記事を読んでいただき有り難うございます。今回の記事は、「仕事中における休息の大事さ」について書きたいと思います。ビ・ハイアでは現在、「会社の生産性を高めて、社会にでっかく役立つ企業になろう!」という目標を掲げ全社的に改革をしています。具体的には、この「ラクジョブ新聞」の運用を始めたこと、それに伴って営業のスタイルを変えたことなど、いくつもの変化を続けています。その中でも、特に大きな変化としては社員全体の労働時間が4割から5割ほど減った、という事があります。以前なら1日12時間程度勤務、土曜も勤務していたのですが、現在では1日8時間程度勤務、土日祝日完全休みに変わりました。
※ビ・ハイアの変化についてはこちらの記事に詳しいので、興味があれば是非
https://readman.jp/coaching/6856/
そんな変化の中で、最も変わったのは時間に対する意識です。以前と同じペースで仕事をしていると、単純に考えて仕事量も半分程度になるはずですが、そうはなっておらずむしろ会社の生産性は高まっています。その要因としては、時間の使い方を工夫するようになった、という事があります。午後は18時に仕事が完全撤退になるので、その後は読書をしたり、社員同士の交流をはかったり、早めに寝たり…仕事のオンオフをはっきりさせることで仕事でも常に密度高く取り組めるようになったのです。
デールカーネギーから、最新のビジネス書まで、突き詰めれば「休憩が重要」
仕事中に休憩を取ることを推奨するのは、古典的な自己啓発書から売れ線のビジネス書まで、色々な本で繰り返し言われていることです。例えば、デールカーネギーの「道は開ける」には、「1日の中でさらに仕事の出来る時間を1時間増やしたくば、休息する時間を増やすべし」と書いてあります。
また、最近だとビジネス書のベストセラー、「エッセンシャル思考」の中においても、「1日の中で重点的に取り組むべき事柄を最小限に抑え、雑事に追われないこと」の重要性が主張されています。休息が重要である、と直接的には言っていませんが、指していることは同じです。雑事に追われて疲労感を蓄積するのではなく、重要度の高いものに集中すること。集中力を切らさないために、疲れ得る前の休憩を心がけること。仕事の仕方以前に、こうしたサイクルを作り出す事が大切なのです。
言われて見れば当然の事なのですが、言うは易し行うは難し。仕事中に休憩時間をコンスタントに作り出すことは中々に難しい事です。休憩が取りづらいという事の背景には、生産年齢人口の減少に伴って一人あたりの仕事量が段々増えつつあるということや、スマホやタブレット端末が浸透しきっているせいで仕事から心理的に自由な時間を作りづらいという理由があります。これら問題は1つの会社の中でのことでは無く、社会全体の変化なのである意味どうしようもありません。
しかし休憩をしづらいと言うことには、他の要因も存在します。1つには、日本人が集団の中での空気に流されてしまう、ということがあります。職場の中に「勤務中は仕事が最優先だ」「休憩中でも、お客さんから連絡が入ったら直ぐに対応するべきだ」というような空気が充満していたら、自分だけ休憩に徹するということは普通の日本人には出来ないのです。自己啓発書では「空気に流されず、意志力を発揮しよう!」という論調のモノが目立ちますが、それを読み実践できる日本人はどのくらいいるというのでしょうか。
そこで私からオススメしたいのは、休憩をこまめに取る事を会社として推進することです。労働基準法を参照すれば、8時間働けば最低1時間は休憩を取る必要があり、その時間に会社は命令をすることが出来ず、休憩させない場合の罰則規定まであるのですが、いかんせんそれが文字通り運用されていないという現実があります。そこで会社の社長、役員から積極的に休憩をとることで生産性はあがるのだ、と呼びかけてみてはいかがでしょうか。会社の雰囲気を変えられれば、休憩を取ることのメリットに気がつけるはずです。