今回は、CA Tech Kidsとサイバーエージェントが協力し、ゲームクリエイターを目指す小学生に対して奨学金制度を作ったとの記事をみつけましたので、そのことについて書いております。
ゲームクリエイターを目指す子ども向けの奨学金制度がスタート
https://www.famitsu.com/news/201603/08100940.html
引用開始
小学生向けプログラミング教育事業を行うCA Tech Kidsは、サイバーエージェントに協力し、将来ゲームクリエイターを目指す小学生に対しプログラミング学習を無償提供する奨学金制度“ゲームクリエイター奨学金”を共同で実施し、奨学生募集を本日2016年3月8日より開始した。
引用終わり
日本のプログラマー人口は、平成22年国勢調査では、約323570人がソフトウェア開発をおこなっている調査結果が出ています(ゲームプログラマーはなぜ増えない?ゲーム業界への就職、転職を考えている人向け、抑えておかないといけない点)。しかし一方で、ソーシャルゲーム業界の著しい成長の一方でゲームプログラマーに関しては不足しているということが多く聞かればます。最近であれば、Unityプログラマーなど、ソーシャルゲームのフロント部分、スマートフォン上での動きに関するプログラミングをするプログラマーが非常に不足しているという状況です。それに関しては「ゲームプログラマーはなぜ増えない?ゲーム業界への就職、転職を考えている人向け、抑えておかないといけない点」の記事で書いた通り、ゲーム性への理解が少ないプログラマーが多いということを示しています。
そのためにも基盤が重要
スポーツにおいても、芸術においても、クリエイターにおいても基盤は重要となってきます。サッカーにしろ、野球にしろ、日本での競技者人口が多いからこそ、世界で活躍できるトッププレイヤーが生まれるのです。ゲーム業界も同様にもっと裾野を広げていけば、任天堂の元代表取締役社長の岩田聡氏のような天才ゲームプログラマーが生まれてくるのではないでしょうか。幸いなことに現在の親子でプログラミング関連の職業に就いて欲しい、就きたいと考えている傾向があるそうです。
引用始め
株式会社クラレの調査によると、小学生の「将来就きたい職業」ランキングで「ゲームクリエイター」は4位にランクインしており、ゲーム開発者は多くの子どもにとって憧れの職業の一つとなっております。一方、小学生の保護者が子どもに「就かせたい職業」として「エンジニア」が2位にランクインするなど、親子ともにゲーム・IT業界への関心が高いことが分かります 。
引用終わり
将来の天才プログラマー育成
そのような流れがあるのであれば、もっと積極的に幼少期からの人材育成を行っていくべきではないでしょうか。その点、今回のCA Tech Kidsとサイバーエージェントの奨学金制度はとてもいい取り組みではないでしょうか。やはり、ゲームをやることは楽しくても、幼少期にプログラミング言語を独自で理解させることは難しいですし、加えて周囲で教える環境も整っていない状況です。そのため、教える環境を整え、ゲームを実際に作りどのようなものを作れ、そのゲームで楽しんでもらうことは、よりゲームに関して身近に感じてもらうことができ、ゲーム作りに興味を持ってもらえるのではないでしょうか。そこでゲーム作りに興味を持ってくれた子供達が5年後、10年後、20年後のゲーム業界を支え、斬新なアイディアのゲームをどんどん開発し、ゲーム業界をさらに盛り上げていってくれるのではないでしょうか。
「サイバーエージェント ゲームクリエイター奨学金」については、3月8日より応募受付を開始しているとのことです。ご興味がありましたらご覧ください。