ラクジョブに掲載されている企業から時々募集している職種と違う経歴、違う希望職種の人が応募してくるという話を聞きます。それは一体内部では何が起こっているのでしょうか。
求職者は求人広告に書かれている内容をほとんど読んでいない
求人広告が全部読まれることはまずありません。まず求人広告を制作する会社も求人広告を出稿する会社もこのことを認識しなけらば行けません。新卒で求人サイトを見ていた時、転職で会社を探していた時を思い出していただければと思いますが、求人広告に掲載されている情報は目には入っていても記憶には残っていません。サーっと流し見している中で気になる項目があるとやっと目を止めて読み始めます。しかし、興味がなくなるとすぐにまた流し始めてしまいます。求人広告を出稿する企業も求人広告を制作する私たちも、一言一句丁寧にチェックしますが、求職者はたとえページにたどり着いたとしても、ほとんどそこに書いてある内容を読んでいません。
では、求職者はどこに目を止めるのか、どこに目を止めやすいのでしょうか。当然のことですが、それは求職者の興味のあることのみです。例えば、転職を考えている3DCGデザイナーであれば、やりたい仕事はマッチしているかどうか、勤務地はどこか、給与はいくらか、募集条件に当てはまっているかなどが大切になります。なので、相手にとって重要ではないこと、例えば、自分が履歴書を書いているときにどんな職種を希望していたか、その職種と企業の求人職種が合っているのかなどは忘れ去られてしまいます。
現在の最善解を選択し続け、それゆえに振り回され続ける人生
求職者は自分が何を考えていたかなどは思考の片隅に追いやって、自分に最も条件の合う1社を求めようとします。しかし、このような人は端的に言ってしまえば、企業にとって非常にリスクのある人材です。様々な条件を総合的に評価して最も賢い選択をしようとする人は、例え転職したとしても、自分の思い描く理想とのズレにすぐに耐え切れなくなります。転職を繰り返す人は賢い選択を繰り返して、最善で自分が得をしようと考えている人に他なりません。
では、企業として採用すべきなのはどのような人なのでしょうか。アニメゲーム漫画という変化の速い業界では、とにかくスピードが求められます。状況に対応することも求められます。しかし、先ほども書いたように状況に対応して最善解を導き出せる人だけでは結局他の最善解を求めて転職してしまいます。大切なのは、変化の激しい業界の中でも成し遂げたい信念があるかどうかです。5年後、10年後何としても自身が成し遂げたい目標があるかどうかです。その信念、目標さえあれば、時間はかかったとしても必ず将来的に会社の役に立つ人間に成長できます。
5年後、10年後、死ぬときどうしていたいですか?
面接の際に「5年後、10年後どうなっていたいですか?」という質問を投げる会社も多いと聞きます。そのとき採用の担当者が見ているものは、言葉の内容ではなく、言葉の裏に信念や自分自身の目標があるかどうかです。さらに言えば、その個人の信念、目標が会社が持っている信念や目標とズレていない必要もありますが、それは信念や目標があった上での話です。
だからこそ企業は募集職種と応募職種が合致していることを重要視します。自分自身の進むべき道が定まっている人は、そのために今自分がどうすればいいのか、何を選ぶべきなのかをわかっています。すでに存在している現在から最適解を選ぶのではなく、これから進む未来に向けて今あるべき姿を選ぶことができます。作りたいアニメがある、作りたいゲームがある、作りたい漫画がある、何でも構いません。大切なのはその思いが本当かどうか、現在という誘惑に負けずに、将来から見て今必要な選択ができるかどうかです。就職転職は正しく、将来あるべき姿を選ぶために今を選択することです。最後まで読んでいただきありがとうございました。ぜひ皆さんも5年後、10年後、自分が死ぬまさにその瞬間から考えて今を選択してください。
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