2011年(平成23年)3月11日14 時46分18秒に北地方太平洋沖で大地震が発生しました。本日2016年3月11日で5年の月日が経ちます。今回は、東日本大震災とアニメゲーム漫画について改めて考えてみます。
東日本大震災から丸5年の本日。日経新聞の1面も東日本大震災について取り上げられています。
以下、本文冒頭抜粋
復興から成長、正念場に 東日本大震災5年
東日本大震災の発生から11日で丸5年。国民生活に影を落とした電力不足は収まり、高止まりしていた電気料金も4月の小売り全面自由化に向け引き下げの動きが出てきた。上場企業の純利益も円安を追い風に震災後の2倍に拡大、過去最高水準が続く。だが日本経済を苦しめるデフレからの脱却は足踏み状態。雇用などの「岩盤規制」も手つかずだ。復興から成長へ正念場を迎えている。
内容としては、経済新聞だけあって、経済に関わりのある内容になっています。国際情勢や日本の情勢にも関連しています。今回は、ここからさらにアニメゲーム漫画や求人、働き方という側面にも迫ります。
アニメゲーム漫画は大別してしまえば、余暇であり、娯楽です。震災の現場になくてはならないものではありません。しかし、だからと言ってアニメゲーム漫画を職業にしている人たちが震災に関して全く無関心であるということはありません。
アニメ会社ガイナックスは、福島に新たな制作会社、株式会社福島ガイナックスを設立しました。東邦銀行CM「未来への架け橋 ~Bridge for future~」や実話を基にした「みらいへの手紙~この道の途中から~」をアニメで制作しています。
震災の3日後にアイレムソフトウェアエンジニアリングから開発中止が発表された「絶体絶命都市4 -Summer Memories-」も、2015年11月に同社から独立した社員が設立したグランゼーラで開発再開が発表されています。
より個人色が強くなる漫画では、数多くの漫画家さんが震災への思いから震災を描いた漫画を描いています。「はじめの一歩」の森川ジョージさんは連載の傍ら、絵本作家・のぶみの実体験を基に「会いに行くよ」という漫画を描いていました。作品を作るということから震災に対して向き合った作品です。
また、一方で資本主義世界での働き方もここ5年で変容を見せています。「終身雇用の下で正社員として働く」という働き方は様々な局面から疑われ始めています。震災から5年、直接間接問わず震災の影響で亡くなられた関連死含むと、死者と不明者2万1000人を超えています。今も家に帰れない、もはや帰ることすら叶わないかもしれない方々もいます。災害1つで全てが壊れてしまうという記憶は日本中に残されました。
さらには、国際情勢の中でTPPも調印され、本格的に日本は世界の一部として対等な競争を強いられることになります。日経でも取り上げられていた「雇用の岩盤規制」とは、旧来の働き方から脱時間給の制度へ国が推し進めようとしているということです。「1億総活躍社会」が意味するところから考えても、今までの働き方がこれからも続いていくと考えている人は少ないのではないでしょうか。
震災に対して何かしら必ずアクションを起こさないといけないということではないですし、アニメゲーム漫画が直接できることは多くはありません。しかし、だからと言って、東日本大震災を他人事のように考えていいということもないでしょう。そしてそれは、大震災という問題だけではなく、日本や世界の様々な出来事に対しても同じように言えるでしょう。
世界では様々なことが起こっている。それはわかっている。それでもアニメゲーム漫画を作るということを選ぶ。どう働くか、何を為すかと自分で決める。それこそがこれからの時代に求められるものなのではないでしょうか。就職転職という転機にあっても、まずは自分で何を為すかを決めてそのためにどうあればいいか、どう働けばいいかと決めた人だけがこれからの時代で後悔しない生き方ができます。今回は、アニメゲーム漫画業界の求人サイトという観点から東日本大震災について考えさせていただきました。