漫画ニュース とんかつDJアゲ太郎!全く関係ない二つのものをストレートに組み合わせる力

2つのものを繋げてしまう発想力

知る人ぞ知るとんかつDJアゲ太郎がなんとアニメ化するというニュースが数日前から話題になっています。日本のテクノシーン、クラブミュージックシーンを牽引してきた著名なクリエイターの適当すぎるコメント(褒め言葉です)も注目されました。特に電気グルーヴでメジャーデビューし、世界的に活躍されている石野卓球さんのコメントは笑いを誘います。

(引用開始)
おトイレでいつも読んでいます。アニメ化楽しみにしてオンエアまで息をしないで待ってまーす。 P.S. まばたきもしませーん。
(引用終了)

おそらくラクジョブ新聞が始まって以来のぶっ飛んだ内容の文章を引用してしまいました…。このとんかつDJアゲ太郎というキャラクターのアイディアって、どのように生み出されたのでしょうか。考えてみてください。とんかつとDJです。私自身、何度かDJイベントに参加して、好きな曲でDJをしたり自分で作った曲を流してみたりしましたが、とんかつの事なんて一瞬たりとも考えた事はありません。

 

とんかつを揚げる音で音楽まで作られた!

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https://netatopi.jp/article/1001912.html

音楽がテーマに入った作品なので、どのような音楽が提供されるのかということに関心がありましたが、まさかこのようなプロモーションをかけてくるとは思いませんでした。記事の内容はとんかつを揚げるときの「ジュ〜」という音やキャベツを切る音をサンプリング(録音)し、それらを使って曲を作るというもの。記事に飛んでいただければ、実際の楽曲を聴くことができます。実際のとんかつ屋でサンプリングするなど、こだわりが見えたりするところも面白いです。音楽業界もアニメ業界も同時にアゲる!凄まじい存在感です。

スクリーンショット 2016-04-05 14.12.51繋げたらこっちのもの

この作品の中心的なテーマとして、「とんかつ屋とDJは同じなのか」というものがあります。主人公アゲ太郎はその視点でDJととんかつ屋の仕事の共通点を見つけていくことになります。非常に奇抜なテーマですが、このようなテーマ設定はクリエイティブな仕事をこなす上で非常に重要です。何もテーマが決まっていないまま作業に取り掛かろうとしたりしても、宛のない大海原にその身一つで挑む事になってしまいます。ゴールやテーマを持っていない漫画家さんはそれほどいないと思いますが、それがどうしても浮かびにくいという場合がある方も多いとおもいます。とんかつDJアゲ太郎という漫画は、そのようなテーマを決める際、全く異なる二つのものを大胆に組み合わせ、それをゴール、テーマに設定しても、価値あるコンテンツとしてここまでのものを作り上げることができるという可能性を我々に示してくれていると言っても良いでしょう。

shutterstock_265978985クリエイターは繋げる人

クリエイターとは今までインプットしてきた様々なものを、一旦自分の中で統合させ、アウトプットさせる職業ではないかと思います。そもそも、自分の頭の中の情報を繋げることができなければ、絵を描いたりデザインをしたりすることはできません。クリエイターの皆さんは、他の職業よりもそうした力に長けていらっしゃる方々だと思います。イラストや音楽を作るときに必要な感覚的なものもそうですが、自分は何を作りたいのだろうという論理ベースの思考をする際も、ぜひ「頭の中の情報を繋げること」に意識を向けてみてください。とんかつ屋とDJを繋げることは相当大変なことだったと思います。ですがそれを一つの目的、「ゴール」として設定すると見えてくるものがあるはずです。すると自ずと、コンテンツの中身、内容といったことも次々と頭の中で繋がり、どんどん出て来るのではないでしょうか。臆することなく点と線を繋げ、新しいコンテンツを生み出す原動力にして頂きたいです。

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