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2016.04.12 ゲーム e-sports e-sportsの課題 プロゲーマーの給料公開問題

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https://jp.automaton.am/articles/newsjp/the-biggest-issues-facing-esports/#

Usd_1380プライバシーか透明性か

2016年にeスポーツが直面する大問題を予測した記事がありました。新人山崎はラクジョブ新聞でゲーム業界の更なる発展としてeスポーツに注目しているのですが、既にビジネスとして大きな市場となりつつある海外では、業界が大きくなるにつれて様々な問題が噴出しているとのことです。今回はこの記事の中のひとつ、選手の給与公開問題について触れたいと思います。

皆さんは自分の稼いでいる給料を公開されるということに、どのようなことを思いますか?海外eスポーツで活躍するプロゲーマーたちは、所属するスポンサーなどによって違いはあれど、そのような問題の渦中にいます。韓国コンテンツ振興院が韓国で活躍しているプロ選手に対して取ったアンケートによると、プロゲーマー51人の平均年収は日本円にして250万円ほどだったというデータが得られました。給与面での不満の声も有り、海外スポンサーへの移籍を視野に入れているという声も聞かれるほどですが、そんな中、韓国e-Sports協会は協会に所属するプロ選手の給与を公開し、平均年収は700万円前後であると発表しました。徹底的な透明性はeスポーツ業界にとってプラスになるという見方もあるなか、選手の給与公開は早すぎるという反対意見もあります。

Fotolia_68676138_Subscription_Monthly_M健全な運営が目的のサラリーキャップ制度

プロゲーマーがどのようにして給料をもらっているのかという情報はあまり出回っていませんでしたが、基本的には従来のスポーツ選手同様、スポンサーが選手やチームに付くというのが一般的のようです。給与は選手にとってプライベートな情報であり、デリケートに扱わないとならない反面、どのようなお金の動きがあるのかということを周知しないことには、業界に対する不信感や、これからプロゲーマーを目指そうとしている人材に対してもネガティブな印象を与えてしまいます。そこで考えられるのはサラリーキャップ制度の導入です。サラリーキャップ制度とは、プロスポーツ選手の年俸額を決める制度で、チーム同士の戦力の不均衡や年俸額の高騰を抑えることが目的です。こうした給与に関する制度を設けることによって、最低保証給与の設定や最大支給可能級の設定をすることができ、新人プロに対するしっかりとした給与の支払と、不透明な巨額のお金の動きによる業界に対する不信感を防止することができます。

Woman making loud announcementサラリーキャップ制度の問題点

しかし、これにも問題が有ります。サラリーキャップ制度というのは支払える上限額を設定することになります。労働者と雇用者の間でしっかりとした合意が無ければ、裁判沙汰になってしまいます。また、年俸上限を決めることによって、一部のチームだけお金にものを言わせて有能な選手を引き抜くということが防止できる反面、チームごとの戦力が同等になるようにすることが、本当に良いことであるのかという意見もあります。かつての日本のプロ野球は巨人1強であり、王貞治や長嶋茂雄などのスター選手が多く所属し、かつての野球ファンはみな「巨人軍」の活躍を楽しんでいたという歴史があります。特定のスター選手やスターチームが活躍することによってメディアが取り上げ、それによってeスポーツ時代に対する興味関心を喚起させることが先ではないかという意見もあります。話題性の創造とスポーツとしてのプロ集団というものの存在を知らしめるためには、国際的な大会で活躍できるチームを作り、国内外にアピールする必要が急務であり、サラリーキャップ制度はその導入時期には早いのではないかという議論が繰り広げられています。他にも様々な問題点がありますが、割愛させて頂きます。

Average sales dynamics業界発展によるリスク

eスポーツの振興によってゲーム業界が発展することは間違いないですし、日本における「ゲーム=遊び」を「ゲーム=スポーツ」に変え、デジタルゲームのみならず、アナログゲームなどの知略的ゲームに対する関心も増えるでしょう。将棋や囲碁、チェスやトランプなどもスポーツとして認識されるようになれば、デジタル・アナログ両業界間のプロジェクト連携や新しい発想によるエンターテイメントが生まれるかもしれません。しかし、以上のように業界発展をすればするほど、巻き込む人の数は増え、今まで日本のゲーム業界が全く考えてこれなかった問題が次々と出てきます。特に勢いある市場ですから、いきなりその流れに乗ろうとしている日本こそ、業界発展によって考えられるリスクに目を向け、予め対策を打つことが必要でないでしょうか。

IMG_0066-1-e1459754298544-96x96e-Sports交流会に関心あるアニメゲームマンガ業界の方々へ

新人ですが、山崎はラクジョブを運営するビ・ハイアでe-Sports振興に関心のあるアニメゲームマンガ業界経営者の方々限定で交流会を開きたいと思っています。詳しいことはまだ決まっておりませんが、ラクジョブ新聞かメールの方で、詳細が決まりましたら連絡いたします。現段階でご興味がある方は、下のメールフォームからご連絡ください。

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