記事を呼んでいただき、有り難うございます。今回はUI/UXデザイナーについての記事を書きたいと思います。アニメゲーム漫画業界の志望者にとっては耳に慣れない言葉かも知れませんが、実は隠れたところで作品のクオリティアップに貢献しているのがUI/UXです。
UIデザインとは何か
UI/UXとひとくくりに表現されていますが、両者は別の概念です。まずはUIデザイナーについて解説致しましょう。User Interfaceを略してUIですが、「Interface」には「接点」という意味があります。ユーザーがゲームやアプリなどのコンテンツと接触する面についてのデザインを全て設計することがUIデザイナーの役目です。スマートフォントップ画面を思い浮かべて見てください。通話アプリ、メールアプリ、Googleのブラウザのアプリなどのアイコンがいくつも整理されて並んでいるでしょう。ユーザーはその中から自分が必要としているものをすぐに選び出して利用すること出来ます。このように、「ユーザーがコンテンツの利用を利便的に利用出来る」ことがUIデザインの目指すことです。
ゲームやアプリの開発においてもUIデザインは必要とされています。例えばテキストを読みすすめていくタイプのアドベンチャーゲームなどにおいて、メッセージウィンドウのデザインや画面の表示形式、テキストの速度等をデザインすることもUIデザインの範疇になります。
UXデザインとUIデザインはどう違うのか?
それに対してUXデザインは、UIデザインよりも広義な概念です。UIデザインは「ユーザーにとっての使いやすさ」について設計をしますが、UXデザイナーはユーザーにとっての体験全体をデザインします。先ほど挙げたスマートフォンの例で言えばスマートフォンがあることでどこでも食べログを調べられたり、電車の中でもソーシャルゲームを遊べたり、生活全体が変容するでしょう。製品があることによってユーザーの中に生まれる体験全体をデザインする、というのがUXデザインの発想です。ゲーム業界で言えば、UXデザインは近年のソーシャルゲームにおいてより重視されている傾向があります。ソーシャルゲームはダウンロードし、無料で遊んでいる状態→課金プレイヤーになり、少しハマり出した状態→ゲーム内イベントにも積極的に参加するようになり、ヘビーユーザーになっている段階、といった具合にハマり具合にはフェーズがあるものです。各フェーズについてどんな施策をどんな順番で打てばユーザーを満足させられるのか考えるのもUXデザインです。
日本のUIデザイナーは不遇?
以上お話ししたように、UI/UXデザイナーはゲームの開発にも一定の役割を果たしています。その重要性に反して、エンジニアなど他の職種に比較すると給与面については冷遇される傾向があります。以前にネット上にて話題になった記事にこんなものがあります。
参考記事:UIデザイナー不要説(UID Lab)
https://lsd.design/lab/is-ui-designer-really-needed/
これはTaiki KawakamiさんというUIデザイナーの書いたブログですが、この中には現在の日本のUIデザイナーの抱える不満が表現されているということで話題になりました。ユーザーにとっての利便性、快適さを実現するためのUIデザインに力を入れるよりは、より経営的にペイする判断が下されがちであり、UIデザインは総じて優先順位が低くなりがちである、と述べています。確かに、UIデザイナーの平均年収は373万円であるのに対して、エンジニアの平均年収は456万円と100万円近くなっています(ともにFind job調べ)。しかしユーザーにとっての快適さの追求は、確実にゲームの質の向上につながります。ゲーム業界で活躍したいと思った時に、あえてUIデザイナーの道を選ぶということも選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。
UIデザイナーの求人情報の紹介「株式会社リアルタイムアニバーサリー」
最後に、UIデザイナーの求人情報を紹介してこの文章を終わりにしたいと思います。今回紹介する会社は「株式会社リアルタイムアニバーサリー」という会社です。現在ゲームのUIデザイナーを募集しています。この会社は営業とエンジニア、デザイナーが分業して案件を受けて行くいわゆるSESの事業モデルを採っています。ゲームの画面UIデザインなどの案件の他にWEBデザイナーとしてサイト設計などの案件も受けることができ、幅広くキャリア設計をしていくことができます。興味のある人は下のフォームよりお問い合わせください。
○ 株式会社リアルタイムアニバーサリー
https://raku-job.jp/index.php?op=offer_detail&id=56678c7b9f06f0653