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2016.04.09 漫画の神様 手塚治虫さんに学ぶ アニメゲーム漫画業界で活躍するには 人生の軸をたくさん持つこと

手塚治虫先生の医学論文が読めるblackjack

こちらの記事は、この記事の筆者と同じ研究分野を、漫画家の手塚治虫先生が1960年に論文として提出していたという内容です。手塚治虫先生が医師免許を持っていたという話は非常に有名です。その知識に裏打ちされて描かれた「ブラックジャック」を読み、実際に医師を目指される方や、すでに今医師の方が影響を受けた作品として、「ブラックジャック」を挙げる方も多いそうです。私も小学校から高校まで、全ての学校の図書室に必ず「ブラックジャック」がありました。手塚治虫先生の作品は「ブラックジャック」以外にも、「火の鳥」や「ジャングル大帝」などの名作が置かれており、日本人であれば一度は読んだことのある漫画と言っても過言ではないでしょう。ブラックジャックでなくても、膨大な作品を遺されているので、手塚作品を見たことがないという人は逆に珍しいのではないでしょうか。そのくらい大変なクリエイターですが、漫画を描きながら医学論文を書いていたというのです。

手塚治虫が書いた論文…時代の最先端をいく研究!

image軸を持っていたからこそできたインプット

この記事を読めば分かりますが、手塚先生は鉄腕アトムやリボンの騎士などの連載作品を持ちながら、電子顕微鏡を使った医学的な研究を行っていたというから驚きです。「東大生も3年経てばただの人」という言葉があります。どんなに秀才だった東大生も、社会に出てしまえば単なる人になってしまうというものです。ブラックジャックが書かれ始めたのは1973年ですから、研究発表から時間が空いています。と同時に、手塚先生は外科医として実践的な医療現場に携わった経験が殆どありませんでした。しかし、この漫画を描くにあたって手塚先生は膨大な医学書を買いあさって独学をされていたということです。持てる知識だけでなく、漫画を描き続けながら医学という難しい分野を猛勉強をし、それをアウトプットするということは並大抵の努力では実現できることではありません。ではなぜできたかというと、彼には医師という漫画家ではない軸があったからだと思います。その他にも、幼少期から少年期にかけて、昆虫や天文学に多大なる関心を寄せていたことから、知識を収集することに抵抗が無かった方だからこそ、幅広い作品を描けたのでしょう。

shutterstock_145991144-330x330優れた作品にはリアリティがある

漫画に限らず、ゲームやアニメ、映画などのエンターテイメントは「リアリティ」が重要である場合が出てきます。それは「世界観」を作り込む場合です。SF、ファンタジーなど現実世界とは離れた舞台の作品やストーリー重視な作品、ギャグ漫画であってもリアルな世界観の中で繰り広げられる作品などは、見る人たちに作品世界の「臨場感」をどれだけ伝えることができるかということが勝負です。このリアリティの根源は果たしてどこから来るのでしょう。ゲーム、アニメなどはチームプレイですから、そのチーム全員の持つ世界観の情報の中から生み出されます。その世界観をコミュニケーションの中で共有することもできますから、知識を臨場感と共に習得できる制作環境であることもあるでしょう。漫画など少人数、あるいはこれから売れようとしている方、フリーランスでやられているデザイナーさんやイラストレーターさんなど個人で業界の中で戦っていらっしゃる方は、リアリティの形成は己の力のみでやらなければなりません。己のインプットが全てです。

Fotolia_77919055_Subscription_Monthly_M-e1458099194477-330x240リエイターこそ人生の軸を複数持ちたくさんのインプットしよう

「作品に命を吹き込む」という表現が多用されるクリエイター業界ですが、「命」というのは「臨場感」という言葉に置き換えることができると思います。臨場感はクリエイターがどういう臨場感を持っているかに寄るでしょう。人間の脳は認識できないことは認識しません。当たり前ですが、経験できないことはアウトプットできないのです。宇宙空間の写真を見て、無重力にいる感覚はどんなものなのだろうという想像はできるとは思います。しかしどんなに想像力が豊かであったとしても、実際に宇宙空間を経験していませんから、もし仮に同じ表現力があって無重力を経験した人としていない人がいたら、実際に体験している人の方が臨場感を伝えられるでしょう。その意味でも、別の人生レベルでクリエイターとは異なった軸を持つということは武器になります。手塚治虫先生は医学や科学、天文学、昆虫という分野の軸があったはずです。知識を仕入れなきゃ、ではなく、知識を収集したいと思える意識状態になるような軸を持つことは、クリエイターという自分としての人生だけでなく、総合的に人生を豊かに送ることができるでしょう。好奇心や自分の好きなことが漫画以外にあるならば、徹底的にやってみてください。現実逃避ではなく価値ある行為として、誇りを持っていろんなことに挑戦することは、クリエイターとして成功する時に役に立つ経験になると思われます。

 

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