好調なエロゲ会社とそうじゃない会社の違いは何だ？

エロゲ！美少女ゲーム！！アダルトゲーム！このフレーズが普通の求人広告サイトだと使えません。18禁コンテンツは敬遠するサイトが多いんですね。でも！ラクジョブはアニメゲームマンガコンテンツの中でエロは重要な要素だと認識しているので、積極的に掲載を行っています。ただし18歳未満は応募出来ません！

その一方、エロゲ業界は現在苦境に立たされています。「同級生」シリーズや「鬼作」シリーズ、マンガ「神のみぞ知るセカイ」の元ネタともなった「この世の果てで恋を唄う少女YU-NO」など名作を排出していた東の巨頭、株式会社エルフがスタッフの大幅独立により、事実上ゲーム会社としての機能を果たさなくなってしまったのでは･･･？と話題になったのが2015年の10月。そういった表面的な変化もさることながら、数値のデータはもっとシビアです。

これをご覧頂ければわかる通り、約10年の間にアダルトゲームの市場は約1/3になっています。※出典：2008年度～2010年度：PC PRESS（ソフ倫ニュースからの転載）/2013年度～2014年度：ソフ倫ニュース

出荷本数もこの通り。5年間の間に約半分になり、苦しい状況が伺えます。某美少女ゲーム制作メーカー（設立約20年）の社長さんからはこんなお話を伺いました。
「美少女ゲーム以外にアダルトにアクセス出来るコンテンツが増えてしまったのは痛い。特にネットです。アダルト動画、アダルトゲームコンテンツがネットで簡単にアクセス出来るようになってしまった。今は美少女ゲーム側も色々とゲームとしてのクオリティを上げるために頑張っているが、頑張りすぎると今度はユーザー側のPCスペックが足りなくなってしまう。結果としてプレイする人が減る。この調整がとても大変です。」
社名は伏せますが、この会社さんも美少女ゲーム会社の中ではかなり知られています。総合して考えると、元々限られたユーザーにのみ楽しまれていた美少女ゲームが、ライバルコンテンツの台頭のために更にユーザーが限られてしまったという現実が浮き彫りになってきます。

更に追い打ちをかけたのがDMMです。DMMは、コンシューマーゲーム市場がソーシャルゲームの突然の登場に脅かされている中、「そうは言ってもエロゲはソーシャルゲームに食われることは無いだろう」と安心していた考えを一蹴しました。

2013年4月にリリースされたオンラインゲーム「艦これ」は、全年齢向けであるものの大ヒットとなり、そこからDMMゲームの18禁ゲームコンテンツ進出が増加します。2012年当初は「会員は50万人くらいで良いかな」と思われていたDMMのゲームプラットフォームは、今や予想を遙かに超えた500万人の会員を抱えています。エロゲ出荷本数が250万本前後の現在に、500万人の会員･･･どちらに勝敗があがるかは明かです。一方でDMMは既存のPC美少女ゲームメーカーともタッグを組み、PC美少女ゲームのダウンロード販売も「艦これ」以前から始めていますが、こちらも販売価格がパッケージより安いこと、プラットフォーム側であるDMMに売上の一部が入る事、アニメ化したような有名作品でもサービスが途中で終了してしまうなど、やはり大幅な売上UPの道として美少女ゲームメーカーに残された道ではありませんでした。

それでもやはり、美少女ゲームが求められなくなった訳ではありませんし、この記事を読んでいる求職者の方には何が何でもアダルトコンテンツの発展に寄与したい！と思っている熱いクリエイターもいるかと思います。そんな方々に知って頂きたいのは、美少女ゲーム業界全体の売上は落ちていても、好調な会社は一定数あるという事実です。例えば今でもラクジョブに掲載している株式会社ワークマン（ブランド名KISS）のように、独自路線でオンラインゲームだけではできないゲームのやりがいを開拓し、ここ数年売上を伸ばし続けている会社もあります。こちらは若手人材も多く、平均年齢が30代後半と言われる美少女ゲームメーカー業界の中で20代の人材が多く働いています。他にはみなとそふとのように、ゲーム制作段階から他媒体へのマルチ展開を組み、エロゲ以外にもコンテンツを生かすような会社もあります。

他に「DMMにイラストを提供するビジネスをしつつ、以前より作っている美少女ゲームの根も絶やさないようにする」という戦略を採っている会社もあります。このように、PC向けエロゲという限られた層しか触れないコンテンツでも、会社ごとに様々な攻防があり歴史と戦略があるのです。

もしエロゲ業界に入りたいと思っているのであれば、このようなエロゲ業界の事情を少しでも知っておきましょう。「エロゲが好きだ！」という思いだけでエロゲ業界に行くのは将来的にも不安です。せめてDMMのエロゲを上位10個遊んでみるとか、自分の好みでは無いエロゲジャンルをあえて遊ぶとか、ライバルアダルトコンテンツを研究するなどして、エロの未来を見通せるようにならないと危険な業界なのです！これらのことが堂々と就職活動としてできるのですよ！素晴らしいじゃないですか･･･。

ラクジョブはこれからも美少女ゲーム会社の求人に規制はかけずに掲載してゆく所存です。人類を多大に進化させてきたエロだからこそ、真面目に取り組んで発展させたい！というお話でした。

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ま！平田は永遠の17歳なのでエロゲはプレイしませんけどね。経験値アップ中です！