ソーシャルゲームで有名なDeNAでは、アメリカの子会社の方でアニメやマンガのサイトを運営しています。そしてそちらでこの度、アニメ配信を行っている3社と協力し2万話というアニメを世界向けに配信することを発表しました。今回はそのプレスリリースに関してです。
DeNA、MyAnimeList の海外向けアニメ動画を2万話以上に拡大
https://dena.com/jp/press/2016/04/04/1/
引用始め
株式会社ディー・エヌ・エー（本社：東京都渋谷区、代表取締役社長兼CEO：守安 功、以下DeNA）の米国子会社であるMyAnimeList, LLC（マイアニメリスト、本社：米国カリフォルニア州、CEO: 角田 剛史）は、同社が運営する月間利用者数1,000万人以上の英文アニメファンサイト「MyAnimeList」を通じ、大手動画配信サービス「Hulu（フールー）」が米国向けに配信するアニメ動画および日本製アニメ等に特化した世界最大級の動画配信サービス「Crunchyroll（クランチロール）」が世界各国に配信するアニメ動画を本日提供開始します。MyAnimeListのサイト内に埋め込む形あるいはリンクの形で動画を提供するサービスは2015年7月に発表した「DAISUKI.net」に加えて合計3つとなり、正規のライセンス許諾を受けた延べ2万話以上のアニメ動画が、日本を除く世界各国で視聴可能となります※。
中略
DeNAグループは、この取り組みによって、海外のアニメファンがオンラインで海賊版ではなく正規版のアニメ動画を視聴する機会を増やし、日本のアニメ・マンガ産業の発展に寄与することを目指します。また、今後はMyAnimeListを正規版アニメの海外向けポータルサイトとして確立し、各種機能や販売コンテンツを拡充していく予定です。
※ 日本国内からのアクセスでは「MyAnimeList」での動画視聴はできません。視聴可能な国・地域は各動画のライセンス取得状況によって異なり、一部の動画はそれぞれの動画配信サービスの有料会員のみ視聴が可能です。
引用終わり
MyAnimeListとは
株式会社ディー・エヌ・エーのアメリカの子会社MyAnimeList,LLCが運営している英文サイトになります。日本製アニメ・漫画に関するデータベースやコミュニティー機能を提供し、世界中から毎月1000万人以上の利用者が訪れ、ページ閲覧数は月間で1億3000万回以上になっています。このサイトは、2015年1月まではEvolve Mediaグループ傘下のCraveOnline Mediaが運営していましたが、事業をDeNAに譲渡し、現在のMyAnimeList LLCが運営となっています。
世界における日本のアニメ
（画像はホームページより）
日本アニメは、今や世界的にもの注目の高いコンテンツとなっています。例えば世界的にも有名な週刊少年ジャンプの人気マンガを原作とした「NARUTO」は、世界90カ国以上で放送されています。そのようなアニメのタイトルはほかにもたくさんあり、今では、日本のアニメを見て影響され、日本語の勉強をしたり、日本に留学したりという人も増えてきています。
しかし世界の人が、日本のアニメを楽しむ場合の大きな壁は放送までのラグが問題でした。外国の人が日本のアニメを見るまでには、海外で放送する権利や翻訳などいろいろな工程が必要でした。そのため、最短でも半年や1年はかかってしまっていました。そのためいくら日本アニメが好きでも、今、日本で流行っているアニメをすぐに見ることができませんでした。それで横行したのがアニメの海賊版です。動画の配信が充実した現在、その気になれば、放送終了直後から翻訳作業をし、違法にアップロードをすれば、数時間から半日もあれば世界でアニメを鑑賞することが可能という時期もありました。
最近では、正規の動画配信サイトからアニメを配信するようになり、数日から1週間ほどで日本アニメを楽しめる環境が整いつつあるという状況です。そして今回のDeNAの取り組みは、分散しているアニメの動画配信サイト3社から埋め込み型もしくはリンク型で動画を提供してもらい、各種機能やコンテンツの拡充を目指しています。
日本のアニメは、実は来年で100周年を迎えます。そして今、「日本のアニメーション100周年プロジェクト」という企画が進行しています。そしてその中の一つに、日本のすべてのアニメの情報のアーカイブ化と全世界からアクセスできるようにし、世界中に日本アニメを広げたいというコンセプトがあります。今回のDeNAの取り組みは、世界により日本のアニメを広げるのみにとどまらず、日本の市場内でとどまっているパッケージ販売に変わるビジネスモデルとなっていくのではないでしょうか。現在は、合計2万話ですが、これまでに日本アニメは15万話以上が制作されています。今後はこれら全てを網羅し、世界中の人に日本のアニメの全てを知って尾もらえる環境を作って行くことが今後のアニメ業界の葉ってインにつながるのではないでしょうか。
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