遊技機(パチンコ・パチスロ)業界就職指南 応募資格の「遊技機が好きな人」とはどういうこと?

弊社運営の求人サイト「ラクジョブ」では、アニメゲーム漫画業界以外に遊技機(パチンコ・パチスロ)業界の求人情報を取り扱っています。遊技機関連の求人広告を見ると大抵「遊技機が好きな人」という項目です。今回はこの「遊技機が好き」に対してかいせつしていきます。

lovegame-330x231「遊技機が好きな人」とは何なのか

早速ですが、遊技機関連会社の求人情報にある「遊技機が好きな人」とはどういうことなのか。それはもちろんパチンコ・パチスロにハマって毎月数十万単位でお金を突っ込んでいる人、という意味ではありません。そのような人も業界で働いていないこともないでしょうが、基本的にはそういう「好き」を求めているわけではありません。もっとも、業界で働いている方であれば、月に数十万負けるような遊び方をすることがままならないだけかもしれませんが。

いずれにしても、「遊技機が好き」とは、とにかくパチンコ・パチスロで遊んでいればいいということではありません。遊技機が好きというのは、遊技機に対する興味関心が強いということです。いくらパチンコ・パチスロで遊んでいたとしても、当たる当たらないで一喜一憂しているだけでは、「好き」とは言えません。遊技機に関する全てのことに対して知りたいという欲求が高まることが「好き」という状態です。

その意味では、恋愛的な「好き」という感情のパワーとベクトルと同じです。恋愛において好きな人ができれば、自然とその人のことを知りたくなりますし、知った上で付き合うには、その人を幸せにするためにはどうすればいいのかも自然と見えてきます。恋愛において、普段の自分以上のパワーと好奇心を発揮した経験のある方はぜひ思い出してみてください。

Fotolia_69055085_Subscription_Monthly_M-e1452243554319-850x702プレイヤーとクリエイターの狭間で

とは言え、もちろん「遊技機を恋愛的に好きになれ」というわけではありません(そういうことを頭の中で想像してみるのは面白いかもしれませんが)。ある意味では、遊技機に対して盲目的になるのではなく、遊技機の魅力に対して魅せられることと言えるかもしれません。とにかくその「好き」という状態になれるかどうかがプレイヤーとクリエイターを分ける境界線になります。

もう少し詳しく言うのであれば「遊技機を自分で作り上げたい」と思えるかどうかということです。「好き」という気持ちを持って遊技機開発という仕事に取り組めるかどうかが試されていると思ってください。

そして「遊技機を自分の手で作り上げたい」と思っているかどうかは簡単な指標で判別できます。それは、「遊技機を作る」ということを想定した時に「どうしたらいいかわからない」と悩んでしまうか「こうすれば面白い台が作れそう」と思いつけるかどうかです。

pixta_14820316_M-850x567やりたいことしか仕事にしてはいけない

単純な話ですが、ビジネスにおいては常に最大効率が求められます。クリエイターと言えども、ビジネスのスキームの中では労働力であり、労働力としての十分なパフォーマンスが期待できない場合には、別のクリエイターに席を取られてしまいます。それは、新卒採用で内定を競争を勝ち抜ける人、勝ち抜けない人という基準からすでに始まっています。

そしてその基準こそがやりたいこと、好きなことを仕事にしようとしているかどうかです。新卒入社時における仕事のパフォーマンスに大差はありません。さらに言えば「3年は転職するな」からもわかるように3年経ってしまえば、「即戦力」としての最低限のパフォーマンスは身に付いてしまいます。では、3年から先の40年近い社会人人生を分けるものは何なのか。それが「好き」を仕事にするということがわかっているか、「やりたい」を仕事にできているかどうかです。その意味では、「やりたい」を仕事すべきではないでしょう。それはその個人にとっても、最大効率化を目指す企業にとっても不幸でしかありません。

Fotolia_35246294_Subscription_Monthly_M-e1452163800676-850x457やりたい仕事を見つけるために

では、やりたい仕事を見つけるためにはどうすればいいのか。それは自分が誰の喜びのためにその仕事をするのかを具体的に考えてみることです。遊技機を楽しむことは個人的な喜びです。その台の開発に関わったクリエイターの姿まで見えていてその人のためにお金を使うのであれば、また別の話です。

なので、仕事でパフォーマンスを最大化させるのであれば、「誰のために」を自分の中で決める必要があります。それは例えば、パチンコ・パチスロがすごい好きですごい詳しい知人や同僚かもしれませんし、仕事における自分の上司や自分の会社の社長かもしれません。あるいはクライアントの担当者の笑顔かもしれません。

もしこれを読んで、「自分のやりたい仕事がわからない」と悩んでいる方がいるのであれば、「自分がその仕事をどれくらい、どういう風にやれば誰が喜んでくれるのか」を考えてみてください。ぜひ参考にしていただいて就職転職とその後の仕事を有意義なものに変えていただければ幸いです。

toiawase-1024x226-1