アニメゲームマンガ専門 ラクジョブ新聞 > 企業担当者様へ > ゲーム レトロゲームに再注目の動き? もう一度ファミコン世代のブームは来るのか

アニメゲームマンガ業界 経営者向け情報満載です

2016.05.16 ゲーム レトロゲームに再注目の動き? もう一度ファミコン世代のブームは来るのか

0002レトロゲームブームは再来するのか

記事を読んでいただきありがとうございます。未だにレトロゲームに対する関心が止まらないビ・ハイアの山崎です。グーグルニュースを眺めていたら、「ゲーム」カテゴリーに分類されたニュースが画像のような配置で表示されていました。上から任天堂のテレビゲームの古典「ドンキーコング」の話題、スマートフォンに差し込んでレトロゲームができる「ピコカセット」のクラウドファンディング、NX(仮)まさかのROMカートリッジに回帰という衝撃的な仮説を立てた記事や、開発がストップしていたSNES(スーパーファミコン)版「AKIRA」の映像が発掘されたニュースに、LINEがスマートフォン向けアプリにゲームの黎明期を支えたタイトーの「スペースインベーダー」と「アルカノイド」を生かした新作ゲームを開発したなどなど…。レトロゲーム、昔のゲームコンテンツに関するニュースがずらりと並んでおりました。歴史は繰り返されるのか?レトロゲームはもう一度ブームになるのか、注目する価値はあるのか考えてみました。

0003記念の年にリバイバルは起こる

(画像はAmazonより)

レトロゲームには何回かブームがありました。ファミリーコンピュータ発売20周年を記念して任天堂が展開した「ファミコンミニ」というプロジェクトがありました。ファミリーコンピュータで発売されていたソフトを、ゲームボーイアドバンス用のソフトとして忠実に移植するというソフトシリーズで、これが2003年ごろの出来事でした。発売後20年という年月もたち、すっかりレトロゲームとなったファミコンに注目が集まった事によって、ゲーム周辺機器メーカーが開発したファミコン互換機が、ゲームショップの店頭に陳列されることも多くなりました。最近のアニバーサリー的プロモーションとしては、「スーパーマリオメーカー」が記憶に新しいと思います。この作品の発売時も「スーパーマリオブラザーズ30周年記念」のソフトとして宣伝され、あのマリオのステージを制作できるという魅力的な内容に食いつく往年のマリオファンの心をつかんでヒットを飛ばしました。メーカーは何かしらのアニバーサリーの年にはユーザーにノスタルジーを喚起させるキャンペーンを行います。そうなると、PSやPS2のゲームも、ファミコン20周年記念で展開されるような方法で再注目させることができるチャンスです。SteamやiOS、Androidに移植をする案件なども今後増えて来そうですから、ゲーム開発会社はPS、PS2のゲームに今のうちから目を向けて置くことをお勧めします。詳しくは弊社執行役員大山の記事をご覧ください。

https://be-higher.jp/sales/7883/

41hF8jyb8DL8bit、16bitゲームのブームはもはやレトロゲームブームとは別

(画像はAmazonより)

古いゲームに対する関心は強まる事には強まりますが、これからのレトロゲームブームはPS、PS2のゲームが主流になるでしょう。ファミコンやスーパーファミコンのゲームのリバイバルとなると、既に何回も移植やリメイクがされてきているので、そろそろユーザーの関心も薄れてきてしまっているのではないでしょうか。「スーパーマリオメーカー」はスーパーマリオ30周年の記念に発売されたソフトですが、では果たして35周年、40周年にファミコン、8bitテイストを全面に出すようなキャンペーンを展開するとは考えにくいです。いや、もしかしたらマリオであればそのようなキャンペーンをしても受け入れられるかもしれませんが、例えばゼルダやメタルギア、ファイナルファンタジーなどは今後アニバーサリーの年に8bit時代のコンテンツを全面に押し出すことは考えにくいです。すでにゲームキューブの発売が15年前ですから、それよりも以前のPSのPS2作品が、リバイバルブームのきっかけとして取り上げられるでしょう。直近ですとFF7は来年2017年で20周年です。PS4によるフルリメイク作品に先駆けて、PS1版のグラフィック向上版がPS4で発売されています。その時期に発売されてきたソフトが次々とリバイバルキャンペーンの対象になってきます。8bitや16bitはどうなるのか?というと、ゲームの一つの表現方法に昇華されていくのではないでしょうか。現に「勇者のくせになまいきだ」「Hyper Light Drifter」など、次世代ハードでありながらドット絵をフューチャーした作品は数多くあります。レトロゲームの作品自体ではなく、そのエッセンスだけが抽出され、新しいコンテンツの中に組み込まれるというようになっていくでしょう。

記事を読んでいただきありがとうございました!

toiawase-1024x226-1

この記事を書いた人

» 詳細プロフィール