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2016.03.10 オタクだけの美容室を目指して クラウドファンディングでオタク美容室実現なるか

何を隠そう、美容室が苦手です

先日、大山の個人メルマガでも書きましたが

https://be-higher.jp/mailmagazine/7020/

髪を切るか切らないか。これは女子の永遠の悩みテーマです。普通の女子でも悩むのに、オタク女子をや。オタクと美容室はまさに水と油。引きこもりと社会性との戦いでありせめぎ合いです。髪が伸びていく度に、どこまでだったらギリギリ美容室行かなくて良いラインかな?と考えます。なぜこんなにも美容室が苦手なのか。それは、美容室が外見的自己投資の最高峰だからです。

shutterstock_233563201オタクは内面投資には余念が無い

オタクは、常に自己のイマジネーションと向き合っています。引きこもりであろうと、職に就いていようと自分の趣味の世界に没頭している時は実質自分の内に引きこもっているのです。良質なアニメゲーム漫画作品に触れ、そこから得たイマジネーションをいかに膨らましていくかという作業はこの上なく楽しく、人によってはそれがイラスト制作や漫画・小説作品の執筆、コスプレ、オフ会、同人作品を読みふける・・・など様々な内向きの活動のために活動資金を投入します。ラクジョブに登録し、いまこの記事を見て下さっているみなさんの多くも、これに当てはまるのでは無いかと思いますが、正直内面世界を深く掘り進めていくための投資が、外見的投資金額よりも圧倒的に上回っているのでは無いでしょうか。

shutterstock_317629430美容室は対極にある

そういう意味では、自分の外見的投資の最たる美容室はオタクとは真逆の位置にあります。「美容」の「室」ですから、そこには「美」に関してこだわりのあるお客さんと「美」のエキスパートである「美容師」がいる。そう、「美容」の「師」です。マスターオブビューティーです。内々にこもっていたオタク達がマスターオブビューティーとビューティージェダイたちの修練場に放り込まれて平気なはずがありません。住む世界が違うのです。渡される雑誌ですら服とメイクと髪型という外見的要素だけがクローズアップされ美しいモデルがほほえむファッション誌。普段接している同人誌とはもう使っている言語が違うのかとすら感じてしまいます。そんなアウェー環境になぜわざわざ身を置かなければならないかと言ったら、髪は伸びてきてしまうものであり、物理的に邪魔だからです。そして、自分で切ると言うことが技術的に不可能だったり、内面世界の充実のために稼ぐ外での仕事の中で最低限の身だしなみは必要だからです。

shutterstock_291812546住む世界が違うと言葉が通じない

満を持してギリギリアウトラインになった髪を頭の上に乗せて仕方が無く美容室というアウェー環境に身を投じた私たちオタクに降りかかる試練は計り知れません。まず最初の髪型の方向性に関する質問についても、こちらとしては最低限の身だしなみが確保できればそれでいいのでたいてい「お任せで」と言ってしまうところなのですが、美容師としてはお客さんの求める理想型を追求して形にする技術を売りたいわけですから、嫌が応でもまずはヒアリングをしたい。「お任せ」がイメージと違ったというクレームが来ても、切ってしまった後でどうすることもできないので、クレーム対策の一環としても聞きたいのでしょう。ですが言いたい!安心して下さい、無難だったら文句言いませんよと。すっごいオシャレじゃなくていいので、無難に誰にでも似合うとりあえず不快感を与えないような髪型なら何でもいい。きっと多くのオタクはそう言いたいに違い有りません。少なくとも私はそうです。しかしそれも、オタクの考える「普通カット」とマスターオブビューティー(美容師)の考える「普通カット」の概念の違いを共有し擦り合わせていかないと永遠にわかり合えず、どちらか一方が無理をして合わせるという結果になるのです。そして、なぜか大体合わせようとするのは客であるオタクの方です。なぜならば、美容師にはオタクの普段接している世界の知識が全くない(事が多い)のに対し、オタクの方は少なからず社会生活を営んでおり、知識としては外見的な要素を重んじる世界の事を知っているからです。その結果、私の場合は美容師に対して無駄に明るく営業テンションで話しかけるという結果になります。全ての質問に「なるほど〜〜!」「あっ、確かにぃ〜」「さすがプロですね〜」で返すという状況です。終始和やかに明るく施術タイムは終わりますが、金を払って仕事してきたようなものなので、終わった後にどっと疲れます。だから毎回またあの大仕事をアウェーでせねばならぬのかと、髪が伸びてくる度に憂鬱になるのです。

E1457523505492_2425_1美容師がオタクなら全て解決じゃ無いか

私のような考えを持っているオタク客たちがたくさんいるのが秋葉原の美容室。アウェーはアウェーでも、せめてホームタウンの中でというアドバンテージがほしい。という風に考えているのかはわかりませんが、わざわざ秋葉原の美容室に行くと言うことは秋葉原に用がある人が多いということでしょう。そして、秋葉原の美容室で働くことを選んだ美容師もしかり。今回、そんな秋葉原の美容師達が立ち上がりました。

「秋葉原にオタクだけの美容室を」 アニメ好き美容師が出資募る
https://www.excite.co.jp/News/bit/E1457523505492.html

アニメ好きの美容師チームが、オタクのためにアニソンがかかる店内でタブレットや好きなアニメ漫画などを楽しみながら、アニメ話をしたり、あるいは美容師とは話さず好きな事に時間を使いながらカットを終えることができる「オタク向け美容室」開店に向け、クラウドファンディングで出資募集を開始したそうです。かゆいところに手が届くとはまさにこのこと。美容室という外見的投資を行う場が、内面の心理的障壁を取り除く存在になれるのだとしたら、そこにこそ投資したい。これを景気に各地方にもそういった美容室ができれば、全国のオタクが救われます。日々感じている矛盾や問題に立ち向かい、突破していくことがサービスの本質であるし、オタクのニーズに応えることがビジネスになる。つまりオタクの価値は向上しているし、オタクのみなさんだからこそ、オタク向けのコンテンツをもっともっと作った方が良い!と感じたニュースでした。

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