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2016.05.18 ゲーム 任天堂が映画事業に参入!マリオやゼルダが映画になる?

nintendoマリナーズの所有権売却

記事を読んでいただきありがとうございます。今回取り上げるのは任天堂の映画事業、映像ビジネスへの参入についてです。2016年5月16日に各紙がこのニュースを取り上げました。これまでライセンスアウトして映像コンテンツになることもありましたが、任天堂自体が事業に乗り出し映像を創って配信するという流れはありませんでした。注目されるのは「マリオ」や「ゼルダ」といった主要なIPがいつ映像コンテンツとして配信されるのかというところです。このニュースに先だって任天堂が保有していた米大リーグ・シアトルマリナーズ所有権の大半を売却するという報道がなされました。一気に動きが出てきた感じがありますが、そういったところも含めて注目していきたいと思います。今回のニュースに際して朝日新聞で任天堂の君島社長へインタビュー記事が掲載されていましたので、そちらを参照してみます。

引用開始

 ――ゲームキャラクターなどの知的財産(IP)を生かした新事業に力を入れています。4月には、米大リーグのシアトル・マリナーズの所有権の大半を売却することを発表しましたが、その収入も新事業に使うそうですね。

 「キャラクターを使う権利(ライセンス)を与えて使用料を得るビジネスなら直接お金を使いませんが、例えば映像ビジネスなどの新事業には、かなりの金額を投資しなくてはいけない。球団売却が最終的に合意できたときには、一部を使いたいということです」

 ――映像ビジネスというのは映画ですか。

 「代表的なのは映画ですが、ビデオをつくっていろんな国に出すなど、いろいろビジネスはあると思うんです。いま、いろんなパートナーと話をしています。そんなに遠くない時期に、何らかの形で確定し、やっていきたいです」

引用終了

「ゼルダ」映画化の可能性は? 任天堂・君島社長に聞く
https://digital.asahi.com/articles/ASJ5903YMJ58PLZB00Z.html?rm=1066

君島社長はインタビューで映画に関してマリオやゼルダが期待されていることは理解しているとし、いつどのような形になるかは明言していませんが可能性としては高いことを示唆しています。最初に聞いたときは大丈夫かと思ってしまいましたが、よくよく考えてみると任天堂の系列会社で「ポケモン」は長らく映画化もされ続け、国内外を問わず愛されるコンテンツとして広く親しまれています。そういったノウハウがあることからしても、今回の「マリオ」や「ゼルダ」の映像事業においてはある程度勝算が見えているのかなと思います。そして映画事業以外にもスマートフォン向けのアプリについても一部言及されており、こちらも今後の展開が気になるところです。

nintendo2IPの有効活用

任天堂に限った話ではないですが、特に大手のゲームパブリッシャーが抱えるコンテンツにはゲーム以外への展開を行うことで更に収益を見込めるIPが多数あります。すべてを最適な展開を考えるのはなかなか難しいですが、任天堂も新たな事業へ舵を大きく切ったことから考えても国内ゲーム事業以外に収益の柱を持ってくることは必須条件と言えるのではないでしょうか。ゲームが主体の会社でも、他社IPを使ったミュージカルの運営や、グッズ展開など様々なやり方があると思います。その一例として今回のニュースがあると思います。

実際のところ映画事業に乗り出したときに「マリオ」や「ゼルダ」が3Dアニメとしてスクリーンに登場する日はそう遠くないでしょう。インタビューでも書かれていましたが、マリナーズの件で売却が合意できて資金が手元に入れば、それを今回の新規事業で利用し、なるべく早い段階で進めていく意向を示しています。93年に作られた実写映画『スーパーマリオ
魔界帝国の女神』のように、単にキャラクターや世界観を流用した作品ではなく、作品全体のプロデュースも任天堂が責任を持って行うのであれば、それは相当期待して良いと思います。

日本のアニメ業界への影響

今回任天堂の映画事業参入により、すでに複数の海外映像制作会社と交渉が始まっていると報じられています。そして今回は実写ではなく3Dアニメになるということも方向性として打ち出されています。もちろんどこかで変わる可能性はゼロではないものの、任天堂のコンテンツを世界的に慣れ親しんでもらうためには、実写よりも3Dアニメの方が親和性が高いでしょう。日本国内においても、ディズニーなどの3Dアニメコンテンツが輸入され始めて時間もだいぶ経過しています。

国内アニメというとセル画を基調としたものになりますが、任天堂が3Dアニメというのであれば、その勢いは日本のアニメ業界においても何らかの影響が出てくる可能性があります。3Dアニメが主体とまでは行かないまでも、徐々に比率が伸びていくのではないでしょうか。そのときに2Dアニメを主体に仕事をしていた人がどうなっていくのかという問題も出てきますが、2Dアニメそのものが完全になくなると言うこともなかなか考えにくいので、しっかりと仕事を確保できている優秀な人だけ残っていくのかも知れません。任天堂の映画事業参入により必ずしもそうなるわけではないですが、国内アニメの常識にとらわれることなくアニメ業界に良い意味で風を巻き起こし更に面白く斬新な作品が増えていくことを期待したいと思います。

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