近年、アニメ業界、ゲーム業界、映像制作業界において、3DCGデザイナーの需要が増加しています。今回は3DCGデザイナーが知っておくべき基本知識についての記事です。
3DCGの需要が増加しています
アニメ業界では、フル3DCGを使ったアニメのタイトルが1クールに最低一本、必ず放送される時代になってきました。最近では「亜人」などがありました。そしてゲーム業界では、スマホのスペックの向上により、「白猫プロジェクト」を皮切りにフル3Dのソーシャルゲームがリリースされるようになりました。そのようなことがあるためこれらの業界では全体的に人材が不足している傾向があります。
3DCGデザイナー
一口に3DCGデザイナーといっても、仕事の内容によって呼び方が変わりますし、業界によっても変わります。そして、使用するソフトも変わってきたりします。
3DCGデザイナーは、会社によって、求められる傾向が大きく2種類あります。それがジェネラリストとスペシャリストです。ジェネラリストは、3DCGのモデリングという原型を作る作業から、動かす部分の指定し、可動域を決めるボーン入れ(リグとも言います)、そして映像にする際にそのように動かすかのモーション(アニメーション)などの一連の作業ができる人のことを言います。一方でスペシャリストは、これらの作業のうちどれか一つに秀でた人になります。
目指す業界によってソフトが違う
基本的に企業で使うソフトは購入に何十万するハイスペックのソフトですが、業界によって使用するソフトに偏りがあります。3DCG制作において最も多いのが、MAYAです。ゲーム会社や映像会社のほとんどが使っています。一方で業界特有なのが、アニメ業界です。使用するソフトがMAXと呼ばれるソフトが多く、アニメ特有のセルの色調(セルルック)にするための機能が充実しているためアニメ会社の多くが使っています。
動きのつけ方
動きのつけ方に関しても呼び方やつけ方の方法が幾つかあります。まず呼び方に関しててですが、一般的にアニメ業界では、アニメーション、ゲームや映像制作の業界ではモーションと呼びます。そして動きのつけ方に関しては、一つ一つの動きに対して、手作業でつける手付けモーション、人間の体にセンサーをつけ実際に体を動かして動作をとり、動きをコンピューターに取り込むことによって動作をつけるモーションキャプチャーの2種類があります。手作業ではなく全てモーションキャプチャーでできればいいのでは、とおもうかもしれませんが、モーションキャプチャーで作業するためには、動作させる素材と動きをつける人の体格が同じ必要があります。加えて関節の位置が全て一致していることが必要になります。これが少しでも違うと、修正を加えなければならないため、最終的に手付けのモーションあまり変わらなくなってしまうということです。
3DCGデザイナーを目指すにあたって
3DCGを作るにあたって最も重要となってくるのが物の形をしっかり認識出来ることです。デザイン会社で、よくデッサン力が必要ということをよく言っています。そして3DCGの場合は、デッサン力に加えて、物を立体的に捉える必要があります。例えば、正面から見たら問題ないが、別の方向から見たら変な形だったり、動きに関しても、正面から見たらいいものの別角度から見たらおかしいということがあったりします。そのため、いかに自然に立体的に見せられるかがきもとなってきます。3DCGの需要の増加とともに我々の目に触れる機会も増えてきました。それらの作品に憧れ、3DCGデザイナーをめざし、そしていい作品を作るという橋渡しができればという思いで今日もラクジョブを運営しています。
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