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2016.01.27 社長の平均年齢59.2歳、労働者の平均年齢は41.1歳 アニメゲーム漫画業界で一生のキャリアをデザインするための選択とは

nikkei社長の平均年齢は労働者の定年と同じ?

本日、2016年1月27日の日経に社長の年齢に関する記事がありました。「社長の平均年齢、最高の59.2歳 15年末民間調べ」。帝国データバンクが26日発表した「全国社長分析」に基づくデータです。一般的には定年が60歳と言われることを考えれば、労働者の定年が、社長の平均とほぼ同じという調査結果になっています。さて、そこで質問なのですが、あなたは定年の時にどんな仕事をしていると思いますか。

shutterstock_143076034定年まで労働者を続けられる人はほとんどいない

厚生労働省調査の平成21年賃金構造基本統計によると、短時間労働者を除く従業員10名以上企業の労働者平均年齢は、 41.1歳(男子42.0歳、女子39.4歳) となっています。さらに、アニメゲーム漫画業界は、業界的にも若く、全国平均と比べても平均年齢はかなり若いです。例えば、財団法人デジタルコンテンツ協会の「デジタルコンテンツ制作の先端技術応用に関する調査研究委員会報告書」(平成21年度版)によると、ゲーム開発者の平均年齢は、年齢33.79歳という調査結果が出ています。

働くという意味でいえば最低年齢は20歳ほどで考えていいでしょう。人口分布を考えないで33.79歳を中央値として考えると、上は47.58歳となります。実際には、少子化を考慮すれば、もっと中央値は下がるでしょう。ゲーム業界で働いている人の感覚からしても、47.58歳以上の人は、社長か幹部、役員ぐらいしかいないというのが感覚として合っていると思います。では、47.58歳の人たちはどこに行ってしまっているのでしょうか。論理的な結論として、業界外にいるということになります。

転職現場を日々目にしている身からしても、キャリアアップのための転職が可能なのは35歳ないしは頑張っても40歳までです。それ以上の方の業界内での転職はほとんど目にしません。あるいはそれ以上の年齢の方は、ハイポジションでの活躍を期待されてコネクションで転職するケースが多いのかもしれません。年齢が高くなればなるほど、教育を含めたディレクション能力やお金の管理を含めたプロデュース能力が必要になります。その最たるポジションは社長(経営者)ということになるでしょう。企業の採用担当者に話を聞くと、よく「年相応の実力」という言葉を聞きます。それは平たく言ってしまえば、年を取っているのであれば、ディレクション、プロデュース、営業ができる人でなければ採用する価値がないということです。

shutterstock_271963442将来どんな働き方をしていたいですか?

日本社会全体は逆ピラミッド型の人口分布ですが、実社会で求めらえるニーズは、ピラミッド型になります。両者が上手い具合に自然に調整されて20代、30代が同数、40代から少なくなっていくというような業界の人口分布が見えてきます。つまり現場で頑張れるのはどう考えても30代までです。40代以上でも働き続けたいのであれば、一部の大企業にしがみつくか、中小企業でキャリアアップするか、独立するしかありません。つまり、社長の平均年齢が高いというのは、社会がそれぞれの企業に対して求めるニーズを反映した当然の結果ということになります。

さて、ここで話は最初の質問に戻りますが、あなたは定年の時にどんな仕事をしていると思いますか。おそらく本人の希望としても20代の若手とデスクを並べていたいとは思わないでしょうし、社会もそれを許してくれません。逆に60歳の人間が何をしているのかと考えたら社長として仕事していても全然おかしくはないはずです。たとえ30歳の人であっても、60歳から考えれば、まだまだ折り返し地点です。今から目指して不可能ということは決してありません。また、本気で現場で腕1本で働き続けたいというのであれば、フリーランスとして独立して、個人会社として法人登記するという方法もあります。現場のスキルでも極めれば、年齢関係なく通用します。逆に年齢関係なく必要とされるだけのスキルを持っているのであれば、フリーランスとして個人対企業の業務委託契約にした方がよっぽど稼げるでしょう。

shutterstock_137161289今の選択が将来の働き方を決定しています

話をゲーム業界に限定して話していしまっていましたが、アニメーターや監督、漫画家であれば、正社員よりもフリーランスの人の方がよっぽど多いでしょう。最近、 JAniCAの「アニメーション制作者実態調査 報告書2015」を基に、アニメーターの薄給が取り上げられることが多いですが、見方を変えれば、彼らは一番最初から自分が社長になってアニメーターとしての自分自身を売り込んでいるわけで、上手くいかなくて、売上が上がらなくて、年収が低くて当然とも言えます。そしてそれだけ大変ですごいことをしようとしているとも言えます。

そして、未来図を広げるのであれば、少子化の進行、TPPによる労働力の流入、賃金の低下、高齢者のリストラなど、会社に依存する働き方のリスクも見えてきます。安倍さんの「1億総活躍社会」も個人としての自立を掲げた言葉でもあるのでしょう(もちろんそれ以外にも色々な意味が含まれているのでしょうが)。自分が定年の時、引退の時、どんな仕事をどんなポジションで行っているのかをイメージした上で、そこに到達するための今の働き方を選んでください。そのために転職が必要だという結論であれば、その際にはぜひラクジョブもご利用ください。こらからもラクジョブでは、アニメゲーム漫画業界の発展のために、クリエイター一人一人の働き方が良くなるような支援をしていきたいと思います。

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