日本の最高峰の大学、東京大学、すごく勉強していて、ゲームなどはあまりやらないだろうという印象があるかもしれません。しかし、東京大学新聞は、現役東大生、357人を対象にアンケートを行った結果、意外とゲームをやっている学生が多いということがわかってきました。
以前、東京大学を卒業し、プロゲーマーになったときどさんという方の記事が紹介されたことがありました。この方は、受験の前でも8時間のゲームをしており、「むしろ、ゲームをしていたから東大に入れた」とまでおっしゃっている方でした(ゲーム毎日8時間、東大も攻略 プロゲーマーときどさん)。一般的に、勉強から見たときゲームは敬遠されがちです。そのため、この方が特殊だったのかとも思いました。しかし、以下のアンケートから、この方が特別だったというわけではないことがわかってきました。
5人に1人は「1日12時間以上ゲーム」経験者 ~東大生のゲーム事情~
https://www.todaishimbun.org/survey_game160325/
やるときはとことんやる傾向
東大生とゲームは、あまり関わりがないように思いますが、実際は、かなりの人数がゲームをやり、多くの人が長時間ゲームをプレイしているという結果でした。1日の最長ゲーム時間を聞いた時、最も多かったのが、12時間以上の80名(全体の22%)、ついで多かったのが、6時間から8時間でしたが、12時間が突出して多い結果でした。この結果から何事にもとことん打ち込む姿勢が見て取れました。
やり込み要素の高いゲームが好き
やるときはとことんやる傾向がある結果がありましたが、どんなゲームに関して遊ばれてきているでしょうか。好きなソフトとしては、「ポケットモンスター」「大乱闘スマッシュブラザーズ」「モンスターハンター」「ドラゴンクエスト」など、流行した人気タイトルが多いが、やり込み要素が豊富なタイトルが多く、また複数人でプレイするタイプのゲームが好きな傾向が見られました。
どんなハードを持っている?
所有しているハードに関しては、最も多かったのが、ニンテンドーDS、次に、ゲームボーイ/ゲームボーイアドバンス、Wiiシリーズ、プレイステーションシリーズとなっています。好きなソフトのタイトルで任天堂のタイトルが多かったり、任天堂のハードを使ったタイトルが多くあったことがありますが、全体的に、持ち運びしやすい携帯型ゲームが多く、それに続いて据え置き機が入ってくるという傾向があります。そして、ファミコンやスーパーファミコンの少なさから、今の大学生は、スーパーファミコンの世代から外れてきているという傾向が見られました。
スマートフォンゲームは?
これまでは、コンシューマーゲームの話でしたが、ソーシャルゲームに関してはどうでしょうか。近年、ソーシャル、オンラインゲームの市場はコンシューマーゲームの市場を超え、ゲーム業界全体を引っ張っているという状況です。そして、大手コンシューマーメーカーもソーシャルゲーム業界への参入が次第に進んでいます。ではスマートフォンを使ったゲームはどうでしょうか。こちらも日常的にスマートフォンでゲームを行っている方が200名(57%)、うち36%は、1時間以上プレイしているという調査結果になっています。
今回の調査から
一般的に思われているような、ゲームをやったから勉強できないというわけではなく、むしろやるときはとことんやるという印象を持ちました。今回は、東京大学の調査結果でしたが、他の大学がどうであるかはきになるところです。しかし、もし、ゲームの時間と学歴に相関関係がないのであれば、ゲーム業界としては明るい話ですし、このような方たちが、もっとゲーム業界を目指してもらえるようになれば、もっと面白いゲームの開発が行えていけるのではないでしょうか。
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