任天堂がついに・・・

記事を読んでいただきありがとうございます。今回取り上げるのは任天堂がiOS向けに新作のタイトルを発表したというニュースです。任天堂の路線としては基本的に自社コンシューマープラットフォームでの展開を基軸としていましたが、2015年3月17日にDeNAと共同記者会見を行い、任天堂がDeNAと業務・資本提携し、スマートフォン向けのゲーム開発に乗り出すことを発表しました。そこから考えてみると、1年半越しにやっと新作が発表されることになったと考えると、ゲームそのものへの期待もかなり高まります。実際にどのような内容のゲームなのかはニュースから引用します。

引用開始

　米アップルは７日（日本時間８日未明）に開いた新製品の発表会で、ゲーム大手の任天堂（京都市）が「スーパーマリオ」の新しいゲームのアプリを年末までに配信すると発表した。アップルのアプリ提供サイト「アップストア」で先行ダウンロードできるようにする。スマートフォンを片手で操作して遊べるゲームで、インターネットでつながった世界中の人と対戦することもできるという。

　配信されるのは「スーパーマリオラン」。マリオが走りながらコインを集め、ゴールをめざすゲームだ。途中で出てくる敵をよけるために、画面をタップすればマリオが跳ぶ。長押しでより高く跳べるなど、片手だけで遊べるのが特徴だ。

　「マリオの生みの親」として登壇した任天堂の宮本茂氏は、「電車でつり革につかまっていても、ハンバーガーやリンゴを食べているときでも遊べます」。

　アップルのティム・クック最高経営責任者（ＣＥＯ）は「任天堂がマリオの配信先としてアップルを最初に選んでくれたことを誇りに思います」と話した。

　宮本氏は「世界中でなるべく多くの人に楽しんでもらいたい」として、アプリのダウンロードには課金するが、ゲーム内での課金はしない考えも示した。アプリの価格は未定。

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ｉＰｈｏｎｅでスーパーマリオ　任天堂、アプリ配信へ

片手で遊べるマリオというところはスマートフォン向けにしっかりと作り込んできているなということを期待させる文章だと思います。これまでファミコンで登場して以来常にコントローラーを両手で持って操作してきただけに、どれぐらい遊びやすい作りになっているのかは注目したいところです。

料金体系は？

『スーパーマリオラン』は基本無料アイテム課金モデルではなく、有料のゲームアプリとしてiOS向けに2016年12月に配信予定です。現時点での発表なので課金体系が変わる可能性がゼロではありませんが、無料アイテム課金モデルではなく有料のソフトとして提供するという部分に任天堂としてのこだわりであったり、DeNAとの共同記者会見の時の思いがつながっていることを感じさせます。

引用開始

岩田社長が描く理想は、「『狭く深く』ではなく、『広く浅く』から課金していただけるようなゲーム」。岩田社長がインタビューで「実現できたらかっこいいと私が思うのは、『任天堂は新しいビジネスモデルを確立した』と言ってもらえることだと思います」と語ったように、ビジネスモデルを新たに「発明」するつもりだ。

　しかも、その狙いは稼ぐことだけではない。ゲームアプリを通じて任天堂のブランドやIPの価値を高める狙いもある。そして、ゲームアプリで遊んでもらうことに完結せず、その先に、任天堂のゲーム専用機にも触れてもらうことをゴールとしている。つまり、収益よりも、ブランドやIPの価値を優先するということだ。

引用終了

任天堂スマホ参入、3つの「誤解」

今回の発表の際にも任天堂代表取締役の宮本茂氏は世界中の多くの人に楽しんでもらいたいという思いがあるため、アプリ自体のダウンロードの課金はあるものの、ゲーム内課金はないというモデルで提供することを伝えています。自社のコンソールプラットフォームから外に出てゲームをリリースするというときにも会社としての矜持をしっかりと持ったまま行うというところはさすが任天堂と思いますし、これから相次いで新しいタイトルが発表されると思いますが、基本的なスタンスは変わらないのかなと思います。『ゼルダ』『ファイアーエンブレム』等任天堂発のスマートフォン向けゲームの発表が楽しみでなりません！

今回の発表で株価は

2015年3月17日に任天堂とDeNAが共同記者会見を行った際は、任天堂の株価が1万4000円近辺から急騰し、翌月には2万円近くまで株価が値上がりしました。最近では『ポケモンGO』の発表で任天堂の株価が急騰して急落し、9月7日時点では2万4695円で推移しています。今回の発表をうけて株価がこの記事を執筆している9月8日9時時点ですでに27950円と前日比で3000円以上上昇していて、任天堂のスマートフォン向けのゲームに対する市場の期待感が見て取れます。

実際に配信開始され売上がわかるまでにしばらく時間がかかると思いますので、しばらくのところ株価は上昇していくことでしょう。スマートフォン向けゲームにおいて最近大きなニュースが任天堂系から配信されてばかりですので、他の会社からもなにか出てほしいところではあります。任天堂以外にも国内のゲームメーカーでヒットを出せる会社は数多くありますし、来週開催される東京ゲームショウ2016でもVRを使用したゲームが多数発表されますので、そういったところでも業界が成長していくきっかけになるようなことが起きるんじゃないかと期待しています。東京ゲームショウ2016は別途リポートをラクジョブスタッフが行う予定ですので、ぜひご期待下さい！

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