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2016.01.25 開発費700万円、売上14万円のソーシャルゲームを作らないために必要なこと メディアミックスができない中小企業のためのPR戦略とは…

アニメゲーム漫画業界で「メディアミックス」「クロスメディア展開」と言えば、もはや常識と言えるほど有名なプロモーションの手法でしょう。一方で、「コンテンツマーケティング」「オウンドメディア」というと、IT企業からたまに聞く意味の分からないカタカナ言葉というイメージを持つのではないかと思います(もしかしたら言葉自体一度も聞いたもないという方もいるかもしれません)。

ところが両社は本質的なところで根っこを共有しており、それを理解することは、作品をヒットさせること、売上を上げること、人材採用を楽にすることにも繋がるという話をしたいと思います。

700ソーシャルゲーム業界は開発費700万円、売上14万円のレッドオーシャン

近年、ゲーム業界では、コンシューマーゲームからソーシャルゲームへの大転換が起こりました。グリーやモバゲーが登場して以来、ベンチャー企業から一気に業界トップへ駆け上った会社も少なくありません。その理由は初期開発費用の低下です。コンシューマーゲーム時代には、最低でも数千万円以上、普通なら数億円の開発費用とプロモーション費用、流通販路などを総合的に用意する必要があり、新規参入コンシューマーゲームを自社から出すためには、相当な準備と努力が必要でした。それがソーシャルゲームなら、開発費は数百万円でプラットフォームにリリースさえすれば、ユーザーが手にしてくれる可能性があるということで、業界関係者からは「誰にでもチャンスがある時代になった」という声をよく聞きます。

しかし、本当に誰にでもチャンスがあるのでしょうか。とあるゲーム会社さんが開発費700万円、売上14万円という衝撃の数字を赤裸々に語ってくれています。Free to Playが基本のソーシャルゲームの場合、極端な話、100万DLされても売上0円ということもありえます。また、半年に200以上のソーシャルゲームがサービス終了しているという調査結果もあります。

採算が取れ続けるのであれば、ソーシャルゲームのサービスが終わることはありません。逆に赤字化しているか将来的に赤字になる可能性のあるゲームはどんなに熱心なユーザーがついていようともサービス終了になります。確かに誰にもでもチャンスのある市場ではあるかもしれませんが、そのチャンスがハイリスクハイリターンもしくはハイリスクローリターンのレッドオーシャンと化しています。

monst_anime広がるソーシャルゲームのメディアミックス、クロスメディア展開

先ほどソーシャルゲームの新規参入が難しいという話をしました。そこから導き出される各社の展開は、好調な既存ゲームの更なる強化です。大手のゲームパブリッシャーは規模の拡大のために、既存ゲームの収益を強化しつつ、新規タイトルを投入して、パイを増やそうとしています。しかし、既存ゲームの強化とは、具体的には新規ユーザーの獲得です。ユーザー数の獲得のために各社とも様々な方法を取り入れています。有名IPを活用したイベント、他のソーシャルゲームとのコラボイベント、TVCM、メディアミックスなどがその手法となります。

その中でも特にメディアミックスを用いた手法に各社とも注目してます。アニメや漫画はゲームとは違うユーザーに楽しまれており、彼らを新規ユーザーとして取り込める可能性を秘めていると同時に、既存ユーザーへのファンコンテンツにもなり、さらに一度プレイしたけれども辞めてしまったユーザーへのリーチもできるということで注目されています。

コラボやTVCMは瞬発性がある代わりに持続性が低いです。一方でメディアミックスはそれ自体がコンテンツとして十分な価値を持つので持続力があり、価値を積み重ねていくことができます。そしてこの「価値を積み重ねる」という観点こそがコンテンツマーケティングの肝となります。

shutterstock_296870678小さくても目に見える価値をコツコツ積み上げるしか勝利の道はない

わかりやすくいうと、「ソーシャルゲーム=オウンドメディア」「メディアミックス=コンテンツマーケティング」です。考えてみればわかりますね。ソーシャルゲームは自社の(オウンド)ゲーム(メディア)ですし、メディアミックスは様々なメディアにアニメ、漫画などのコンテンツを展開するマーケティング手法です。つまり、オウンドメディア、コンテンツマーケティングと難しい言葉を使っていますが、要はアニメゲーム漫画業界が昔からやっていたメディアミックスのことです。

しかし、だからこそ、コンテンツマーケティングの原理原則と手法はそのままソーシャルゲームにも応用が可能だということです。原理原則は価値と積み上げることと価値を目に見える形で発信することです。IT企業では、自社ホームページの更新、ブログの更新とSEO対策がそれに当たります。つまり両者を掛け合わせた結論として、ソーシャルゲームのプロダクトページで毎日価値のある情報、見に来たいと思わせる情報を発信することとその際にSEOを意識したページ作りをすることが必要となります。

shutterstock_351718550無関係なものの組み合わせにこそ可能性がある

ゲームとSEOという一見関連性の薄い両者を組み合わせるこの結論に「そんなことで本当に効果あるの?」と思われる方も多いと思いますが、逆にそこに真剣に取り組んでいる会社もないのではないでしょうか。日々苦心しながらどうすればいいかと考えて、例えばゲーム系メディアからの開発者インタビューに時間を割くようなことはあっても、なぜか自社努力で開発者の声を届けようとはしません。そんなことやりたくない、面倒くさいという気持ちはわかりますが、それとユーザー獲得のために、ユーザーへのファンコンテンツのために何を提供したらいいかは全く別問題ですよね。

レッドオーシャンと化しているソーシャルゲーム業界の中で、他社が取り組んでいない努力を積み重ねることには十分な価値があると思いませんか。面倒だからこそ価値があるかどうかわからないからこそぜひとも真剣に取り組んでいただきたいと思います。ビ・ハイア株式会社でも、そのためにオウンドメディア、コンテンツマーケティング、SEOの支援サービス「ZMC(ジーモック)」をサービスとして提供しています。ぜひ興味のある方は、以下のサービス紹介ページをご覧ください。詳しい話が聞きたい方は以下のフォームからお問い合わせください。

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