧めです。OB訪問とはその名の通り、自分達の学校を卒業して企業に就職しているOB、OGに話を聞きに行くというものです。志望企業に就職している先輩に話を聞くことは社会人という存在と最も近く一対一で時間をとってもらえる貴重な体験ですし、何より人事採用に関わっていない先輩だからこそ会社の良い面も悪い面も教えてくれます。OBであれ会社にとって不利なことは言ってくれないのでは…という気がするかもしれませんが、私の就活時代(2008年)には、どんな大手の先輩でもかなり色々と教えてくれました。1社に対して複数名を訪問した際には、その中の過半数から「私はこの会社、酷くて辞めようと思ってるからあなたも受けない方が良いと思うよ」という率直な意見を頂いてしまったことも…社会人になってから調べてみたところ、その会社さんは離職率の高さが有名な業界の大手企業でした。こういったことも学生の立場ではすぐにわからないものです。
兎にも角にも、こういった真っ正直な意見を聞けるという意味でOB訪問はとても効果的です。社会人という存在が何を重視し、どういった責任を持って働いているかについてもわかるため、面接にも役立ちます。もちろんOB訪問は悪い面だけでなく良い面もかなり知ることができます。会社に惚れ込んでいる、今でも働くのが楽しい!という先輩の声に出会うと、就活に対してもポジティブに取り組めるようになります。
OB訪問で気をつけること、聞いておきたいこと
そんなお勧めのOB訪問ですが、まずどうやるかわからない?という人のためにやり方を伝授しておきましょう。通常、専門学校や大学の就職課には「何年度に誰がどこに就職した」というデータが記録されています。その記録を参照させてもらうなり「OB訪問をしたいので先輩の連絡先を知りたい」と申請することでOBの電話番号やメールアドレスを教えてもらえるはずです。必ずしも全てのOBが返事をくれるとは限らないので、1社につき数名いる場合は全員に連絡を取った方が良いでしょう。「OB訪問のお願い」というような文章を一筆書いて、OKが出たら指定の場所に向かいましょう。相手は社会人ですから遅刻は厳禁です!
質問内容は比較的自由で良いと思いますが、やはり聞いておきたいのは「この会社に入って良かったと思うこと」。その際には先輩自身が何を目的に就活をしたかについても聞くと深く話を引き出すことができます。また「入ってみて予想と違ったこと」も聞いておいて良いでしょう。逆に面接対策や履歴書対策は、年によって人事の方針が違ったりするのであまり役に立つとは言えません。もし自分の学校からは志望企業に入った人がいない…という場合は、ダメ元でも企業の問い合わせフォームなどから「もっと御社について知りたいので、一度会ってお話をするお時間を頂けないでしょうか」と送ってみましょう。大手企業の場合はそういった連絡が多数くるので受け付けていない可能性は高いですが、会社さんによってはたまに対応してくれるところもあります。
最後は自分の勘を信じるべし
私自身就活時代は10人以上のOB訪問をしてきましたが、最終的に入社したのはOBがいるどころか初めて新卒を採るという今の会社でした。しかしOB訪問の間に出会った先輩たちが「社会人としてこれくらいはできていないと」とか「こういう心持ちで働いた方が良い」とアドバイスしてくれたことは、今でも心に生きていると感じます。一方で、全ての情報源と同じではありますが、OB訪問だけを絶対視しないように気をつけましょう。先輩たちから沢山の意見を聞いてみても、実際に入社するのはあなた自身。OBの意見も絶対的なものではありません。重要なのは沢山の会社を訪問して、最も良い!と思える会社を自ら見つけることです。皆さんの就活がうまくいくよう願っています!