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2017.02.08 遊技機 ぱちんこ パチスロ 今から遊技機業界に参入する際の課題とポイント ラクジョブインタビュー3 株式会社アカギ 松岡社長

img_3294現況から見ての今後の新規参入について

ビ・ハイア大下:この状況下において新規参入しようと考えている所がいくつかあります。開発会社、スロットメーカーになろうとしている所などです。実際にその会社様からは2016年中にリリースしたと聞いていないので2017年中に出ると予想されています。今回はそういった「新規参入について」をお伺いしていければと思います。新しいメーカーや開発会社が参入することで新技術や新しい作品が生まれてユーザーさんの増加にも繋がります。〇〇に気を付けた方が良い、企画系、開発系、映像系はどうやって進めていくべきなのか、現況において仕事はどこも無く、ラインも増えない、予算が絞られている、発注先が決まっている、というのを色々な所で聞くので一体どうしていくべきなのか?を教えて貰えますでしょうか?

アカギ松岡:私がここまでやって来られたというのは助けて頂いている、ということに尽きます。ただ、自分を助けてどんなメリットがあるのかとなった時に何かしらのメリットを返してあげる必要があります。そうした時に私は自分の経験や人脈、情熱などで何とかやってこられている感じです。偉そうに言うつもりはありませんが、しっかり仕事のルートを持てそうだから参入するのだと思います。ちなみに、あるということですよね?

ビ・ハイア大下:確実ではないですが、ありそうという状況です。繋がりもあり、仕事になりそう、という所で入ろうとするということです。ラインが決まり、契約書が巻けて、来年からスタートします、かつ新規参入です、というのは今の所は聞いておりません。

アカギ松岡:参入の仕方も色々ありますしね。ガッツリと参入か、トライアルで話が来ているから一部だけやってみません?などです。メーカーさんも色々考えており、今の流れを打破したいと考えています。そうなった時に使っている会社を変える、というのは一つの方法です。新しい試みを行う為にゲームの協力会社様で割とヒットしたものを制作や、新しい魅せ方のノウハウを持っている会社様でしたら声掛かる可能性は上がります。また、トライアルがダメなら止めよう程度の参入か、ガッツリと何が何でもやりたい!という度合いによって全く違います。トライアル程度なら部署化せずともゲームをやっているデザイナーさんの中でパチンコ好きな人を用意して請ける、という手もあります。

ビ・ハイア大下:私の知っている範囲で言いますと、支社を作り、ラインを作ります、という本気参入です。

アカギ松岡:おお!それは凄いです。確約されたラインがないとそこまでは行けないです。

ビ・ハイア大下:逆張りとして今こそ行くぞ…と。当然、繋がりを持っている人もいますのでそこを活用していきます。ただし、契約書を巻けてはないのですが・・・。

Businessmen falling down企画メインの会社さんの在り方

アカギ松岡:そういう意味で参入する際には『ウリが大切』だと思います。ユーザーが打ちたい、ホールが買いたいというのを商品見て感じる様に、メーカーが使いたいと思うポイントが明確にあるか、で変わります。弊社で言えば企画、です。

ビ・ハイア大下:確かにそうですね。新規の企画としてウリ部分はチョイスには入って来ます。例えば企画の会社様が大ヒットした台に沢山関わっていなければ説得力も無いですし、そこの会社とやろうという気も起きません。

アカギ松岡:だから、そこを持っている、いないは参入する時のポイントではないかと思います。正直、ウチは企画会社だからどこよりも凄いぞ、とかは思いません。色々な会社様の企画を聞いて面白いな、と思うことも多々あります。そういう意味で、企画に参入するのは止めた方が良いと思います。決して弊社の強豪が増えるという意味ではないです。元々実績を持っている人間が満を辞して独立します、参入します、ということでしたら良いと思います。メーカーさんが色々考えてコスト意識は全体的に高い中で企画はどこにでも存在し、企画を外に出す、というのはかなり減ってきている状態です。

お金がある時は余裕があるから「外を色々と試してみよう」「中だけでは賄い切れないから外を使っても回そう」という発想も生まれてきます。ですが、今はお金が無い状態です。前提として社内にいる企画を遊ばせておく訳にはいきませんから何かをやってもらうわけです。そうした背景があり企画需要というのは下がっています。映像や制御もやります、という中に企画があるのと、企画専門、とは訳が違います。とは言え、映像や制御を行うのであれば発注するメーカーさんで考えた時にアイデアは出して欲しい要望はどこの会社にも一緒です。企画はいた方が良いし、クオリティは出来る限り高い方が良いです。

Ambitious businessman looking for his target外注への発注比率はどの程度なのか?

ビ・ハイア大下:聞いていると派遣でメーカーさんにいた方も一気に切られてしまったそうです。とても優秀な方は残っていますが、正規雇用の人間を遊ばせる訳にはいきません。ですので、社員の仕事確保の為にも切っています。この話からしても外に出され辛いです。

