今回は、ゲーム業界のプログラマーの年収に関しての記事になります。2017年の就職活動が3月1日に解禁され、ゲーム会社各社の採用担当者は、新卒向けに求人を書いたり、説明会のセッティングをしたりと大変だと思います。そのでも年収の設定というものは重要ではないでしょうか。新卒にしろ、中途にしろ、安すぎればスキルのある人の応募の期待は薄くなってしまいますし、逆に多ければ、経営の負担が大きくなってしまいます。この記事では、ゲーム業界の平均年収やプログラミング言語毎の平均年収について書いております。求人の際の参考にしてもらえればと思います。
財団法人デジタルコンテンツ協会が出している「デジタルコンテンツ制作の最先端技術応用に関する調査研究報告書」によると、ゲームプログラマーの平均年収相場は518万4995円となります。そして最も多かったのが、平均年収300万から400万円の21%、続いて400万円から500万円の18.6%、その次が、500万円から600万円の15.9%でした。この傾向から、ゲーム会社の多くのプログラマーの平均年収は、300万円から600万円と言えるのではないでしょうか。
左のデータは、スタンバイの求人サイトに掲載されている企業の正社員のプログラミング言語ごとの幅と平均年収になります。そしてこちらのサイトでのプログラミング言語別で年収が高い順となっています。平均年収が高いと言っても、加減はどこも、210万円から260万円と差は小さかったものの、上限に関しては、最大で800万円ほどの開きがありました。平均年収の観点で見ると、Python、Perl、Ruby、C言語、Javascript、PHPとなります。ゲーム業界で現在よく使われているC++はランキング外でした。一方で、ソーシャルゲームのサーバー側のプログラミング言語のPHP等に関しては、年収は比較的高い傾向が見られました。
ラクジョブでのプログラマーは?
では、実際はどんなプログラミング言語のスキルを持ったプログラマーがいるのでしょうか。弊社でも、アニメ、ゲーム、漫画業界に特化した求人サイト「ラクジョブ」を運営しているため、ゲーム作りのクリエイターや興味のあるプログラマーが多数登録されています。現在では、全体登録者が4万人いるうちの約5500名がプログラマーになります。そして、プログラミングごとの割合は左の図のようになっております。最も多いのがコンシューマーゲームでよく使われているC言語の33%、続いて、ソーシャルゲームのサーバー側でよく使われるPHPの17%、続いて、Javaの11%、ソーシャルゲームのフロント側や、遊技機の組み込みで使用されているC++が11%と続いております。この傾向から見ても、IT系の求人の多く出しているスタンバイと比較してもゲームよりのプログラマーが多く登録している傾向があります。
条件のアドバイスとして
ゲーム会社のニーズとラクジョブの登録者の傾向から見て、現在はソーシャルゲームの需要の増加により、各社でUnityの経験者を探している傾向があります。しかし、実際はまだまだ浸透していないという状況です。加えて、Unityのようはハイレベルのプログラミングのみを覚えた人材は、応用がききづらく、プログラミングの根本を理解していないという可能性もあります。もし先ほど紹介したプログラミング言語のうちシェアの小さいもので募集をかけたい場合は、給与水準を高めるか、C言語等のローレベルの言語を習得している人を育てる方針の方が結果的に早く戦力の確保ができるかもしれません。
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