Leapmotionを知っていますか?
Leapmotionとは、2012年にLeapmotion社から発売された、手のジェスチャーによってコンピューターを動かすことが出来るデバイスです。今までのPCではマウスやキーボード、iPhoneやiPad、Androidでは指のタッチによって操作をするのが通常ですが、Leapmotionではジェスチャーを用いてより直感的に操作をすることが可能となっています。同じように、ジェスチャーを感知して操作を行うKinectと比べてもかなり小型でUSBでの接続が可能となっており、Kinectを含めたそれ以前の3次元入力デバイスよりも200倍正確な、1/100mmの感覚で動作を認識することを可能にしています。デバイス自体も日本円で1万円程度とコンパクトです。
指先まで関知する繊細さ
LeapmotionはUSBメモリのような数センチ角の長方形の形状の中に、2基の赤外線カメラと赤外線照射LEDを搭載しています。赤外線照射LEDで照射した手や指の動きをカメラで捉え、USB接続したデバイスに3D空間上で全く同じ手や指の像を映し出します。1/100mmの精度を誇る認識能力のおかげで、指先のポーズによって反応を変えるモーションコントロールを実現したり、指先の動きだけで3D空間上に絵を描いたりすることも可能です。Kinectでは全身の大きな動きしか感知できなかったため、家庭でKinectのゲームを遊ぶ際には天井の高さと部屋の広さと適切な距離が必要でしたが、指の細かな動きまで関知できるLeapmotionは、そうしたユーザー側のハードルを極限まで下げることに成功しました。
Leapmotion専用Appstore
そんなLeapmotionには、専用のAppstore『Airspace』があります。現在公開されているLeapmotion向けアプリは233種類。現在Appstoreにには「アクションゲーム」のカテゴリだけでも1680種類がリリースされていることと比較してもかなりニッチな市場だと言えます。しかも、Leapmotion向けアプリのほとんどは欧米向けで、日本向けのものは「日本経済新聞」アプリしかありません。日本ではスマホのタッチ&スワイプ型ゲームが全盛で、未だLeapmotionの研究開発を行っている事業者はほとんどいないのが現状です。
今年、大きな動きが・・・?
動画は、VRと連携し宇宙ステーションを体感することができる人気のアプリのティザー映像
しかし、日本でもVR元年と言われOculusやソニーをはじめとするVR産業が活発になってきた日本のエンタメ業界の中で、Leapmotionの有用性が話題に上がってきました。「Road to VR」の「Leap Motion Tech to Ship in Hardware from “Majors” OEMs This Year」(https://www.roadtovr.com/leap-motion-gesture-tech-to-ship-in-major-oem-hardware-this-year/)という記事の中で、Leapmotionが
「今年中にメジャーなVRヘッドセット開発企業からLeap Motionを埋め込む企業を決定する」とインタビューで話していたと紹介されています。
既にLeapmotion専用のAppstore『Airspace』内でも、VRとLeapmotionの相性の良さは証明されており、『VIRTUAL REALITY APPS』というカテゴリも用意されているほどです。圧倒的な没入感が売りのVRですが、VR機器で視界がふさがれている中、手元で操作をする難解さが問題点になって居ました。タッチパネルやマウス、キーボード、専用グローブなどの必要が無いLeapmotionが加わることによって、何もないところでも手や指の動きだけでの操作が可能になれば、問題はクリアになり本来の没入感を楽しみつつゲームプレイに集中することができます。いままで外部の機器を使って体感を刺激していたアトラクションを、家で特別大がかりな機器を使わずウェアラブルの小さな機器と五感だけを使って楽しむことができる時代がすぐそこまで来ています。
日本でLeapmotion開発に挑戦する開発会社
日本ではほぼリリースもなく、認知度も低いLeapmotionですが、家や外出先、買い物途中など至る所で楽しめる『卓上アトラクション』の開発を目指して研究開発を進めている日本の企業があります。有限会社ミレニアム・エンタテイメントです。まだリリース前ですが、遊ぶ段階までできあがったゲームがあるということで、プレイさせてもらってきました!
ーーいつも黒い風船で現場から逃げる『怪盗ブラックバルーン』。彼を捕まえるために指鉄砲で黒い風船を3回撃ち抜け!ーー
指を鉄砲の形にして、Leapmotionにかざしながら画面上の黒い風船が現れたときにだけ「バキューン」と手を上下させるだけと、簡単な仕組みのミニゲームなので、難しいルールも必要なく子どもも楽しく遊べます。子どもの頃、手のピストルで撃ち合いごっこをした覚えのある大人ならあの頃に戻ったような感覚も楽しめます。
現在、Appstoreに出すかは検討中ですが、ゲームアプリとしてだけでなく今後VRとの連携の研究開発や、スーパーや回転寿司等の福引き代わりのミニゲームとしてや、イベントやアトラクションとしての活用も視野に入れ、いつでもどこでも省スペースで子どもでも簡単に遊べる特製を活かした展開の方法を模索しているところです。ゆくゆくは『卓上アトラクション』というジャンルを開拓していきたいと考えている有限会社ミレニアム・エンタテイメント。『卓上アトラクション』を導入してみたいという企業さまがいらっしゃったらぜひ一緒に取り組みをしたいということでした。
Leapmotionに挑戦する有限会社ミレニアム・エンタテイメントへのお問い合わせは下記よりお願い致します。
Leapmotion:https://www.leapmotion.com/
Airspace:https://apps.leapmotion.com/