アカギ松岡:特にメーカーさんは方法がそれぞれ違います。数社さんはプリプロを内製、という所も実際に出てきています。その間に企画や映像のやることも決まっている、という中で本制作を外に出すというやり方をする会社様は増えています。その場合、私たちのお客様から外れます。自分が営業を掛けても不要だよ…状態です。そういう意味で時間を遣って意味のない話をするよりは弊社を必要としてくれるメーカーさんにアプローチを進めていく方が良い時間の使い方だと考えます。そのメーカーさんが使ってみたい、と思われる様に成長していく必要があるとも思います。社内は大事だけども一本その企画を走らせたい、と考える人が社内から出てくるとか。それには会社としての実績をもっと増やす必要があります。10本作って8本はヒットします、であれば打率高いよね、という話にもなりますし、ウリに繋がります。弊社は今現在ウリが明確には存在しておらず、自分の人脈や立ち上げてからお付き合いし始めた会社様との流れ、現社員の持っているツテを利用し色々広げております。いつでも仕事を請けられます、というロビー活動を中心に私は動いています。あとは、メーカーさんの中にはウチの仕事以外はやらないで、という所も存在しますが、それはメーカーさんと同時に沈んでいく可能性もあります。リスクに備えて協力会社様の判断で動く必要はあるでしょう。仕事を外に出せている時は「他とはやらないで」と言っていたにも関わらず、状況が一変したら「良いよ」という事は実際に起きて社内が厳しくなった会社様は数多くいます。

ビ・ハイア大下:確かに、そういう話はかなり聞きます。

アカギ松岡:どういう立ち位置で参入するのかをしっかり検討しておいた方が良いと思います。

Businessman climbing on coins stack新規参入の狙い目

ビ・ハイア大下:なるほど。企画は難しい、という話でしたが、映像と制御の仕事だといかがでしょうか?

アカギ松岡:制御は実は人や担当出来る会社がいません。意外にも・・・。何故なら遊技機の制御をやりたい人は企画をやりたい人よりも少ないからです。「俺はパチンコの制御で食って行く!」という人たちは全然いません。ですから、制御会社で言えば穴場です。

ビ・ハイア大下:制御で新規参入なら可能性がある、と。

アカギ松岡:あとは、人脈やパイプがどれほどあるかによります。企画に比べて制御の方は外には出ません。横で繋がっている人たちはいると思いますが、例えばメーカーの制御の人間が役員とどう繋がるのかという話です(笑)かなり難しいです。もしかしたら私が知らないだけ、とも言えますが。制御はガーッと押されて最終的にケツ持ち、そこに莫大なお金が払われるかと言えばそうではありません。仕様変更され、ケツは変わらず、品質保証しろよ!ですから居ないという理由にも納得出来ると思います。

ビ・ハイア大下:今は外注や開発会社的な話ですが、メーカーの中にも制御はあると思います。メーカーの中でもそうした流れなのでしょうか?

アカギ松岡:メーカーさんは外にほとんど出しているそうです。ゼロとは言いませんが、内製し、管理している所は凄く少ないです。映像で考えるとわかり易いですが、基本は外です。

Businessman looking at the article with a smartphone勝負を掛けるために必要なことは?

ビ・ハイア大下:量が凄すぎて賄えないですもんね。一部は中で抱えていますが、全タイトルではありませんし外に出しています。制御は人員不足もあり見込みはありそうですが、映像での参入はどうお考えでしょうか?

アカギ松岡:ウリがあれば勝負は出来ると思います。やりたいと思っていたらどういう形でも良いと思います。下はどの時代も辛いじゃないですか、責任というのをどうしても本来持っている役職と処理のされ方が全く違う会社が多くいます。役員がいる理由は、本来は責任を取る為ですが、責任を取らず、社員をクビや左遷、その人間たちを部署替えし本人はあまり変わらない、という会社様は目立ちます。上が「よし、やろう!」と言ってくれれば気持ちよく行けるし、頑張りますのでケツだけ拭いてください、と言えます。役員の方達も生活水準を下げたい訳ではないので保身部分はあると思います。だから、仕方がないとも言えます。とは言っても「酷すぎないか・・・?」という話を受けますので自分はそうならないように注意しています。自分がやりたいことをやり、その為に雇った社員であればその社員を信じたいです。

映像産業ですしウリは必ず求めていると思います。新しい見せ方やお客さんの楽しませ方などは映像が引っ張っているのは間違いありませんので、その中で一喜一憂出来るものを提案してくれる会社は求めている分野だと思います。正解が分からない中でのチャレンジですし、使う選定をされる方がどこまでの情熱を持っているかにも左右されます。一番危険なのは、政治的に参入するパターンです。社長の知り合いが映像制作会社を作ったので使ってみよう、というものほど信頼出来ない事はありません(笑)

ビ・ハイア大下:炎上が目に見えています、確かに(笑)

アカギ松岡:数々見てきました。使えと言われて使ってみて・・・と。変なお金の匂いがプンプンします。物作りにそういうものは持ち込まないで欲しいです。上でそういう事が行われているのはどんな業界にも該当すると思います。ですから、一切いらないという事はないと思いますが、物作りを真剣にやっている人からすると辛辣です。もちろん、先ほど言った様なロビー活動はしますが、物作りに対して全然関係ない分野へのロビー活動です。弊社を使って貰えれば〇〇はメリットというお金を頂く対価として見合うものを出すという所を成立させたいと考えています。それが、物作りをしっかり行おうとしている人から見た信用になると思います。

ビ・ハイア大下:素晴らしい考え方だと思います。「真摯に取り組む」は非常に重要です。ありがとうございました。

第4回は開発会社の今後の展開です。

株式会社アカギ 松岡社長 インタビュー記事の一覧
第1回  CR機導入以降の急成長と規制による遊技人口の減少
第2回 CT機、AT機、ART機による急激な成長から現在の状況まで
第3回 今から遊技機業界に参入する際の課題とポイント
第4回 開発会社の今後の展開
第5回 遊技機業界の展望について

さらに、他にも詳しく聞きたい方は下記よりお問い合わせくださいませ!

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