コンセプトとは

「コンセプト」という言葉の意味を、今一度しっかりとおさらいしておきましょう。goo辞典によると「１ 概念。観念。２ 創造された作品や商品の全体につらぬかれた、骨格となる発想や観点。「―のある広告」」となっています。我々が日常会話として使ってきているのは2番、「創造された作品や商品の全体につらぬかれた、骨格となる発想や観点」に近い意味合いでしょう。ビジネスの現場で使われるときもこちらを使います。今回の求人は多岐にわたるコンテンツを大量に配信している株式会社DMMからの求人です。募集する職種はずばり、「ゲームコンセプター」。ゲームシナリオライターやプランナーと同じような職種と想像しますが、そうではありません。スマホアプリが大量に生産されるようになった現在のゲーム市場において、その内容は似通い始めてしまっています。ここで肝心なのは、どれだけゲームの世界観に対してユーザーを夢中にさせるかということでしょう。

ゲーム内容はもちろん重要ですが、ゲームの内容が面白いだけでは良いコンテンツとして広まりません。格闘ゲームはキャラバランスやコンボの多様性、戦略の多さによって多くのプレイヤーのスタイルにマッチするなど、システム面で優秀であったとしても、使うキャラクターのビジュアルがダサかったり、背景にあるストーリー、つまりなぜこのキャラクターは戦うのかということがあやふやだったりつまらなかったりする場合、果たしてそのようなゲームをプレイしたとして、ゲームに夢中になれるでしょうか。どんなにバランスが取れてやりごたえのあるRPGだったとしても、キャラクターの発するセリフが世界観とマッチしていなかったりすれば、駄作の烙印を押されかねません。

世界観の構成とは

つまり今回DMMが行っている求人で募集している「ゲームコンセプター」とはゲームの世界観をつくることに特化した能力を持っている人を募集しているということです。一つの世界観をつくるということは、矛盾のない設定や綿密な舞台背景を構成し、プレイヤーに臨場感を持たせるということです。臨場感を持たせるためにはどれだけファンタジーな作風であっても「リアリティ」がいけませんから、一筋縄ではいかない仕事です。中世古代ヨーロッパ風の正当ファンタジーを基盤とした世界観に、第２次世界大戦時に活躍した零戦などを登場させてしまったり、サイバーパンクかと思ったらスチームパンクやギアパンクに早変わりしてしまったりというような統一感のない世界観を構築してしまったらどうでしょう。まさに記事を読んでいる皆様同様、混乱すると思います。もし様々な世界観を取り入れたものを作りたいというのであれば、それぞれが矛盾しない「概念」－つまりコンセプトを創造しなければなりません。もっと言えば、世界観の統一は製作スタッフの仕事の仕方にも影響があります。バラバラな世界観を作ってしまえば、イラスト担当はどのような画風が合うのかということに苦労するでしょうし、サウンド担当も場面によって様々な音響素材やBGMを用意しなければならない事態になるのです。

世界観作りが得意な方は是非応募を！

ゲーム製作に限らず、どのような作品や商品を作る上でもコンセプトというものは欠かせません。コンセプトの提示とは一つの目標になるわけです。ゲーム製作はチームで行う作業ですから、ここでつまづいてしまうと製作するスタッフが訳のわからないまま取り敢えず渡された仕様書に則って制作をする羽目になってしまいます。そんなことになってしまったら、ゲーム制作大手の優秀なスタッフの能力を生かせないまま、企画をボツにしてしまいかねません。責任感はどの仕事でも重要ですが、制作のスタート地点からゴール地点までの大まかな道のりを創造する仕事ですから、ゲーム制作の他の仕事よりも重圧を感じるポジションであることは間違いないでしょう。しかし、それだけにやりがいは十分にあります。仕事はやりがい重視！という方にオススメの求人です。

ずっと温めてきた企画がある、こんなゲームを作りたかったという夢やビジョンを持ち、まさしく「世界」を丸々一本自分の中に持っていて、それをアウトプットし、自分の作り出した世界観で多くの人を夢中にさせ、熱狂させたいという熱いクリエイターマインドを持った方！ゲーム開発事業にさらに力を入れようとしているDMMで、その才能とクリエイティビティを余すことなく発揮してみませんか？コンセプトを制作する業務で実務経験があれば応募が可能です。応募条件をご覧いただき、満たしている方は是非応募してみてください！

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