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2015.12.24 ゲーム会社 求人 イラストだけでは物足りない。開発会社がこぞってエフェクト/演出/アニメーションのできるデザイナーを採用したがる理由。

絵にひと味加えましょう

絵にひと味加えましょう

ゲーム業界でソーシャルゲームが台頭してから久しいですが、今ソーシャルゲームのあり方が大きく変わっています。かつて、ガラケーでモバゲー、グリーでいわゆるポチポチゲーが親しまれていた頃は、イラストのクオリティの高さがグラフィックのすべてと言っても過言ではありませんでした。各SAP(ゲームパブリッシャー)もどれだけクオリティの高いイラストを描けるかに全てをかけ、一時期は「美麗系」「厚塗り」系などといった描き込みの細かなゲームが多く登場しました。実際、「進撃のバハムート」など、美麗をウリにして大ヒットに繋がったゲームも多くあります。進撃のバハムートを開発した株式会社Cygamesは、売上285.23億円(2014年9月期)を記録しており、2011年設立の会社とは思えない躍進を見せています。しかし、2番煎じが通用しないのがこの業界の常。進撃のバハムート以降、美麗系をウリにしてヒットしたゲームは数えるほどしかありません。また、美麗系イラストの制作が描き込みが多く通常のゲームイラスト制作と比べても時間がかかってしまい、1枚当たりのイラスト単価も上がってしまいます。当然、ヒットしないゲームにお金をかけ続ける理由もなく、運営終了になります。つまり、この時点で、早くもイラストのクオリティを突き詰めることによって生み出されるヒットには限界が来てしまいました。今のトップセールスランキング上位にあるゲームで、美麗系と言えるほどに描き込みが細かいイラストを使っているゲームは「グランブルーファンタジー」くらいではないでしょうか。

厚塗り美麗系だけはもう終わり?

厚塗り美麗系だけはもう終わり?


こうして美麗系イラストブームは早々に終わりを迎え、「萌え系」「アニメ系」と呼ばれるイラストが好まれるようになります。美麗系に比べ、圧倒的に描き込みは少ないものの、日本人の美的センスにマッチするテイストの萌え系、アニメ系はイラスト制作会社のコストからもユーザーのニーズからも歓迎され、萌え系、アニメ系のゲームが多く作られました。特にIP(Interllectual Propery=知的財産。つまり原作)を活用したゲームは原作となるアニメやマンガについていたファンもユーザーに取り込めるということでマーケティング的にも優れています。また、原作キャラクターの新たな舞台での活躍の姿は、否が応にも、原作ファンの期待を高めます。実際、アニプレックスからリリースされた「Fate/Grand Order」は原作ファンのハートをがっちり掴み、「パズドラ」「モンスト」の2大巨塔に届かんばかりの勢いです。ある程度の成熟を見せ、新規参入が難しいと言われているゲームアプリ業界でアニメ製作会社であるアニプレックスがここまでのヒット作を生み出すと予想していた方は多くはないはずです。SQUARE ENIXがFF、ドラクエなどのコンシューマーゲームの既存IPを用いてゲーム開発するのもそこに理由があります。

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さて、ここで困るのが、強いIPを持っていない会社でなおかつ資金力にものを言わせてバンバン新規ゲームの広告を打つこともできないゲーム会社です。生半可の方法では、今のゲームアプリ業界で生き残ることは厳しいです。コンシューマーゲームに比べ開発費も安くなり、どんな会社でも自社パブリッシングでゲームを出すことができると言われていますが、そのゲームで会社を支えていけるかは全くの別問題。10人月以上の工数をかけ開発し、サーバー維持と数人月分の運営体制を整えながら、月商が数千円という可能性さえあり得る世界です。各社とも考え得る限りの方法でグラフィック表現を追求しています。単なるイラストではなく、考えなしの3Dでもなく、何ができるかを考えた会社の中から、エフェクト/アニメーション/演出などの表現をゲームに取り入れる考えが生まれました。Bishamon、Shuriken、After Effects、などでのエフェクト制作、Live2D、Spine、Sprite Studio、Flash、作画コマ割りなどのアニメーション制作、それらを総合する演出制作が今急激に求められるようになっています。モンスト、パズドラ、Fate/Grand Orderがそうであるように、大切とされていることは、3Dを使うことではなく、見せ方としての演出をちゃんと考えられているか、見ている人に自然と受け入れられつつも魅力的なグラフィックにできているかということです。

だからこそ、今ゲーム業界では、映像業界出身者やアニメ業界出身者が求められています。1枚の中に全てを込めるのではなく、時間的作用の中で何をどう組み合わせてどういう体験を演出するのか、そのためにどんな素材が必要になり、それを作るためには何が必要なのかを考える力がある人は、ゲーム業界の中でも限られた一部の人だけです。映像制作、After Effectsの技術を活かしてゲーム業界で働きたい、アニメ制作、動画、原画、Flash、撮影の技術を活かしてゲーム業界で働きたいという人は今が過渡期、転職を考えるのであれば良いタイミングです。ぜひ興味のある映像経験者、アニメ経験者はラクジョブでゲームデザイン関連の求人情報を調べてみてください。

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