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2016.03.22 アニメゲーム漫画業界 中小企業のための求人給与設定 選ばれる中小企業とは

今回は、アニメゲーム漫画業界の求人給与設定についての話です。クリエイターを採用したいと考えている会社であれば、給与設定はいくらにすればいいのか悩んでいる人も多いと思います。ぜひ読んで参考にしてみてください。

Business man running away from a huge hand conceptクリエイターはお金のために働いているのか

給与設定について悩んでいるということは、そもそもクリエイターを採用するのにベストな給与設定があるということを前提にしないと成り立たない疑問です。しかしその考え方はそもそも正しいのでしょうか。

例えばの話ですが、庵野秀明さんはお金を積んだら希望通りのアニメを作ってくれるのでしょうか。任天堂はお金を出せば、望み通りのゲームを作ってくれるのでしょうか。尾田栄一郎さんはお金を目の前にすれば、会社を移ってでも、新しい漫画を描いてくれるのでしょうか。任天堂は上場企業なので、お金の額によっては動かしうるかもしれませんが、少なくともクリエイターという単位でみた時にお金で動く人が多くありません。

お金のためにアニメゲーム漫画業界で働いている人もいると思いますし、それが悪いことだとは思いませんが、少なくともそういう人たちは庵野さんや小田さんの下で働いている人にはいないのではないでしょうか。

shutterstock_350769395クリエイターはいくらだったら働いてくれるのか

もちろん、自分たちの会社にはお金のために働く人ばかりでも構わないと思っている会社もあるかもしれませんが、そもそもにおいて、お金で採用しようと考えるのは、採用戦略的にも不利になって、結果的に損になりやすいです。

まず第一に、アニメゲーム漫画業界は平均給与が安いです。アニメ業界の平均給与は、日本アニメーター・演出協会(JAniCA)によるアニメーターの労働実態調査によると約332万円。ゲーム業界は、財団法人デジタルコンテンツ協会の「デジタルコンテンツ制作の先端技術応用に関する調査研究委員会報告書」(平成21年度版)によると、年収518万4995円となっているので多少高めですが、この数値は一部の大手企業によって底上げされています。実際、企業の平均年収で、518万4995円以上を支払えている会社はほとんどないでしょう。また、漫画業界も集英社、講談社などの大手企業の存在感が大きいですが、平均年収はアニメ業界と同程度です。

つまり、業界そのものに金銭的な魅力が乏しい以上、アニメゲーム漫画業界を目指すような人は、お金目当てで入ってくる人はほぼいないということになります。周りにも、「アニメゲーム漫画業界に入ればウハウハな生活が送れるから選んだ」という人はなかなか見つけられないのではないでしょうか。

shutterstock_296011973お金で勝負しようと思うと強敵ばかり

もちろん、「最初はお金のことなんて考えていなかったけど、年も取って、親や子供、家族の面倒を見る必要があるから給与の高いところで働きたいと思う方もいるでしょう。しかし、そんな人が選ぶ会社がどこかと言えば、上から順に年収の高い会社を選んでいきます。

1番条件がいい会社と2番目に条件がいい会社があるときにわざわざ2番目を選ぶ人はいません。人は必ず1番を選択します。ならば、あなたの会社は1番条件のいい会社でなければ選ばれないということになってしまします。しかし、先ほども少し触れましたが、大手企業になればなるほど、給与の条件は良くなります。従業員数十名の会社が任天堂に勝てることはまずないでしょう。大手企業がいる転職市場でお金の勝負をしようと考えている時点でそもそも間違っています。

shutterstock_340411562中小企業はなぜ選ばれるのか

では、中小企業は全く選ばれないのかというとそんなこともないでしょう。これまで一人も中途転職の経験者がいないという会社はないと思います。もしかしたら求人サイトなどの人材サービスは使わず、これまでずっとツテで採用を続けてきたという会社はあるかもしれませんが、だとしても、転職を経験して自社で働き続けてくれている人はいるわけです。ならば、率直な方法として、転職して来てくれた理由、働き続けている理由を聞いてみるというのはいかがでしょうか。

中小企業には中小企業の良さがあります。それは仲の良さかもしれませんし、環境の良さかもしれませんし、縛りの緩さかもしれませんし、小さな会社ならではの働き方かもしれません。いずれにしても、会社には選ばれた理由がありますし、働き続けてくれている理由があります。その意見を参考にすると今まで思ってもみなかった会社の良さも見えるようになりますし、新しく入る人にも会社のいいところを共感してくれる人が入社してくれやすくなります。中小企業であれば、大手企業以上に会社がまとまっていることが会社が伸びるための秘訣でもあります。そのためにも、給与で考えるのではなく、転職希望者の求めている情報を適切に提示することが、人材採用において大切なことです。

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