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2016.05.16 ゲーム コナミ決算報告と有名クリエイター流出によるゲーム業界のマイナスについて

GWも明け、ゲーム会社各社は、3月期の決算報告を行っております。今回は、コナミホールディングスの決算報告の紹介と最近の動きに関しての記事を書いております。

好調コナミ、くすぶる「頭脳流出リスク」
https://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ10HA2_Q6A510C1000000/

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引用始め
 コナミホールディングスは10日、2017年3月期の連結決算予想を発表した。純利益は前期比43%増の150億円になる見通し。売上高は2100億円で同16%増になるという。利益率の高いモバイルゲームに注力することで増益を維持する一方、16年3月期のような著名タイトルの発売が見込めない家庭用ゲームの伸び悩みが減収として現れる。
16年3月期は増収増益だった。純利益は前の期と比べて6%増の105億円。売上高は同15%増の2499億円だった。野球を題材にした「実況パワフルプロ野球」や「プロ野球スピリッツA(エース)」、サッカーを題材とした「ワールドサッカーコレクション」といったモバイルゲームの販売が伸びた。また、同社の看板商品の一つである「メタルギア」シリーズの家庭用ゲーム最新作も15年9月に販売になり、業績を支えた。

引用終わり

スクリーンショット 2016-05-13 9.30.19コナミ2016年3月期決算

コナミホールディングスは5月10日に、2015年4月から2016年3月にかけての決算報告を行い増収増益でした。売上高は、2499億(前年比15%増)、営業利益247億(前年比61%増)、純利益は、105億(前年比6%増)でした(2016年3月期 決算報告資料)。要因としては、コナミの人気コンテンツを使ったモバイルゲーム「実況パワフルプロ野球」が売り上げランキングの上位を常に維持していたことに加え、「プロ野球スピリッツA」や、「ワールドサッカーコレクション」などの他のモバイルゲームの収益が伸びたことが考えられます。また、今後は、一大ブームとなったカードゲーム「遊戯王」のモバイル版の配信が予定されており、今期もモバイルゲームを中心に業績を伸ばしていくのではないかと予想されます。

shutterstock_66520129好調なモバイルの裏で

しかし、人気コンテンツを多数保有し、モバイルゲームの運営が好調なコナミですが、懸念材料として考えられるのが、これまでコナミのヒット作を生み出してきたクリエイターの流出です。昨年話題となったのが、メタルギアシリーズの生みの親である小島秀夫さんのコナミの退社を発表し、自らのプロダクションを立ち上げました。他にも、恋愛ゲーム「ラブプラス」の内田明理氏の2015年3月の退社、「桃太郎電鉄」のさくまあきら氏とは、新作ゲームの計画が進んでいないという状況となっており、これまでコンシューマーゲームで活躍してきたプロデューサーにとっては厳しい状況となっています。

家庭用ゲームは、モバイルゲームやオンラインゲームの台頭により市場規模も縮小傾向にあります。以前よりもヒット作を生み出すことが難しくなっております。その点コナミは、これまでの人気コンテンツをモバイルゲーム化することによって収益を上げてきました。しかしいくら人気コンテンツが多数あり、ローリスクローリターンで安定的に経営できたとしたとしても、最終的には、廃れていってしまいます。そうなってしまった際にゲームの企画を出せる人がいないとなると新たなヒット作を生み出すことは難しいでしょう。

l_167コンシューマー、モバイルどちらも企画は重要

今のモバイルゲームもコンテンツの人気に依存しているという傾向は全体的に見てももちろんあります。しかし、大ヒットした「パズドラ」や「モンスト」「白猫プロジェクト」「グランブルーファンタジー」などは、それまでのモバイルゲームではなかった要素があったからこそ、多くの人に遊ばれています。だからこそコンシューマーゲーム、モバイルゲーム関係なく、優秀なゲーム企画のできるクリエイターの流出は企業にとっても大きなマイナスですし、そのような方々が思い通りのゲームを作れないというのは、ゲーム業界全体にとっても大きなマイナスではないでしょうか。

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