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2016.05.25 ゲーム 遊技機 映像制作 海外との連携による開発コスト削減の手がかり

Fotolia_80894400_Subscription_Monthly_M-330x220-330x220開発費の現状

記事を読んでいただきありがとうございます。今回取り上げるのはオフショア開発についてのこれからです。特に国内でのゲーム開発費は下がっている傾向にあります。一部のメインタイトルとなるような作品についてはこれまで通りの開発費が出ていますが、それも基本的には社内で開発することを中心にしており、外注先となる受託開発会社にとってはその恩恵が受けられることはあまりありません。あったとしても出向してゲームパブリッシャーの開発現場に行くことによるものがほとんどです。人月単価として高い金額が出ていると感じるのは、サーバーサイドの開発部分とメインタイトルに絡む部分でのグラフィック制作です。

サーバーエンジニアであれば人月80~100万でも構わないという話や、出向前提にはなるもののあの有名なタイトルのゲームグラフィック制作においてクオリティが出せるのであれば月に100万円以上でも構わないという話を聞いています。8年ほど前であればそれがあちこちであり、安くて数千万円、基本的には数億円、大規模な開発だと2桁億円の話がごろごろしていました。それが今では一部でしか耳に入ってきません。そして受託開発ともなるとその開発費低下の話はより聞こえてきます。コンシューマーゲームの開発でたとえPS4だったとしても数千万円、3DSが前提であればさらに1割ほど低い場合があります。RPGの開発でも1億円ちょうどぐらいの案件もあり、これでは受託開発会社が相当な企業努力をしてやっと利益が出るかどうかというラインになってしまいます。スマートフォン向けのゲーム開発のほうがまだ開発予算は大きいですが、それでも人月単価で割り出していくと決して高い数字とは言えません。ではこれからどうやって利益を確保していけばよいのでしょうか。

bsN695_huruipachinkodai遊技機液晶開発の状況

以前は遊技機開発といえば予算が大きく、期間も長いということで受託開発会社からすると非常にありがたい案件でしたが、現在は案件数そのものが減少していることに加え、ライン自体も短くなっている傾向にあります。そういった影響を受けずに続いているラインも一部ありますが、全体的に見て1ライン当たりの予算は2~3割ほど少なくなっています。これは遊技機メーカーと直接仕事をしていても変わらないので、間に会社を通せば通すほど余計に末端の会社はつらくなっていきます。

私の周りで2016年7月か8月ごろからパチンコの内規も固まり、新しいラインがある程度動き出すという話は聞いています。ただそれも本当なのか、どこまで本制作に進めるラインがあるのか、もうちょっと様子を見ていかないと何とも言えないところです。これまで2014年8月にスロットの規制が入ってからというものずっと仕事の話が延び延びになっていたり、最終的になくなってしまうことが以前に比べて多くなってきています。昨年もそろそろ動き出すという話を聞いているのですが、結局ちょっとしか動かなかったことも多々あり、まだまだ安心して進められる状況ではないと思います。とはいえ、これまでよりも複数のところで別々に動きそうな話を聞いているので、これまでよりは信憑性が高いのではないかと思います。

pixta_14820316_M-850x567海外と手を組む

国内だけで開発を完了させるには、人月単価と開発予算から考えて折り合いがなかなかつきづらいところがあります。とはいえ、クオリティから考えると国内でないと難しいという案件もあります。そういった場合どうするかというと、国内の会社で海外のラインを持っている、特に自前で現地法人を設立し、受託開発を行っている会社と提携するのがよいです。というのも、今年は円高になってきた影響もあり海外の人員の確保が盛んで、国内の案件が多少安くとも受託して海外の人員を活用することにより利益が確保しやすい状況ができているからです。国内にも海外にも法人を持っている会社であれば、その恩恵にあずかりやすいですし、特にある程度社歴があるのであれば国内の開発案件の実績もあるでしょうから、クオリティ面はもちろんのこと、テイストにおいても対応しやすくなってきています。

実際に国内の会社でお引き合わせをして、特にモデリング関係と簡単なモーションを海外に発注し、それを国内で修正することによりクオリティを担保して開発費を下げるとともに納期も守ることができて、現在でも継続的に取引が続いている事例がいくつもあります。スマートフォンゲームのパブリッシャーであれば、すでに3Dゲームの開発には着手していると思います。次の作品も3Dで考えていたり、今のラインで困っていることがあれば、弊社に相談いただけると実績のある会社をいくつか紹介できますので、気軽にお問い合わせいただければと思います。グラフィックのみならず開発面においても海外の人材が活用される事例が出てきていますので、ワンストップで任せたいという場合もぜひお声がけください。良い作品がどんどん生まれて、国内の景気もまたよくなるようお手伝いしていきたいと思います。

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