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2016.05.09 アニメゲーム漫画のクリエイターさんへ 寂しくって眠れない夜にはどうすればいいのか? 創作と孤独について考えて見た

Fotolia_100437950_Subscription_Monthly_M-1-330x310「寂しさ」はどこからやってくるのだろうか?

記事を読んでいただき有り難うございます。皆さんはゴールデンウィークいかがお過ごしでしたか?人にもよると思いますが、金曜日に有給を取得した場合などには、かなり長期の休みを満喫できたはずです。これだけ長いお休みになると、考える時間が膨大にありますよね。例年、ゴールデンウィーク明けには転職者の動きがぐっと活性化するのですが、それも考える時間が膨大にあるからこそ、将来について決断できる人が多いと言う事ではないでしょうか?

しかし人間の性といいますか、考える時間がある暇な時に、ついぼんやりと浮かんで来てしまう感情があります。それは「寂しいなあ・・・」と言う感情です。普段は仕事に忙しくしているはずの時間に、用事が無く手持ちぶさで一人でいると、孤独感に襲われてしまうことがあります。実は私も、この長期の休みの最中に幾度か「寂しいなあ」と感じたものでした。孤独感は、時に耐えられない程人のことを苦しめます。この世界で自分の気持ちを理解してくれる人なんていないのではないだろうか。他人と気持ちを通わせる事なんて出来ないのではないろうか。そんな考えが堂々巡りするような夜を経験することは誰しもあることでは無いでしょうか。今回の記事では、この「寂しい」という気持ちについて考えてみました。

SS寂しさは、現代人の禁断症状なのか?

「寂しい」という気持ちはどこからやってくるのでしょうか。人は社会的な生物であると言われています。人間は何をする上にも、自分以外の他人と良い関係を持つこと無く生きることができません。「寂しい」という感情は、その重要な他者と関係が疎遠になった時に湧き上がる気持ちです。生きる為に他人が必要だと無意識に理解しているからこそ、自分にとって重要な他者と上手く繋がれていないという事実は、そのまま生存の危機に直結する一大事を意味します。だからこそ、「寂しい」という感情は、胸を切り裂くような痛みに繋がるのではないでしょうか。つまり「寂しい」という感情は、人が生き残るための原始的なシグナルなのです。

ところが、現代は、この「寂しさ」という感情のバランスが乱れている社会でである、というユニークな主張をする人がいます。作家の小池龍之介さんという人です。小池さんは「さみしさサヨナラ会議」という本で、現代人は人間関係の中毒者になっていると述べます。

現代人はスマートフォンを常に持ち歩き、Facebookやツイッター、LINEなどのソーシャルネットワークに常時アクセスしています。これらのインフラは、人とコミュニケーションする機会を爆発的に増大させました。 Facebookの「いいね!」やツイッターのリツイート機能は、私達に「自分は価値あることを発言する優れた人間である」という小気味の良さを与えてくれます。人に承認されることで脳内には快楽物質であるドーパミンが流れ、脳はますます貪欲に、SNSによって与えられる心地よさを求めます。そんな姿は、アルコールや大麻に溺れていく中毒者のようでもあります。

アルコールや大麻の中毒と同様に、コミュニケーションにも「禁断症状」が現れてきます。いつも承認され続けているせいで、一人で誰からも声がかからない事がたまらなくなってくるのです。小池さんはこれこそが現代人の「寂しさ」の原因では無いか、と言います。つまり現代人の感じる「寂しさ」の一部は、インターネットによって作られた中毒症状では無いか、という訳です。寂しい、寂しい、と思っていても、少し頭を冷やして見ればそれは単なる幻想かもしれません。

610611寂しさは表現欲求の源でもある

寂しさについて、鋭いことを言っている著者がもう一人います。中森章夫さんです。中森さんの「寂しさの力」という本には、スティーブジョブスや山口百恵といった歴史的なスター達が、その人にしか分からない「寂しさ」を抱え、いかにそれを原動力にして成功を掴んだのか、ということが書かれています。

優れた才能をふるっている人ほど、必然的に理解者は少なくなって行きます。成功しているから寂しいと言えるのかもしれませんし、成功する上では自分一人しか分からない動機や、自分だけで研鑽する時間、そんな孤独な時間が必要である、という事なのかもしれません。おそらくその両方なのでしょう。寂しいという感情は、あながち悪いものでもないかもしれない、とこの本を読むと思えてきます。

また、「寂しい」と思っている時は、他人に何かを表現したい、自分の気持ちを分かって欲しい、と強く思いがちな時でもあります。寂しさから来る表現欲求が、創作するモチベーションに繋がることもあるかもしれません。

shutterstock_283656011「寂しさ」と上手に付き合いましょう

今回は「寂しさ」について二人の著者を紹介させていただきました。何か作品を創作しようとしたり、一人で長時間勉強しようとした時に、「寂しい」という感情とどうやって折り合いを付けるのかは重要なテーマだと私は思います。必要以上に寂しさを感じることは、精神の集中にとって悪影響です。どうにも気が散って仕事がはかどらない・・・そんな人は、デジタル機器との付き合い方を見直してみてはいかがでしょうか。逆に、寂しい気持ちを感じたら、それを自分で観察してみるのもいいかもしれません。そこで何か新しいアイデアが閃くかもしれませんよ。

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