ハード＝仕事

「倒産と失業は資本主義のダイナミズムである」

※小室直樹氏の著書「日本人のための経済原論」より

今朝私が読んでいた本にこんな印象的な言葉が載っていました。ひえーと思った方も思わなかった方も良く考えてみて欲しいのですが、市場は循環するからこそ優秀な人材や商品が生まれ新たな市場も開拓されていきます。開拓された市場では雇用が生まれ働く場も新たに生まれます。ですが、もしこの倒産も失業もない世界であったとしたらどうなるでしょうか。このことをクリエイターさん自身理解頂くと仕事がもっと楽しくなると思いこの記事を書きました。仕事とは目に見えていないだけで生き残り合戦を隣の人と常に行っていますし、いつも取引している会社さんもその荒波の中で必死に泳いでいます。誰一人例外なく仕事に関わっている人は戦場で常に戦いを強いられています。普通は厳しいなやーめたで済むのですが、資本主義というシステムで何かを行う以上は残念ながら抗えません。

解決策は2つです。資本主義を止めてキューバなどの共産主義国へ行くか、資本主義を理解してその中で人生を楽しむか、今回は後者の方で仕事が少しでも楽しくなることについて書いていきます。とはいえ、ユートピアがどこかにある訳ではなくそのユートピアを生み出すのも自分自身ですという話なので結果的にはハードかもしれません。資本主義においてラクな仕事は存在しません。その真意はどこにあるのかについて迫っていきます。

人間の認識の仕組み

まずこのことをお話ししていく前に人間の仕組みを一つ説明する必要があります。それは認識についてです。認識という言葉で括ると難しく聞こえるかもしれませんが、認識を心や脳と捉えてみてください。例えばアニメやゲーム、漫画に対して面白いと感じているのもその心（脳）が起こしています。面白い、楽しい、厳しい、辛い、難しい、眠くなるなど何かしらの判断基準を設けている入れ物です。その入れ物に一度入り思考されアウトプットという判断結果が出てきます。実はこの入れ物には「あるカラクリ」が存在しています。そのカラクリは認識してから判断に至ったアウトプットは私たちの過去の記憶が関係するということです。感情と記憶をセットでしまい二度と同じことを起きない様に学習させています。感情にはポジティブとネガティブ双方存在しますが優先順位もあります。皆さんはどちらが優先されると思いますか？

答えは…ネガティブです。

人間は種の保存という使命を受けて誕生していますから生存本能は遺伝子レベルで刻み込まれています。生きるという観点で見るとスッキリすると思います。感情は何のためにあるのかも生きる為だからです。ポジティブな感情が生まれる時というのは安心している時、何か楽しんでいる時、いずれにせよリラックスしている時です。反対にネガティブはどうでしょうか。死に追いやられている時です。そういう意味でネガティブは色々あると思いますが、一言で表現するなら「二度と味わいたくないこと」は近いと思います。二度と味わいたくない。私は過去に肉体労働から長時間労働、知的労働まで幅広く経験してきましたが、寒い中行った交通誘導や荷が重かろうが軽かろうがビシバシ怒られるイベント会場設営などは二度とやりたいとは思いません。

現にそこから脱した位置で仕事しています。一見、誰もが行っている仕事であり死に近いという表現は大げさの様に聞こえるかもしれません。ですが、肉体へ過酷な労働で大きな負担を掛ける事は寿命を縮めていることになります。さらに、何時間か働いていくらという給料体系は生命時間を切り売りしていますので大げさとも強ち言えないのです。そこに生命の危機を感じるからこそ人間は心への誓いとも取れるネガティブな記憶を強く残さない様に出来ています。

ロックオン

記憶されたモノから最適な解が出され判断に至る訳ですが、もう一つ忘れてはならない仕組みがあります。それは「ロックオン」です。私たちは見たい物を見たい様に見ていると考えがちですが、そんな事が出来るのは世界に誰一人存在しません。常に何かしらのフィルターを掛けて物を認識しています。言い換えると見せたい様に物を見せているとも言える訳です。例えばですが、原子力発電所です。忘れもしない2011年3月11日に起きた東日本大震災の影響で発電所が水素爆発する前までは原子力発電所に対して、国内に存在していること、ウランやプルトニウムが扱われていること、中で作業している人たちは常に被爆し続けること、何万年という単位で負の遺産が遺ること他にもたくさんありますが、話題にも誰一人問題としても認識していませんでした。理由は明白です。大手広告代理店やテレビ局、政府が一丸となってそのフィルターを掛け続けたからです。隠されている物を知覚するには知識を必要とします。大抵のほとんどの人はその知識をテレビや新聞、大手メディアから通じて取り入れています。

