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2016.06.02 ゲーム業界関連ニュース LINEがタイで独自の進化を遂げている! LINEの海外進出について、現在の状況は?

rainn記事を読んで頂き、有り難うございます。今回の記事では、LINEがタイ限定のサービスを展開しだしたというニュースから、LINEの海外展開戦略にについて考えて見ました、という記事です。

LINEは世界各国で展開されているグローバルなコミュニケーションプラットフォームですが、他のSNS、FACEBOOKやTwitterとは異なった展開手法を取っていることで知られています。それは、進出する国の文化や風土に合わせて、機能やデザインを徹底的にチューンナップするというもの。つまり単に言語を現地用にするのではなく、現地の人の生活に根ざしたものにするということです。

Business man with social media connection backgroundピンポイントなLINEのマーケティング

LINEのこうした海外戦略の例として良く参考にされているのは、インドネシアでの特別機能、「同級生検索機能」です。インドネシア版LINEには学校のデータベースが登録されており、自分の出身学校名、卒業年度を入力すると、同級生を検索出来るシステムが備わっているのです。この機能はインドネシアで人気を獲得し、インドネシアでLINEがシェアを大きく伸ばすきっかけになったと言われています。

インドネシアでは2000年に「Ada Apa Dengan Cinta」という国民的人気を獲得した恋愛映画がありました。LINEは、2014年にこの続編となる10分間の短編映画をYouTubeにに公開しました。12年ごしに主人公二人は再会を果たすわけですが、再会の為にLINEの同級生機能を使う、という内容になっており、再会の鍵となるSNSとしてインドネシアの若年層に強い印象を与えました。

(参考URL)
https://www.youtube.com/watch?v=56Sx2I1SRfA

インドネシアの文化を深く知り、インドネシアの若年層に共感しているからこそ展開できるマーケティングではないでしょうか。

同じSNSで敢えて比較すると、Facebookとの違いが際立ちます。Facebookはどこの国においてもサービスの内容が大きくは変わらず、UIデザインも簡素で無国籍的な感じがあります。これもまた,オープンにフラットに、世界中が繋がりあえるプラットフォームを提供しようとすFacboookならではの手法だと言えます。LINEのマーケティング手法は、利用者にとって近しい友人や恋人とのコミュニケーションに使われやすいLINEの性格に合致したものであるとも言えます。

rainn2タイでも独自の進化を遂げるLINE

そんなLINEですが、現在ではタイにおいても独自の路線を突っ走っています。6月の1日の日経新聞にてタイのLINEが、宅配サービス、動画配信サービスに参入したということが取り上げられています。

宅配サービス「LINEマン」ではLINEの画面から近隣のコンビニやレストランに対して料理の宅配をオーダーすることができます。動画配信の「LINETV」では、タイ人おなじみのチャンネルを無料で視聴することができます。これらのサービスに対する決済手段も、タイ人に馴染みの深い「ラビット」を使えるようにするなど、徹底的にタイ人にとって寄りそったサービスを展開しています。
こうしたLINEの現地密着は、現地法人の大きな裁量によって実現されています。現地の企業で現地の人がアイデアを考え、スピーディな経営判断ができる体制こそが、LINEのこうした現地密着サービスの肝です。

0011LINEのシェア率について

LINEは日本においては最も生活に密着したポピュラーなSNSであると言えますが、他の国におけるシェア率はどうなっているのでしょうか。左の図をご覧ください。左の図では、各国におけるSNSのシェア率が分かります。

LINEは日本においては独占的ですが、他の国においては欧米圏においてはあまりシェア率が高くありません。スペインや香港など、それなりに高いシェア率を保っている地域も存在しますが、やはり、これからの伸びしろに期待、という状況でしょう。

コミュニケーションについてのツールは一度定着すると、それ無しの生活が考えにくくなります。今や日本人にとってLINE無しの生活が考えられないように、一度その国で優位になったツールは、なかなか廃れることはないでしょう。そう考えると、LINEの海外展開は、今のうちがチャンスであると言えます。

今回の記事は、LINEの現在についてまとめました。エンタメ業界のみなさんに、現代のエンターテインメントに不可欠なプラットフォームの動向についてお届けすべく、今後もSNSの動向をウォッチして参ります。

 

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