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2016.01.12 これからゲーム業界を目指す学生に何が求められているか? 経営者に聞く取りたい人材像

記事を読んでいただき有り難うございます。ビ・ハイアの床井です。私はアニメ、ゲーム、漫画業界のクリエイター求人サイト「ラクジョブ」の運営をしています。今回の記事は、「専門学校卒の就活」について記事を書きたいと思います。

Strong 企業は即戦力を求めている

私はゲームや漫画の会社の多くの経営者の方の相談にのりますが、どの会社も平均して採用には苦労をしています。学生の内だと体感をしにくいですが、一人の人材を確保するには、企業にとっては多大なコストのかかることなのです。

例えば一人の2Dデザイナーを採用するのにも、平均して50万円弱のコストがかかります。また、採用のために採用担当はいくつもの専門学校を回ります。優秀な人材を引き抜くためです。そのくらいコストをかけるので、当然経営者は「将来的に会社にプラスをもたらしてくれるかどうか」を真剣に見極めようとします。まずはそのことを覚えておいてもらいたいと思います。

 Communicationゲーム作りは多くの人との協同によって生まれる

ゲームの専門学校に入るくらいですから、「将来はゲームを作りたい」そう思っている人が多いでしょう。面接の場で「将来はゲームを作りたいです!」そう正直に言ったときに、採用担当はどう思うでしょうか。その時にどんな印象を抱かせられるかがポイントです。ゲームの専門学校における講座や課題は、例えばUnityの使い方であったり、C言語であったり、パッケージ化された知識が多かったと思います。

しかし現場のゲーム開発はある部分の知識だけに詳しくても意味がありません。プログラマーであってもゲームの運営の事がわかっていた方がいいし、デザイナーやプランナーなど他の工程の事も分かっている方がいいのです。更に言えば現場作業だけはなくディレクターやプロデューサーも必要です。会社の中では営業が必要です。そんなこんなの全てがそろって初めて1つのゲームが出来上がります。そんな時に「頼もしそう」と思える人材はどんな人材か?それは実績のある人材です。もちろん働いた実績ではありません。学生生活のうちにどんな経験をしてきているのか?という意味での実績です。

学校の課題をしっかりやっているのか、とか学校の成績・順位といったものはある程度は考慮されるかも知れませんが、全てではありません。経営者が求めるものを抽象的にして言うならば、重要なのは「見せられる成果物があること」「働く上でコミュニケーションが取りやすそうであること」の2つです。この2つを磨いてきた!そう自信を持って言えるような実績があれば、他の学生に頭1つも2つも差を付けることが出来ます。

business teamwork - business men making a puzzle自分でプロジェクトをやってみよう

より具体的な事を話しましょう。ゲームを作りたいと思うのなら、まずは自分の手でゲームを作ってみましょう。今の時代、ゲームを作るのは殆どお金もかからず、パソコン1つで出来ることです。そして作ったゲームを誰かに見せたり、ストアに出品したりしてみましょう。

コミケなどの即売会に出してみるのもいいかもしれません。こうしたプロジェクトを自分でやってみれば、自然と「1つのゲームを作るのにどんな作業工程が必要なのか」。「人に作品を見せるとはどんな感覚なのか」そんな事がわかるようになると思います。また、仲間を巻き込んでリーダーシップをとることでマネジメントの経験を積むことが出来ます。例えコミケの即売会であっても、真剣にやれば仕事と何ら変わりないくらいの経験になります。

Lsung gefunden本物の研鑽は会社に入ってから

私がこんな記事を書くのも、経営者の方から「専門学校の学生で、将来はゲームを作りたいというのに、普段は学校の課題だけしかやっていないのはちょっと勿体なく感じますね」という話を聞いたからです。学校に通ったからといって自分の将来のクリエイターとしての成功が約束されているわけではありません。学校のカリキュラムは、今の時代に必要なスキルの最大公約数を学ぶことができるように作られているだけです。

本当にゲームクリエイターになりたいと思うのであれば、実際に自分で作ってしまうことが最も近道です。そして自分作る経験をしてきた新卒の方が、振った指示に対する飲み込みや応用という面でも遙かに優秀だ、とその経営者は言います。知識の現場への応用や、仲間とどうやってコミュニケーションをとるのか、ということに至るまで、受け身の姿勢でいる人よりもアクティブに吸収していくというのです。現場にでて、自分の学んで来たスキルだけで対応出来ると言うことはほとんど無いと考えて下さい。

大事なのは現場で自分の知らないことがでてきても自分なりにそれを探求し、学び、問題解決をする力です。これから業界に入っていくからこそ、自分で考え自分のプロジェクト、自分のカリキュラムに従って動くようにして欲しいと思います。それが面接の時に最高の実績になりますし、現場での実装力を高めることにも繋がります。

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