業界に新規参入する会社に入ってくれる人材はいるのか
記事を読んで頂き有り難うございます。今回の記事は、アニメゲーム漫画業界にこれから参入していく企業に向けて書いています。例えばSESの会社で、主に法人向けシステム開発の案件ばかりやっていた会社が、これからゲーム開発にも参入していきたいと考えている。あるいは企業向けのホームページの受託制作をしていたデザイン会社が、スマホゲームの UIデザインもやって行きたいと考えている。そんな業界外ではあるけれどもこれからアニメやゲームや漫画の仕事をやって行きたいと考えている場合に、最も大きな障害となるのはやはり、「いかに人材を確保するか」と言う事だと思います。
クリエイターの有効求人倍率は常に1倍を割り込んでいます。つまり常に人材不足であるということですが、そんな中で開発の実績の無い企業が人材を確保していくことは思いのほか難しい事です。しかし弊社に求人のご相談を頂き、採用に成功して今ではゲームの仕事を収益の大きな柱にしているというような企業もいらっしゃいます。今回はそのような企業を参考に、いかに採用を成功させるのかということをお話したいと思います。
優秀なクリエイターはいかにキャリアを作るのか考えている
これから新しく開発のラインを起ち上げていこうとする時に、必要になるのはやはり、ディレクターや経験豊富なデザイナーなど、現場で中核となれる人材でしょう。少なくとも2〜3年は経験を積み、実績のある人材です。
こうした中途経験者は、自分のキャリアをいかに築いていくのかということについて意識的です。年齢も新卒とは違い30歳以上になっており、業界の事も良く知っている彼らが気にするのは、「この会社でいかにクリエイターとしての経験を積めるか」と言う事です。具体的にどんな規模のプロジェクトに携わることが出来、その中で自分はどんな仕事に関わることができるのか。そうした情報が明確でない企業には中途応募者は集まりにくいです。業界未経験の場合には、明確に示すことの出来る実績が無い分、アピールがしにくい情報です。
いかに「やりがい」を提示するか
その場合の打ち出し方としては、「新規事業の中核になる人材を募集します」と書くなどして、スキルのある人材が実力を生かせる職場である、という事をアピールしてください。実績は無くとも、こんなクライアントと繋がっている、今後はこんな方向に会社の事業を展開する予定であるなど、具体的にどんな案件をやる事になるのかを書いてください。
それに加え、出来るだけアニメゲーム漫画のカラーを出していくということも必要です。ゲームやアニメの業界で仕事をしている人で、単に給与や待遇を理由に職業を続けているという人は少数です。以前に「ゲーム業界でどんな企業に働きたいですか?」というアンケートをラクジョブ会員向けに行った事がありますが、ランキング結果は給与水準を全く反映しませんでした。企業の選定理由にも「良いゲームを作っているから」「あのシリーズの続きを見たいから」など、ゲームへの情熱を表明したものばかりでした。クリエイターとはこういうもので、会社の求人を見て、「ゲームやアニメや漫画への情熱がない」という事が分かれば離れていきます。
業界未経験オーケーという事を逆に利用するのも手
クリエイターにとっての「やりがい」を提示することが最重要なことですが、逆に「業界での経験が浅くてもトライ出来る」ことをメリットとして打ち出すという戦略もありです。その場合には今まで他の業界にいたがこれから挑戦したい人や、アニメゲーム漫画一本ではなく他の業界の案件も受けてきたけれど心の中ではゲームが好き、というようなライトな層を狙って行く事になります。
その場合には、求人記事の中に、未経験から成長出来た人材の実例であるとか、他業種から参入する事のメリットなどの情報を盛り込む事です。これも詳細に記入することが重要で、「WEBデザイナーからゲームUIデザイナーをやることで、これだけ案件の単価が上がる」のように相手にとってのメリットを明示してください。
いずれにしても、これから業界に入って行く場合には、何らかの戦略に基づき採用をする事です.自社の場合にはどうすればいいのか分からないのなら弊社にお問い合わせを。御社の採用をお手伝いいたします。その場合は情報を下のフォームよりお送りください。