先日お伺いしたゲーム開発会社さんで、ゲームプランナーに必要な「コミュニケーション能力」について話を聞いたのでご紹介させていただきます。話をしていただいた方は現在そちらの会社で部長として辣腕を振るっていますが、新卒社会人は飲食店のホールスタッフという珍しいキャリアの持ち主です。今、プランナーとして仕事をしている方も、これからゲーム業界で仕事していきたい方もぜひ読んでみてください。
プランナーがいなくても困らない…?
ゲーム開発現場にいる人たちは皆さんクリエイターです。デザイナーさんはゲーム内のグラフィックを制作しますし、プログラマーさんはゲームがきちんと動くようにプログラムを組みます。しかし、プランナーはグラフィックも制作しませんし、プログラムも組みません。企画や仕様書はもちろん作りますが、それらが直接ゲーム上に乗っているわけではありません。極論ですが、企画書や仕様書があったとしてもなかったとしても、同じものが作れるのであれば、その存在意義はなくなってしまいます。
それでもプランナーが必要な理由
では、ゲームの要素を直接作るわけではないプランナーがどうしてゲーム開発に必要なのか。それはゲーム開発現場の中のコミュニケーションを一手に担うのがプランナーだからです。ゲーム開発現場は大型タイトルともなれば、100名以上の大所帯になります。小さいプロジェクトでも10名を超えることがほとんどです。プログラマー、デザイナーはゲームのプログラム、デザインを作ることが仕事ですが、実際に個々人のクリエイターが担当するのは全体の1/10~1/100だけです。全体のスケジュールや役割分担から適切に今必要な作業に取り組む必要があります。そしてもちろんそれは個々人のクリエイターだけ何とかできることではありません。
だからこそプランナーが必要になります。プロジェクト全体の中から誰が何をどういう風に作っていけばいいのか、それぞれの作業と作業の間の接合点をどうすれば上手く合わせることができるのか、ゲーム開発チーム全体の中の「コミュニケーション」を司ることがプランナーの仕事です。ゲームはデザインという美術的な要素とプログラムという技術的な要素が混ざり合って作られます。そうなると、自然にデザイナーはデザインの事情をプログラマーはプログラムの事情を優先させようとしてしまいます。その間を取り持って「ゲーム」を完成させるのがプランナーの仕事です。
コミュニケーション能力だけが唯一の武器
なので、プランナーは、誰からも中立でありながら、誰からも慕われ、チームやクライアント、ユーザーの全てを理解する必要があります。それこそが「コミュニケーション能力」です。逆に言えば、それさえできれば他のものはいりません。専門的な知識はそれぞれの専門家から話を聞くことができますし、実務的に必要なことは後から覚えたり、考えたりして解決すれば問題ありません。コミュニケーション能力だけが唯一の武器です。
今回お話を聞いた方からは「キャバ嬢みたいな人」という例えを聞きました。誰とも話ができて、誰からも嫌われない、好かれる、確かに両者の仕事の方向性は共通しているものがあります(もちろんキャバ嬢が誰しもプランナーなれるというわけではありません)。
キャリアアップのためのヒント
そしてコミュニケーション能力がある人はキャリアアップも速いです。これはプランナーに限らずプログラマーやデザイナーにも言えることです。ゲーム開発現場はともすると内側に籠りがちな人が集まりがちです。その中で、コミュニケーション能力を発揮して、デザイナーならデザイナー、プログラマーならプログラマーの仕事を管理して、統括できる人がいるのであれば、スキル的に若干難がある人でもチーフデザイナーやメインプログラマー、将来的にはディレクターになっていきます。
ゲーム業界に身を置いている方、ゲーム業界を目指している方であれば「こんなゲームを作りたい」という大志を抱いている方は多いと思います。しかし、ゲームを作るのであれば、あなた一人でできることは極々限られてしまいます。現実的に商用のゲームを作ろうとするのであればチーム全体に自分の意志やゲームのイメージを伝えるためのコミュニケーションのウ力が不可欠です。そういった視点からもプランナーという職は将来に繋がりやすい仕事だと言えます。ラクジョブでも、ゲームプランナーを募集している会社が多くあります。ぜひこちらも合わせてご覧になってみてください。
ラクジョブ ゲームプランナー募集企業一覧
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