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2016.07.06 ゲーム IOTとゲーム市場について ゲームでないモノをゲームにする!? ゲーム業界を広げるIOTの可能性について

記事を読んで頂きありがとうございます。今回の話題は,IOTについて書きたいと思います。

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IOTという言葉はVRやAIと並ぶ、最近のITトレンドワードの一つです。IOT(=Internet Of Things)は、単純に訳せば「モノのインターネット」になりますが、非常に曖昧な概念なので、「正直言って何を指しているのかがよく分からない・・・」という人もいるのではないでしょうか。

IOTという言葉は、最初にイギリスのケビン・アシュトンという技術者が提唱した概念であると言われています。ケビンアシュトンさんが何をした人なのかといえば、今では製品管理のため電子マネーやパスポートなどに広く使われているIDタグ(正確にはRFIDタグという)を開発した人として知られています。電子マネーを使う時の事をイメージして頂くと、IOTのイメージが掴みやすいと思います。電子マネーは利用者の個人的な購買履歴を外部にあるコンピュータが読み取ることで成立している仕組みです。IOTはこのように、個人が持ち歩くモノがインターネットに接続されることで、新しい機能を持つことを言います。

IOTの仕組みが私たちの生活に応用されることで、達成される最も大きなことと言えば「モノが個人のニーズに応えてくれるようになる」という事でしょう。言うなれば、モノとモノの間で情報が常に交換されれば,普段使っているものが自分専用に自動的にチューニングされていくようなものです。

IMG_7899「日常をゲームに変える」Moff Band

そんなIOTですが、あらゆるものをインターネットと結び付けていくので、ゲームの企画にも応用されて、新しいゲームの可能性が模索されています。いくつか例を挙げます。

例えば、株式会社MOffという会社は、IOTを使ったとてもユニークなゲームを開発しました。いえ、ゲームを開発したというより、日常をゲームにするような新しいガジェットを開発したのです。「Moff Band」というこのガジェットは、手首に巻くリストバンドのような見かけをしています。このリストバンドを付けて運動をすると、コンピュータが動きを解析して、アプリケーションの中に反映されます。

(参考動画)

これはモフバンドを使った「歯磨きアプリ」のプロトタイプ版の映像です。バンドを着けて歯磨きをすると、ゲーム画面に歯ブラシの動きが同期します。画面の中のばい菌を退治するような感覚で、歯磨きの正しいやりかたを学ぶことができるのです。

これは一つの例ですが、モフバンドが画期的なのは、ゲームという領域と、健康やエクササイズという全く異なる領域を結び付けた点であると私は思います。実際モフバンドは多方面から注目を集めており、すでにゲーム事業会社等から1.6億円の増資を受けているほか、米国法人の設立も進んでいます。

Fotolia_81546823_Subscription_Monthly_M-330x220ゲームの可能性を広げるIOT

IOTはこのように、ゲームの可能性を広げる可能性に満ちています。IOTによって、今まではゲームになり得なかったあらゆる領域がゲームに応用されていくでしょう。

IOT技術を使うことで、普段身につけているメガネでも時計でも、あるいは寝室のドアであっても、全て情報のソースとして機能するようになります。集まった情報をどのように料理するか、そこにアイデアが必要になります。メガネから目線の動きを解析してタブレット端末に射影すれば、目からレーザー光線を出すシューティングゲームになるかもしれません。キッチンにセンサーを付けて、料理のアプリを作ることができるかもしれません。少し考えただけで、色々なアイデアが浮かんできます。今までは光の当たらなかった物事が情報源になり、ゲーミファイ(ゲーム化)していくでしょう。ゲーム業界の今後を考えて行く上で、逃せない動きがIOTです。

これからのゲーム開発者は、集まってきた沢山のデータをどのように調理してゲームにしていくのか。コンセプトを考えていくことが主な仕事になっていくかもしれません。医療や、教育や、介護など、あらゆる領域にビジネスの種が埋まっています。これからゲーム開発でつちかったノウハウを生かして、社会に価値のあるものを提供していくゲーム業界出身者が増えていくはずです。そんな未来が実現し、ゲームで溢れた世界が実現していけばいいと思います。

この記事を読んだアナタも、いつも通りかかる何気ないドアや置物や、デスク周りを見て、「これがゲームになったら」と考えをめぐらせてみてください。それが思わぬビジネスになるかもしれませんよ。

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