アニメゲーム漫画業界に特化した求人サイト「ラクジョブ」には、遊技機/映像制作という求人カテゴリがあります。一見するとアニメゲーム漫画に遊技機が同関連しているのかわからないという方もいるかと思います。今回はアニメゲーム漫画と遊技機、そして遊技機業界の採用事情についての話です。

アニメゲーム漫画と切っても切れないパチンコ・パチスロ

アニメゲーム漫画が好きという学生はたくさんいると思います。一昔前までは、アニメゲーム漫画は根暗なオタクの趣味というイメージでしたが、今ではかなりオープンになり、アニメゲーム漫画が好きと公言することも憚られなくなりました。むしろ正面切ってアニメゲーム漫画が嫌いと言う方が難しいかもしれません。

しかし、それがパチンコ・パチスロとなると話は別です。パチンコ・パチスロが好きだと公言するのはやはりまだハードルが高いでしょう。パチンコ・パチスロは負けるときは10万円以上負けるギャンブル性の高い遊びです。例えば、恋人がパチンコ・パチスロが好きだと結婚を躊躇ってしまうというのはわからない話ではないはずです。しかし、そのパチンコ・パチスロとアニメゲーム漫画には深い関係性があります。

実際にホール（パチンコ屋）に行ったことがある人ならわかるかと思いますが、今の遊技機台はその過半数がアニメゲーム漫画原作で作られています。パチンコ・パチスロを始めたきっかけが原作のアニメゲーム漫画が好きだったからという人も少なくありません。また、パチンコ・パチスロから原作の作品に興味を持って、買ってみたら面白くてハマる逆のパターンもあります。

アニメゲーム漫画がパチンコ・パチスロ化される理由

では、なぜアニメゲーム漫画がそれほどまでにパチンコ・パチスロ化されるのか。それはパチンコ・パチスロとアニメゲーム漫画の相性がいいからです。パチンコ・パチスロは原理的には確立によって全てが決められていますが、実際のパチンコ・パチスロを遊んでいるユーザーは必ずしもその確率や数字だけを追っているわけではありません。確率的な大当たりをわかりやすく演出するために映像が使われます。そしてそのための映像演出とアニメゲーム漫画は非常に親和性が高いのです。

アニメゲーム漫画には、大抵バトルなり、ドラマなりがあり、起承転結に従ってカタルシスを迎えます。そのストーリーと液晶演出が重なり、カタルシスと大当たりが重なることによってユーザーにより高い満足を提供しています。そしてその満足をより高めるために、より相性のいい原作、よりマッチングの高い映像演出が求められます。

そして、アニメゲーム漫画がパチンコ・パチスロの原作になることは、アニメゲーム漫画側にもメリットがあります。1つは先ほど述べたパチンコ・パチスロが原作のアニメゲーム漫画を好きになってくれることです。そしてもう１つがパチンコ・パチスロ化権を得ることによって利益を得ることができるという点です。アニメゲーム漫画を作っているのはクリエイターであり、企業です。いい作品を作りたいという思いは当然として、作り上げた作品からの収益を最大化したいという思いもあります。また、アニメの製作委員会に遊技機関連の会社が名前を連ねて、作品制作への出資と引き換えに初めからパチンコ・パチスロ化権を得ることもあります。

パチンコ・パチスロを仕事にしたいなら

だからこそアニメゲーム漫画に関わる仕事を探すと自然と遊技機関連の会社が目に入ってくるようになるはずです。実際2Dの作画アニメが3DCGの映像演出になることも多々ありますし、そもそもにおいて開発期間が長く、要求クオリティの高い遊技機の映像演出は映像表現の可能性を追求するにも最適な仕事です。アニメゲーム漫画にが好きな人、映像制作が好きな人にとってもやりがいをもって取り組める仕事です。

そして遊技機業界の映像制作会社がクリエイターに求める姿勢はただ一つ、パチンコ・パチスロの映像制作という仕事に興味を持てるかどうかだけです。パチンコ・パチスロの映像演出はユーザーを楽しませるためにあります。つまり自分の作る映像演出の提供できる満足感を最大化させることにどれだけ関心を持てるかが問われます。「このアニメのこのシーンをパチンコの演出にするのであれば、こうすることによって原作ファンもパチンコ好きも楽しめるものにできるのではないか」という考え、それを形にするのがクリエイターの仕事です。

自分がパチンコ・パチスロを好きであるかどうかは関係ありません。もちろん好きであるに越したことはないですが、大切なのはパチンコ・パチスロにお金を払って遊んでくれる人に楽しんでもらうためにはどうすればいいかを考えられる人です。そこがしっかり押さえられている人であれば、面接の際にどんなことを話せばいいのか、どんな作品、ポートフォリオを提出すればいいのかも自然とわかるはずです。あるいは今の自分に足りないものがあると感じるのであれば、それを補完するためにどうすればいいかも見えるはずです。ぜひ遊技機業界への就職を考える際の参考にして、希望する会社の内定を勝ち取ってください。