TPP署名式より1日たってからの方が扱いがでかい新聞
これは産経新聞の総合2面です。TPP署名当日よりも今日の方が扱いがでかいです。日経新聞の扱いもかなりの量です。基本的に日経新聞も産経新聞も
TPPバンザイ!
という記事がおどります。産経も日経もそれぞれの社説で
産経は『発展の礎となる!早期発効だ!』
日経は『日米はTPP発効急ぎ拡大を主導せよ!』
という論調です。この記事をどのように評価するのか、それは皆さんそれぞれで考えて頂くとして、今日はTPPが日本のアニメゲーム漫画の『作風』にどのように影響するのか、について考えたので書きたいと思います。
TPPの文化思想・目的は日本のグローバル化ではなく日本のアメリカ化
これは日経新聞ですが、やはりTPPバンザイ!という記事です。不思議なのは
アメリカではTPP反対も多いのに日本は急げ
という記事が多いのです。
アメリカ大統領選挙の候補者でもTPPに反対してる候補者はかなりいますし、慎重論も多い、と日経新聞自身が書いています。何でそんなにいそぐ必要があるんでしょうか。アメリカでも反対してる人が多く、日本では政治家すらその存在を知らされていない人が多い。日本人でろくにTPPの条約1500ページを読んだことがある人はどれくらいいるのでしょうか。
そんな状況にも関わらず、急げ急げ!とにかく急がないと損するぞ!という論調です。不思議ですね。この辺りには色々あるのですが、TPPが何を目指しているのかというと産経新聞にオバマ大統領発言が書かれていました。
中国主導ではなくアメリカ主導の世界にする
この画像は産経新聞の主張の一部です。オバマ大統領の発言が書かれています。
TPPは中国のような国ではなく、米国が21世紀のルールを書くことを可能にした
と書かれています。しかし、そのアメリカ国内ですら『TPP反対』という意見がありますが、現時点の大統領はオバマさんなので彼の考えるアメリカの利益のためにアメリカが主導で進めるのがTPPです。
日本が日本の利益のために日本主導で進めたいことがあるのは当然ですし、アメリカも中国も同じです。
人間関係ですら人それぞれに色んな思惑があり、それぞれが主導権を握って色々考えるのは当たり前です。企業ならそのスケールが大きくなりますし、国同士なら更に大きくなって当然です。では、TPPが署名されて、このまま発効されるとどんな世界になるのでしょうか。
ロボットアニメは全てパシフィック・リム見たいになる
パシフィック・リムという映画を観たことはありますか?日本の怪獣ファン、特撮ファンでもあるギレルモ・デル・トロ監督が撮影したロボット映画です。
私はこの映画を観たことがあるのですが、まあまあ面白かったです。作品によって面白さを評価する人はそれぞれですので、これをつまらない、と評価する人がいても良いと思います。
しかし、世の中全てのロボットアニメがパシフィック・リムテイストになったらどうでしょうか?私はそんな世界はごめんこうむりたいです。
別にパシフィック・リムテイストじゃなくてもイイのですが、アバターテイスト、スター・ウォーズテイスト、スター・トレックテイスト、ターミネーターテイスト、なんでもいいのですが、全てのロボットアニメがハリウッドテイストになるのです。漫画は全てアメコミテイストになるかもしれません。
ゴジラとGODZILLA。GODZILLAだけが生き残る世界
私はゴジラもGODZILLAもどっちも観ました。一ファンからするとGODZILLAはゴジラじゃない。だけど、作品としてはまあ面白かったかな、と言う感じです。ゴジラがあってもいいし、GODZILLAがあってもいい。別にGODZILLA原理主義でもゴジラ原理主義でもありません。
両方存在し、多種多様なクリエイターが活躍する。そんな世界こそ私は素晴らしい世界だと思います。
ガオガイガーが無くてハリウッドテイストなロボットしか出ない世界はイヤだ
私の大好きな作品に勇者王ガオガイガーというアニメがあります。どれくらい好きかというと語り出したら止まらないのですが、TVシリーズは全てビデオで録画して観て、DVDボックスを買い、更にBlu-rayBoxを買ってラクジョブ運営スタッフ達に布教活動を行うくらいは大好きです。
しかし、TPPが本格的に発効された20年後、30年後、こういう日本のアニメ!という感じの作品はドンドン少なくなっていき、最終的には淘汰されてしまうかもしれません。なぜなら、面白い、と感じる基準自体がTPPの推し進めるアメリカ型資本主義によって強制的に変わっていくからです。
アメリカテイストにしたほうが受ける
ハリウッドテイストにしたほうが儲かる
そんな風に考える人がいても全く問題ありません。ビジネスとして利益を追求する事は何も問題ないことです。これを書いている今も外資系のワーナーエンターテインメントの求人がラクジョブに掲載されています。
でも、アメリカテイストしか存在しない世界、それはイヤだ、と強く思います。そもそも、ガンダムとスター・ウォーズの本質的な面白さの優劣を付けることは出来ません。
エヴァンゲリオンとパシフィック・リムでもいいです。どっちも面白い、でいいじゃないか、が本来的な日本人の感覚です。
売上の差はあっても、作品の本来の優劣の差はそんざいしません。手塚治虫が書いた原稿も、幼稚園児が描いた作品も、どっちもいいじゃん?ただし、売れるか売れないかは別だよね、と言う世界観を日本人は持っていると思います。
アメリカはキリスト教の国
でも、アメリカの感覚は日本人と違います。これも別にアメリカの感覚がおかしくて日本の感覚が素晴らしいとかではありません。ただ、違う、と言うだけです。
アメリカは一神教であるキリスト教の国です。大統領も聖書に手を当てて演説をする世界です。一神教のキリスト教は他の宗教を許しません。他の主義主張、思想信条を許しません。我々はイスラム原理主義という言葉をメディアからよく聞きますが、キリスト原理主義だってあるのです。
アメリカはせっせと現在、民主主義と資本主義というルールを世界に推し進めています。TPPもその一環です。日本には日本の考え方があり、中国、インド、ロシア色んな国に色んな考えが合っていいじゃ無いか。ではないのです。他の考えは異教徒であり、撲滅しても良いのです。
無論、アメリカにもキリスト教をモチーフにしたり、ともすれば『え?こんなにキリスト教批判していいの?』という作品だってあるかもしれません。しかし、それはあくまで『アメリカ的価値観の批判の仕方』であって『日本人の見方』ではないのです。
文化や思想が違う国々がTPPにより無理矢理経済圏がくっつけられ、そこで一番強いアメリカに全てが染まっていく・・・資本主義、民主主義の優勝劣敗の原理だとか、これが競争だよ、と言われるかもしれませんが、その考え方自体がアメリカ的です。日本の考え方だって人を不幸にしたりする考えがありますし、おかしな部分、変えて行く部分はあるでしょう。だけど、それはアメリカも日本もどっちもどっちです。
アメリカも日本もどっちもいいよね。スター・ウォーズも、スター・トレックも、ガンダムも、マクロスも全部面白いよね。皆色んなクリエイターが活躍してるよね、そんな世界の方が私は楽しいと思います。
TPPはまだ署名しただけで発効には至っていません。それまでに何が出来るのか、色々と調べていきたいと思います。アニメゲーム漫画業界にとって何がデメリットデメリットは何か?私は基本的にデメリットだらけだとは思っていますが・・・とはいえ、現実TPPが発効されたらされたでアニメゲーム漫画業界とはどうしていけば良いのか?という具体策も考えていきたいです。
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