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2016.04.09 求職者向け ゲームサウンドクリエイターに必要な知識とは

作曲家を志す方の目標やゴールは様々です。自分が作りたい曲を作って大成したいというフリーランス志向の方、バンドやアイドルへの楽曲提供を行う商業音楽家になりたい方、ゲームやアニメの劇伴を作ってみたいという方など、自分の興味関心の持ち方によって様々です。ラクジョブはアニメ・ゲーム・漫画・遊技機映像制作業界発展のためのサイトですので、今回この記事では、ゲームサウンドクリエイターになるために持っておきたいスキルや知識について書かせていただきます。

image作曲家とプログラマー

ゲームサウンドクリエイターという仕事は、大きく2つに分けることができます。一つは作曲家、もうひとつはサウンドプログラマーです。一つずつ説明します。
作曲家はその名の通り、作曲担当です。現在ではゲームのプラットフォームの性能向上のため、内臓音源ではなくDAW(Digital Audio Workstation PC上で録音、シーケンス、編集、ミキシングなど、作曲に関する一連の作業ができるように構成されたソフトウェア)で作曲や編集したものを、容量節約のためOggやmp3などのファイルに圧縮してそのまま利用できるようになっています。PS2以前のゲームサウンドは常に容量制限との戦いでしたが、現在ではクリエイター自身のスキルを遺憾なく発揮した楽曲をBGMにすることができます。
もう一つはサウンドプログラマーです。用意されたサウンドを、ゲームの中に取り込むのが役目です。必要な知識としてはプログラミングやデジタル上での音声処理、すなわち音響信号処理などが挙げられます。制作環境によっては一からサウンドデバイスをプログラミングする必要が出てきたりするので、求められる技術は高いでしょう。音楽関係の延長でなった方々より、ゲームプログラマー出身の方などが多い仕事です。

suspicious secretary did found something on her l作曲技術に加え、ソフトやマシンの知識が必要
サウンドプログラマーは仕事内容を見れば一目瞭然で、それなりのプログラミング能力や、DAWや制作環境のゲームエンジンに合わせた音声の処理能力が求められるので、ハードやソフトウェアの知識が必ず必要になってきます。では作曲側はどうでしょう。作曲側も結果的に、PCや使っているソフトウェアの知識が必要です。ポップス理論、ジャズ理論、クラシックの和声法などの知識がしっかりとあっても、PC上での作曲がスムーズにできなければ躓いてしまうと思います。志望先の制作環境を知っておくことは非常に重要です。OSはWindowsなのかMacなのか、使えるDAWはLogicかCubaseかPro Toolsか、どのような音源があるのか、というところまでは最低限知っておく必要があるでしょう。現在はその気になれば無料のDAWやソフトウェア音源で簡単に作曲ができる時代ですが、仕事として目指される方は是非シェアウェアを購入した上で日々作曲していただきたいです。

スクリーンショット 2016-04-01 11.58.14業界の定番はPro Toolsだが
ゲームサウンドクリエイター、サウンドエンジニア界隈に限った話では無いのですが、音楽制作の現場ではPro Toolsが導入されているのが一般的だと言われています。Pro Toolsで音楽制作をされていない方は、Pro Toolsがなぜ業界標準なのかということに疑問を持つと思いますが、これはソフトが優れているからというよりも、Pro Toolsがいち早く普及したソフトであり、長年に渡ってクリエイターが慣れ親しんだ制作ソフトであるという理由が大きいようです。
Pro Toolsの使い方を覚えておくということはアドバンテージにはなりますが、必ずしも使い方をマスターしておく必要は無いと思います。作曲家とプログラマーの箇所でもお話しした通り、現在のゲームサウンド、特にBGMに関してはmp3などの圧縮された楽曲データのファイルをそのまま使えるので、CubaseやFL Studioなど別のDAWで制作したソフトを利用して作曲をしてもOKでしょう。Pro Tools自体が大変高価なものですし、手に入らなくても大丈夫ですが、定番はPro Toolsということだけ覚えていれば良いと思います。

choice-e1451349125749-1024x481基礎がしっかりしていること

音というのは視覚情報に訴えかけるものではないので、表現をする際非常に難しい分野だと思います。しかし裏を返せば、音というのは視覚情報以上に、世界中の人々が認識できるものでもあります。もし音楽的センスを生かし、ハイクオリティなものを生み出せる技術があるのだとしたら、世界中の人々に自分の実力を示すことができるかもしれないというのが、「音」を職業とするすべての職種に言えることです。ゲームサウンドクリエイターも同じです。多くの人の耳に、何度も自分の楽曲を聴かせることができるチャンスがあります。ゲームの場合、場面ごとに用意された音楽が流れますから、人々の記憶にも残りやすいでしょう。そこで大事なのは、やはり基礎的な音楽的教養だったり、音声処理技術だったりするのです。就職活動や転職活動の際に提出する作品も、基礎がしっかりしていればしているとわかる楽曲を聴かせることができるかどうかで、成功する確率はグンとあがるでしょう。ロックやテクノ方面で活躍される方の中には、自分の感性だけで楽曲を作成し、活躍されている方がいらっしゃいますが、ゲームのサウンドクリエイターという立場になると、あらゆるジャンルの楽曲を作られることが求められます。サウンドプログラマーになるにあたっても同じです。あらゆる場面や演出に合わせて、適切な音声処理が必要なのです。引き出しを多く持つためにも、基礎をもう一度見直し、その上でマシンやソフトの知識を付けることができれば、優秀なサウンドクリエイターになれるはずです。

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