ライトノベル 2次創作公認の小説投稿サイトでユーザー獲得へ

今回は、大手出版が公認で2次創作の小説を作るためのプラットフォームを作った記事に関してです。

2次創作公認の小説投稿サイト「カクヨム」オープン レーベル公式アカウントで試し読みも
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1602/29/news148.html

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引用始め
KADOKAWAとはてなは2月29日、共同運営する小説投稿サイト「カクヨム」を公開した。
 「涼宮ハルヒの憂鬱」「バカとテストと召喚獣」「フルメタル・パニック!」など、KADOKAWAの一部作品の2次創作を公式に認めているのが特徴だ。オープンに先駆けて投稿受け付けを始めており、登録会員数は1万8000人以上、投稿作品数は1万5000点を超えている。
引用終わり

2次創作において最も問題となるのが、版権元の許可です。日本で最も大きい2次創作の市場は、同人誌の市場になりますが、732億円ほどと言われています。しかしこれほど大きくなったとはいえ、以前には、ポケモンの同人誌に関して、任天堂から訴えられたり、あまりにも露出の多い艦これのコスプレの写真集にKADOKAWAから販売停止勧告があったりと各版権元のガイドラインの上で成り立っているのが実情です。

今回の件に関して、ガイドラインはあるとは思いますが、版権元から2時創作のためのプラットフォームを作るという出来事は新しいものとなります。背景にはライトノベル市場の不振もあるのではないでしょうか。

lightnovelライトノベル市場
ライトノベルの市場は、2012年をピークに現在は減少傾向にあります。以前は、「涼宮ハルヒの憂鬱」や「灼眼のシャナ」などのヒット作をいくつも出してきましたが、直近で最もヒットした作品は、「ソード・アート・オンライン」のみではないでしょうか。

引用元(https://d.hatena.ne.jp/Matsu23/20150420/p1

shutterstock_316820345通信網の変化
2000年代後半より、通信網の発達により、インターネットは、ADSLから光へ、携帯はガラケーからスマートフォンへと進歩してまいりました。そして、ユーザーは、ライトノベルから電子コミックスやソーシャルゲームへと移行していきました。最近の電車内でも、本を読んでいる人も少なくなり、スマフォでソーシャルゲームや電子コミックスを読んでいる方を多く見かけるようになりました。奇しくも2012年や13年は、ソーシャルゲームで「パズドラ」や「モンスト」がリリースされた時期とも重なります。

スクリーンショット 2016-03-02 12.26.08ライトノベルの宣伝方法の傾向

配信元(カクヨムホームページより)
ライトノベルの発売後、アニメ化するケースが度々ありますが、2000年代前は年間数本だったのに対して、最近では数十本にも及びます。ソードアートオンラインの例外を除けば、はっきりとしたラインはわかりませんが、そこそこの売り上げと巻数が積み上がればアニメ化という傾向だと思います。また、出版社側からしても、アニメ化してさらにPRするという意図もあるのでしょう。

今回の2次創作公認の小説投稿サイトの開設は、ライトノベルを読むユーザーを改めて増やす試みとなっていると思います。自分が好きだったタイトルが2次創作でまた読めたり、自分で新たなストーリーを考えて投稿できるなど、ライトノベルを作ったり、読んだりする機会がまた増えてくるかもしれません。

そこから今後新たな作家が生まれてくるかもしれませんね。

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