ゲーム フジテレビがe-Sports番組とクリエイターのモチベーション

フジテレビこと、フジ・メディア・ホールディングス及びフジテレビジョンは、新ゲーム会社「フジゲームス」設立を3月25日に発表し、e-Sports番組「いいすぽ!」の放送開始を発表しました。今回は、e-Sportsについての記事です。

e-Sportsとは

ゲームといえば、「スーパーマリオブラザーズ」「ファイナルファンタジー」「ドラゴンクエスト」「ポケットモンスター」「モンスターハンター」など、その時代毎に様々なヒット作が出てきました。しかし、これまでのゲームの印象といえば、家の中で一人でプレイしたり、複数名の小規模なコミュニティーの中で楽しむ遊びというものでした。一方、世界では、ゲームを一つのスポーツ競技として捉えており、かなり以前からFPS大会が開かれておりました。その流れがようやく日本にも浸透するようになり、最近メディアでも多く取り上げられるようになりました。

e-Sports関連のチームは、プロゲーマーかつプロスポーツ選手ということもあり、運営の仕方はプロスポーツ選手と同じ形式です。スポンサーを集め、運営資金を作り、大会に出場の際に、スポンサー企業のロゴなどが入った商品を見につけたりしています。

Strong Superhero Businessman Transforming世界大会の賞金額とトップチームの賞金額

「League of Legends」などをはじめとした様々なタイトルのソフトやオンラインゲーム世界大会が行われています。大会の中には、破格の賞金を出す大会もあり、昨年2015年の8月に行われた『Dota 2』のトーナメントThe International 5は、クラウドファンディングをベースに賞金総額1842万9613ドル(約22億1155万円)を集め、e-Sport史上最高賞金額額を更新したとのことです(2015年に最も稼いだeSportsチーム ベスト10)。

では、世界でのトップチームはどれくらいの賞金を獲得しているのでしょうか。

1位:Evil Geniuses(895万2675ドル/約10億7432万円)
2位:CDEC Gaming(322万9600ドル/約3億8755万円)
3位:LGD Gaming(304万5517ドル/約3億6546万円)
4位:Vici Gaming(258万1954ドル/約3億983万円)
5位:Team Secret(223万1114ドル/約2億6773万円)
6位:Virtus.Pro(213万1185ドル/約2億5574万円)
7位:SK Telecom T1(180万4771ドル/約2億1657万円)
8位:COGnitive Gaming(176万8958ドル/約2億1227万円)
9位:EHOME(156万5688ドル/1億8788万円)
10位:Cloud 9(146万1315ドル/約1億7535万円)

配信元 2015年に最も稼いだeSportsチーム ベスト10

トップチームではなんと10億円を超えるチームが出るほど世界中ではe-Sportsが浸透しているということになります。

フジテレビでのe-Sports番組

フジテレビのe-Sports番組「いいすぽ!」4月スタート…月1で2時間生放送、MCはバカリズム、実況は鈴木芳彦

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フジテレビでは、4月23日より、月1の土曜18時の2時間のe-Sportsの番組「いいすぽ!」を生放送する予定となっています。今までにも、数多くのゲームを題材とした番組はありましたが、大概、番組内で小規模にゲーム対戦する企画はありましたが、ここまでe-Sportsとして全面に押し出して番組構成をしたのは今回が初めてではないでしょうか。

Shocked and surprised boy on the internet with laptop computerフジテレビの意図は

テレビ業界は、ここ数年、視聴率がどんどん下がっている傾向があります。よく言われるのが、若者のテレビ離れと言われていますが、通信網の発達により、リアルタイムでなくても、録画やタイムシフトで見れたり、動画配信サイトで楽しめたりということで、リアルタイムでの視聴は年々減っています。一方で、ゲームに関する動画は、若者にも人気のコンテンツとなっています。若者のユーザー層が多い、ニコニコ動画でもゲーム実況動画は、最も人気のあるジャンルの一つとなっています。そして今回のe-Sportsの話題性により、これらの若者を新たに取り込みたいという意図が感じられます。

imagee-Sportsの浸透がクリエイターに与える影響は

ゲームがスポーツとして注目される一方、使用されているゲームに関しても注目が集まります。世界大会の中には、「大乱闘スマッシュブラザーズ」などの日本のタイトルの世界大会もあり、人気作に関しては、このように世界中の人がプレイで楽しんだり、世界中の人が世界一になるために腕を磨いたり、その対戦を見て世界中の人が熱狂したりします。クリエイターにとっては、世界中の人に楽しんでもらいたくてゲームを作っているという人が多いですが、今後は、その対戦を見て、熱狂するファンに関しても肌で感じることができるようになるでしょう。それを励みに世界中で楽しんでもらえるようなゲームをどんどん作っていってもらいたいと思っています。

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