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2016.07.04 ゲーム アトリエシリーズ20周年目前!名作を生み出してきた長野唯一のメーカー、ガストに迫る!世界観、キャッチフレーズ、OP、何もかも普通と違うRPG

gust_logo長野県唯一、異色のメーカー『ガスト』

「ゲームのメーカーは東京に集中している」ほとんどの方はそういった認識を持っているのではないでしょうか。伝統的にコンシューマーメーカーは品川方面に数多く、最近のソーシャル・スマホアプリ会社は渋谷・六本木方面に集中しています。もしゲーム業界配置マップがあるとしたら、東京に次いで大阪、次点に京都か九州といった感覚はおそらく業界全体で共有出来るものではないかと思います。

ガストは、2011年にコーエーテクモホールディングスの完全子会社に、そして2014年にはコーエーテクモ内のブランドとなった元ゲームメーカーです。長野県では初の、そして唯一のゲームメーカーガストが設立したのは1993年。みんなおなじみのファミリーレストラン「ガスト」よりも早く生まれています。ファミレスのガストが有名になってしまったこともあり、ゲームのガストと言われてわからなくても、1997年から継続して発売されている「アトリエシリーズ」の会社と言えばしっくりくる方も多数居るのではないでしょうか。

atlieドラクエよりもFFよりも多い!?

実はこのアトリエシリーズ、ナンバリングタイトルとしても有名な『ドラゴンクエスト』シリーズや『FinalFantasy』シリーズよりもタイトルの本数が多いゲームです。ドラクエやFFと同じく、RPGのジャンルではありますが、主人公が女の子で、アイテムの調合や合成がメインになっており、バトルもゆるいのですが、やり込み要素が強く、中毒性のあるゲーム仕様になっており、最初のアトリエシリーズ『マリーのアトリエ』からの根強いファンも多く存在します。

その『マリーのアトリエ』のキャッチフレーズは「世界を救うのはもうやめた」。なんともRPGらしからぬ台詞ですが当時のコンシューマーゲームファンは度肝を抜かれました。RPGと言えば、壮大な世界観の中で主人公が様々な艱難辛苦を乗り越えて誰かのために(姫や世界)戦い巨大な敵と戦うという図式が一般的だからです。ところが、『マリーのアトリエ』で一番の焦点は日常生活であり、学校卒業のための成績です。落ちこぼれの主人公が題材になった作品はたくさんあれど、世界を救うのよりも自分の学校の成績が重要!と言い切る作品は他にはなかなかないのではないでしょうか?でも、プレイするユーザーにとっては、世界を救うよりも成績。すごくしっくり来る価値観だと思います。

そんな普通と違ったところももちろんですが、RPGとしての出来も良く、劣等生な主人公マリーが成績に、調合に、調合のために必要な素材を探しに行く先でのトラブルにと奔走するやり込み要素満点のゲームは大人気を得ました。その結果、最初のシリーズが出たのが『FF7』と同時期だったにもかかわらず累計シリーズのナンバリング数で、あの王道RPGであるドラクエやFFよりも数多くリリースされ、ファンに長年愛されるゲームへと成長して行きました。

音楽と独自の世界観

アトリエシリーズはシリーズのナンバリングを重ねて行くにつれ、メインデザイナーなども変更され、2Dから3Dへの移行なども経験しながら着々と変化をしていきましたが、全編を通してヨーロッパ風ファンタジー世界を舞台としており、その世界観を構築するのに一役買っているのはこれまたRPGっぽくない牧歌的・幻想的な音楽の起用です。土屋暁、阿知波大輔、中河健といった実力のあるサウンドクリエーターを擁する 神曲を量産することでも有名なメーカーであるガストは、OP映像にも独自の世界観を貫きます。

通常、ゲームOPにはこれからプレイするユーザーに期待感を持たせるような比較的元気な曲調のものが使われることが多いのですが、そこはガストです。ひと味もふた味も違います。

特に「黄昏の世界シリーズ三部作」のOPには、他の制作会社も驚いたと言います。
通常ゲームOPを作る際には音楽とゲームのコンセプトだけ伝えられて、音に合わせてアニメーションを作って欲しいという依頼が来るのですが、確かに曲だけ渡されて聞いてみて「ほんとうにこれはOP用?」と疑っても不思議ではないゆったりとした曲調です。しかし、この音楽に合わせて見事に緩急のあるアニメーションを付けてくれた制作会社もさすがでしょう。見事にOPとして独自路線を確立させ、アトリエシリーズの神曲と見事にマッチしたOPのファンも多いです。

これから20周年を迎えるに当たってますます静かに盛り上がりを見せてくれるであろうアトリエシリーズ、ぜひこの機会に王道とは外れた不思議な魅力を持つRPGにはまってみては?

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