自社ホームページを見つけてもらえるのか
記事を読んでいただきありがとうございます。仕事柄これまで何百何千という求人情報のページを見てきたことから、その中で良いページ、悪いページなどがおおよそ見分けがつくようになりました。今回求人情報を掲載する中で、特に中途の経験者を獲得するためにどうすれば良いのかと言うことを伝えていこうと思います。
これはどんな求人情報でも一番重要なポイントとして、求職者の望む情報をどれだけ提供できているかと言うことです。多くの社長が、自社を見つけてくれて応募してくれる人が良い人材だと言われます。自社IPを多数持つ大手のパブリッシャーや出版社、メーカーであればそれも可能でしょう。逆に受託制作を行っている会社の場合はどうでしょうか?作品名で知られると言うことがあまりない分、求職者がその会社のホームページを見つけてくれるためには検索でひっかかることは当然として、なるべく上位に表示される必要があります。そしてそのためにはより多くの情報を配信していかないと、検索結果になかなか反映されません。
これは至極当然の話として、求人情報を掲載する上で自社の情報をただありきたりの構成で公開していたところで、他の会社も似たような情報を公開していることからして何も差別化が図られていません。それは結局のところ差別化が出来ていない、要するに埋もれてしまうということと、大量の情報を配信している会社よりも後の方に掲載されてしまうと言うことになります。同業他社よりも目立つ必要があるのでそのためにも情報をより多く配信することで、最もメジャーなキーワードで検索されたときになるべく上位に表示されることが重要になります。
ですが、大量に配信することでのメリットはそれだけではありません。あまり検索数のないようなキーワードでヒットした場合に訪問してくれるユーザーは、それだけ絞り込んだ情報で見に来ているので、求人に対して応募するとか、仕事の依頼をするとか、案外重要な訪問客だったりします。そういった訪問客との出会いのきっかけを作るためにも大量発信はとても重要なことです。
ターゲットを明確に
大量に発信することの重要性がわかったところで実際に中途の経験者をいかに獲得するかという話に移ります。ここで気にしてほしいのはターゲットを明確にするということです。これまで自社採用情報を配信するときのコツとしていくつか記事を掲載してきましたが、求職者自身が入社以降のイメージが出来るかどうかが最も重要なポイントとなります。今回は中途の経験者を獲得したいと考えた場合に、中途の経験者が記事を読んで仕事の内容ややりがい、どんな人が働いているのか、福利厚生はどうなっているのか、給与設定はどうなっているのか、などなど気にするべきところはたくさんあります。
そんな中で気にしてほしいのは、中途であればすでに業界のこともある程度知っているわけで、専門用語の解説などは当然不要です。どんな仕事をするのかもありきたりな内容を書いていても意味がありません。たとえばゲームプログラマーであった場合に、仕事内容がゲームのプログラミングでは掲載している意味がないのです。そんなこと言われなくてもわかるし、それがわからない中途はいないでしょうし、求職者側もそんなことが知りたいわけではありません。どんなプロジェクトがあるのか、これまではどんな形で参画してもらうことが多いのか、これからのプロジェクトで見込まれるのはどんなものなのか。
そういった一歩踏み込んだ内容を掲載しないと、求職者としては何も伝わってこないのと、とりあえずそんな状態でも応募してくれて入社したとしても、結局のところ仕事をしてみたらなんかイメージと違うと人材側も会社側もなってしまったら、せっかくかけた採用コストが無駄になってしまいます。だからこそ仕事内容ややりがいなどについて、中途の経験者がイメージしやすい内容をしっかりと掲載しておくことがまずは最低限必要なことになります。
キャリアステップの重要性
実際転職をしようと思うきっかけは何でしょうか?それは人によって様々だと思いますが、特に有能な人材が転職すると言うときに考えていることは、いくつかあります。一つは給与が安すぎるのでもっと増やしたいと思っているということ。これは結婚などイベントを前にして頭をよぎることが多いです。特に30歳前後が最初に考えておく必要に迫られやすい状況だと言えるでしょう。そして二つ目はさらに専門技術を磨きたいという場合です。これは単純により高度な技術を獲得したい、より難易度の高いチャレンジをしてみたいという職人気質の話になります。そして最後に最終的なゴールがイメージされていて、そのキャリアを形成したいがために転職を考えるという話です。
どういうことかというと、たとえばゲーム業界の話であれば将来的にディレクターやプロデューサーというところを目指したい人がいて、今仕事でしているのはプログラマーである場合、それが実現可能な会社に入社しないとプロデューサーはもちろんのことディレクターにもなれません。受託開発専門でプログラマーとしての将来しかないという会社にいては実現する可能性が低くなります。であれば大手のパブリッシャーやディレクターへのキャリアステップが明確な会社へ入ることが必要になってきます。上記3つのどのパターンにおいてもキャリアステップが明確になっていると、実際に入社後のイメージもつきやすいですし、中途の経験者としても応募がしやすくなります。将来のことをしっかりと考えた経験者が応募してくれるので、会社としても単なる即戦力の獲得ということにとどまらず、良質なアウトプットを生んでくれる人を獲得しやすくなり、作品の質も向上します。
良い人材を採用したいのであれば、手間をかければかけただけ獲得しやすくなります。逆にお手軽に獲得する方法はありません。一見良い人材であったとしても結局すぐにやめてしまったりするかもしれませんし、継続して一定以上のスキルを持った人を雇用したいのであれば、ミスマッチを減らすことも重要なポイントです。そのためにも情報配信はできる限り大量に行いましょう。良い人材と出会い、良い作品が増えていくことを期待しています。
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