求職者が応募しなかった理由があります
ラクジョブを運営しているといろんな求人広告を掲載することがあります。なかなかとれにくそうな求人であったり、これは比較的集まりやすいなと思う求人であったり、それはもう求人の募集内容によって大きく変わってきます。そのなかでも掲載中にあることをしたことによって成果に結びついた事例について紹介していきたいと思います。
とある会社で求人を掲載することになりました。募集の内容は3Dグラフィックデザイナーの経験者採用でした。キャリア的にはそこまで高い内容を求めているわけではなく、経験2年以上をターゲットにして特に若手を中心に採用していきたいとのことでした。ディレクターは会社内にそろっているので案件が増えてきた中、必要としているのはそれを支える現場のデザイナーを増やしたいというニーズをかなえるため求人を掲載するに至りました。出だしはまずまずでしたが、似たような条件の他社ほどの集まりはありませんでした。
求人広告内容を吟味しなおしたりしようと思いましたが、その前に自社ホームページの内容をチェックしなおしてみることにしました。すると求人広告上は年収モデルとして経験3年の3DCGデザイナーの場合、年収350万円と記載していたのですが、自社の求人情報のページでは月給20万円~(経験者は応相談、スキルと経験を考慮の上優遇)と記載していました。そのほかの求人についても、給与の部分を同じように月給20万円で経験者は相談の上優遇としか記載していなかったのです。
求人広告との食い違いは応募者の取りこぼしを発生させる
特に真剣に転職先を探している人であれば必ずその会社のホームページを確認します。どんなことをしているのかをい一番手っ取り早く知れるのは会社のホームページです。そして転職活動中であれば、その時点で最も重要な情報としてその会社の求人情報を見るのは当然の流れです。そこで求人広告で見た内容と自社ホームページの求人情報の内容と違いがあったらどう思うでしょうか。あれ、これってどっちが正しいのかなって応募しようと思っている人を混乱させることは間違いありません。
混乱だけで応募してくれれば良いですが、最悪の場合実際に応募しても入社の条件を決めるときに求人内容と違うことを提示されたらいやだなと思って応募自体を取りやめてしまうこともありえます。それは非常にもったいないことです。求人を掲載するのであれば求人の掲載内容と自社の求人情報と一致させておくのは最低限必要なことです。特に人材と会社のマッチングはタイミングが重要です。タイミングを逃してしまうことは採用活動において致命的なダメージを与えます。
ずれ、抜け、漏れをしっかりと修正しましょう
今回の事例に挙げた3Dグラフィックデザイナーの経験者採用については求人広告の内容はそのままに、ちょうど自社ホームページをリニューアルするタイミングだったこともあり、リニューアルと同時に自社ホームページの求人情報を求人広告の内容と同じにしつつ、さらに詳しい情報も記載するようにしてもらいました。その後メルマガ配信などを行って改めて求人の露出を増やしたところ、経験者の応募も増えて、最終的に経験者を3名採用することができました。求人広告と自社ホームページの内容がずれたままだったら採用できたかもしれませんが、採用できた人数が減っていたかもしれません。最悪期間内に採用できなかった可能性だってあります。
求人広告の効果をアップさせる手段としては現場の情報を求職者になるべく掘り下げて事細かに伝えるということと、求人広告と自社の求人情報を一致させる。これを対応しておくだけでやっていなかったときの最低でも2~3割以上の応募者や採用人数の増加が見込めます。これまでに何社かこういった話をさせていただいて実際に自社ホームページを作り変えて掲載した結果をお聞きすると、軒並み2~3割以上、多いところでは5割以上、応募者と採用人数アップの効果がありました。細かい部分ではありますが、せっかくお金を使って求人広告を掲載するのだから、最大限効果が出るように抜けがないようにしたいものです。
求人広告を細かく記載するという点においては弊社で実践していますので、参考までにこちらの記事を参照してみてください。
普通にいい部分だけを取り上げるのではなく、求職者からすると応募を遠慮してしまいそうになることもあわせて掲載しています。それは採用をする上で求職者にとってもお互い本当のことを言わないと結局どちらかが我慢することになり、それもいつか限界を迎えて離れていってしまうことになります。そういったミスマッチを減らすためにもいろんな角度から本当のことを伝えていく必要があります。その点について触れた記事もありますので、こちらもあわせてご確認ください。
いい人材の確保はいい作品を作る上で必要なことです。どの企業もいい人材を確保したいと思っていますし、それは中小企業でも上場企業でも開発会社でもパブリッシャーや出版社、アニメ制作会社でもビデオメーカーでも共通して言えることです。いい人材と出会うためにも、そのタイミングを逃さないためにも、それを実現するために必要な情報はどんどん発信していきたいと思います。何か手伝えることがあれば気軽にご相談くださいませ。
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