今でこそテレビの絶対性を疑う人は増え見る人は減りましたが、現在幅広く活用されているネットメディアは匿名や誹謗中傷の嵐でメディアの公平性は保たれているとは言えません。そこに信望しているのだとしたらやっていることはテレビなどを見て面白いと言っている人と何も変わりません。未だに原子力発電所、他にも消費税、TPPなど異を唱えず、時の政府がそちらに舵を取っているのに何も言わないのは正にフィルターを掛けられているからです。福沢諭吉氏の言葉を借りれば悪事を生み出しているのは私たち自身なのですが、生まれてからの土台をどうこうしようにも一筋縄ではいきません。

誰かが見せたいと考えているフィルターは所狭しと隠されています。このフィルターは仕事に対しても言えます。私自身が過去に行った仕事では報酬という安い賃金がプラスされることやステータスとも言える役名が付いたポジションで上に行くことを正義の様に見せていました。私自身偉そうなことを言っていますが、そこでホイホイと騙されていた一員です。本来外部的な要因に動機付けられてコントロールされるのは異常ですが、人間は一つを正解だと思うとそのフィルターを通して知覚します。仕事に対しても同様です。判断されるまでに記憶が使われていますので何かしらの過去の記憶により、今の判断を行っています。例えば皆さんが仕事は大変だから辞めたいと思うのも何かの情報を基に判断しています。元々仕事は大変だと考えていたら思う必要も無くなります。

仕事は大変について

冒頭で倒産と失業は大事だとお伝えしましたが、倒産と失業が付き物ではない世界があるとしたらその世界はたちまち衰退していくでしょう。これは私の仮説ですが、戦争と経済は瓜二つです。戦争に成り代わる私たちに与えられた物が経済。それまでは戦争により土地や食料、人員などを確保していましたが、あまりに燃費が悪いため誰も死なない様な仕組みを作り自分のフィールドを広げるべく経済という手段を取り入れてきた方が良いと考えたのではないかと思っています。お金＝弾薬です。弾薬を使うと人は死にますが、お金は使っても人を死にはしません。人が死ぬことなく何人も豊かに暮らせるそんな社会を目指して取り入れられてた流れは絶対にあると思います。

それは資本主義のルールを見てもそうです。根底にあるモノは明らかに弱肉強食の論理です。上に行くほど強く、弱者は強者に食われる、大変で当然です。なんせ戦争に駆り出されている訳ですから大変でなければズルをしているか、チートを使っているかです。例えばAIを使ってキーボードの上で兵隊を操作しているだけなら特に大変さはないでしょう。自分で縦横無尽に動く訳ですから仕事は大変です。

ラクジョブはどこを目指しているの

そうは言ってもラクジョブは求人サイト、転職者がたくさん出てくる方が良いのでは？もしかしたらそう考えた方もいるかもしれません。転職者がたくさん出てくるのは悪くはありませんが、しっかりと企業にマッチする形で提案、提供することがベストだと思っています。今回記事でお伝えした様にどこに行ってもユートピアはありませんが、マッチすることは別問題と思っております。さらに、データ的なことをお伝えすると転職はするほど生涯年収は下がることが統計より出ています。実際に入ってみないことにはどの程度マッチするかは分かりません。ラクジョブへ掲載されているだけでも現在3000社近い会社さんがおります。選択という意味では際限なく幅広い選択肢は用意してあります。その会社さんの規模や条件にもよりますが、お金の面だけでなく複合的に選択してみてください。地上の楽園を目指すのではなく自分に合った会社を見付けて頂ければ嬉しく思います。新着で掲載された求人について下記へ載せておきますので参考までに見てみてください。

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