なぜ大手求人サイトでアニメ会社が見つからないのか?アニメ業界の就職転職に必要なこと

新卒、あるいは第二新卒、若手経験者で就職先、転職先を見つけようとするときに、求人サイトの利用を考えると思います。しかし、いざ「リクナビ」「マイナビ」などの大手求人サイトでアニメ会社を探そうとしても、実はあまり見つかりません。今回は、この「なぜ大手求人サイトでアニメ会社は見つからないのか」という点についてお話したいと思います。

Fotolia_65488173_Subscription_Monthly_Mアニメはお金にならない

「日本を代表する産業」「クールジャパンの代名詞」とも言われるアニメですが、求人サイトでの取り扱いは意外と少ないです。その理由は簡単でアニメ業界は儲かっていないからです。求人サイトと言えども会社である以上は掲載してもらってお金を稼ぐ必要があります。しかし、昨年、日本アニメーター・演出協会(JAniCA)の「アニメーション制作者実態調査 報告書2015」でも話題になった通り、アニメ業界は薄給です。そして薄給の裏には、アニメ業界そのものが儲かっておらず、アニメ会社にお金がないという状況があります。

表向きは、世界から注目を浴びるジャパニメーションとして煌びやかに見えますが、その実、業界とアニメ会社、クリエイターは四苦八苦しています(一方で彼ら自身はそのことを楽しんでいますが)。そして、求人サイトとして法人としてのアニメ会社を見るのであれば、どうしても営業先としての魅力に欠けてしまいます。だから大手サイトにはアニメ会社の求人が少なくなってしまいます。

shutterstock_289507745アニメは利用されている

しかし、一方で「アニメ」という言葉の魅力が絶大です。どの求人サイトでも「アニメ」と検索すれば、検索結果自体はたくさんヒットするでしょう。しかし、アニメ会社が求める直球ど真ん中のアニメ会社はほとんどヒットしません。アニメ関連する事業やアニメも少しだけ取り扱っている、あるいはまったく関係ないけど「アニメ」という言葉だけは入っている求人広告がヒットします。しかし、これらの会社は、「アニメ会社の求人情報を知りたがっている人」にはあまり意味のない情報でしょう。

そして考えてみると、「アニメ」の影響力は求人広告だけで利用されているわけではありません。今やアニメ製作のスタンダードとなった製作委員会方式もいわばアニメの影響力を核にした経営戦略です。何かしらの原作がアニメ化されるとなるとメディアミックスなどで一気に広まりますが、その意味で言えば、アニメは強力なコンテンツ発信メディアとして利用されているし、活用されているとも言えます。

shutterstock_317629430必要なのは情熱と捨て身

では、アニメ会社への就職転職を考えている人はどうすればいいのか。答えは簡単です。アニメ会社に直接応募すればいいのです。求人サイトという存在を前提に考えてしまうとついつい忘れてしまいがちですが、人材を採用したいアニメ会社は応募が来ればルートは問いません。求人サイトから来ようが、企業HPから来ようが、FacebookやTwitterから来ようが、知人からの紹介だろうが構わないわけです。

しかし、最初にも言いましたが、アニメ会社はお金がないし忙しいという会社がほとんどです。身支度なく突撃すれば、門前払いや怒号が返ってくることも珍しくありません。しかし、本当にアニメ業界で働きたいのであれば、エネルギーも自然と沸いて方法も自然と思いつくでしょう。そして、それが非常識であろうがリスクがあろうが実行できるはずです。アニメ会社就職転職のための一番のアドバイスは情熱と捨て身です。

shutterstock_128321027アニメ業界がさらに発展するために

とは言え、それは今現在の話であって、アニメが本当に好きな人が「アニメ業界は儲からなくてもいい。儲からなくてもしょうがない」と思ってしまうのはやはりすごくもったいないです。だからこそビ・ハイアの運営するラクジョブでは、アニメ業界の求人情報も取り扱っていますし、一部求人情報を無料で掲載しています。アニメ業界に新しいエネルギーが注入されて、アニメ業界がさらに良い業界になることがビ・ハイアとラクジョブの願いでもあります。

将来的には、リクナビ、マイナビもアニメ業界の求人情報をこぞって掲載したがるような魅力的な業界になっていいはずだと考えています。そのためにもまずはラクジョブがアニメ業界の求人情報を積極的に取り扱います。アニメ業界の情報収集であれば、まずはラクジョブをご覧になってみてください。

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