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2015.12.31 ゲーム会社の求人を考える システムエンジニアはゲーム業界、ゲーム会社に転職できるのか。プログラマー、プランナー、ディレクターへ転職するために

ゲーム業界では、プログラマー、エンジニアなどの技術者がどこの会社でも不足しています。未経験者でも教育するから構わないというゲーム会社も増えています。今回は、そんなゲーム開発会社の最新開発事情をお伝えします。

犬の手も借りる勢いで活きの良いプログラマーを釣り上げたい!

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今、ゲーム業界、特にスマホゲーム業界が伸び盛りです。ファミ通ゲーム白書によると、2014年国内ゲーム市場は過去最高の1兆1,925億円となり、3年連続で過去最高を更新し続けています。オンラインプラットフォーム(ゲームアプリ、フィーチャーフォン、PC)市場は前年比13%増の7,886億円となり、家庭用ゲーム市場ハード・ソフト(オンライン含む)合計の4,039億円に約2倍の差をつけています。また、それに伴って、スマホゲームのタイトル数も大量に作られています。株式会社AppBroadCastによると、2015年3月にGooglePlayで配信開始したゲームタイトルだけで、1,549本リリースされています。つまり、年間で18,388本、1日平均50本のスマホゲームがリリースされていることになります。それら全てをプログラマーが作っているのですからいくら人はいても足りません。さらに開発するチームの大型化も進んでおり、30名や50名以上のコンシューマーゲーム並みの開発チームを編成することもあります。プログラマーも5から10名近くが同時に稼働することになり、個々人のプログラマーのスキルだけでなく、プログラミングチームとして高いパフォーマンスを発揮することが求められています。その際に、プログラミングチーム全体をまとめ上げるメインプログラマーが重要な役割になります。タイトル数の増加とプロジェクトの大規模化は、急速にメインプログラマーの需要を増やしています。

滝のように順番にフローを落としていくのでウォーターフォール型

滝のように順番にフローを落としていくのでウォーターフォール型

ところで、ゲーム業界では、システムエンジニアという名前はあまり聞きません。WEB系、業務系などの広義でのIT業界では、システムエンジニア(SE)として、どんな会社でも必要不可欠ですが、ゲーム業界では事情が違います。業務系、システム系の開発はウォーターフォール型の開発が一般的だと思います。開発プロジェクトを時系列に、要求定義、外部設計、内部設計、開発、テスト、運用などの作業工程に分けてそれらを順番に処理します。それに対して、ゲーム開発はその大半がアジャイル開発です。プロトタイプ、α、βとマイルストーンを設け、それぞれゲームとしての出来をチェックします。もしそこでゲームとして面白くないという判断になれば、出戻り、あるいはお蔵入りとなります。そのため、仕様書通りに作ればOKというものではありません。褒められた話ではありませんが、先に開発が進んで、後から仕様書が作られることさえあります。それだけ開発現場では、トライ&エラーで開発が進んでいきます。そのため、最初にきっちり要件定義を済ませたとしても、それが後からいくらでもひっくり返されてしまいます。一番優先されるのは、ゲームが面白いかどうか、そのゲームをプレイしたユーザーが楽しいと思ってくれるかどうかです。なので、要求定義、外部設計、内部設計を行うシステムエンジニアはいなくて、ディレクター、メインプログラマー、プランナー、プログラマーが相互にその役割を補完しています。

システムエンジニアはゲーム開発の縁の下の力持ち

システムエンジニアはゲーム開発の縁の下の力持ち

では、システムエンジニアはゲーム業界で働くことはできないのかというと、そうではありません。システムエンジニアが培った経験を生かしてゲーム業界で仕事する方法があります。システムエンジニアは、クライアントとの打ち合わせを重ね、要件を定義して、プログラマーに開発の指示を出します。時には自分でプログラミングを行うこともあります。つまり、技術分野の知見を活かし、社内外の人とコミュニケーションをとりながら、問題解決に向けて取り組むことができます。ゲーム開発の場合、クライアントは直接的にはメーカー、パブリッシャー、元請け、最終的にはゲームを遊んでお金を払ってくれるユーザーになります。その人たちが何を求めているのか、そのため何を開発する必要があるのか、実際にプログラマーに適切なものを作ってもらうためにはどうすればいいのか、それを仕事にできるのがシステムエンジニアの強みです。もちろん開発するものはゲームなので、ゲームが好きであることやゲームがどういう工程でどういう要素で作られているのかなどは必要条件になりますし、ゲーム開発に必要な言語もしくは自分でゲームを作ったことがあるなどの努力もあって然るべきでしょうが、全くの異業界からの転職や異業種からの転職に比べれば、十分アピールポイントがあります。

システムエンジニアにも、ゲーム開発への道は拓けている

システムエンジニアにも、ゲーム開発への道は拓けている

また、フロント、クライアント側のゲーム開発は若干バグなどがあってもいいからとにかくゲームとしての面白さがしっかり核にあるかどうかが重要視されるのに対して、ゲームサーバー側はバグがあって、お客さんのデータがなくなりましたとなってしまっては、ゲームは運営終了せざるを得ない上に会社そのものの信頼にも致命的なダメージになりかねません。もし万が一「パズドラ」のサーバーが吹っ飛んだらガンホーは間違いなく倒産します。なので、サーバー側はアジャイルで試行錯誤するよりもウォーターフォールで万が一がないように作ることが大切になります。ゲーム開発会社の中には、クライアント側、サーバー側両方の開発ができる会社やゲームサーバーの開発に特化した会社があるので、システムエンジニアの狙い目としてはオススメです。スマホゲームが増えつつある今、ゲーム業界でもシステムエンジニアを受け入れる裾野が広がっています。ぜひゲーム業界への転職をお考えの方は、ラクジョブでプログラマー、プランナー、ディレクターの求人情報をご覧になってください。

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