ソシャゲのマネタイズに学ぶ遊技機の収益性に関して

遊技機業界は、警察庁からギャンブル性に関して指導が入り、一昨年のパチスロの出玉規制やパチンコの釘打ち問題と規制の連続で、若干下火の状況にあります。一方で、コンプガチャ問題やグランブルーファンタジーの高レア低確率のイベント連動ガチャの問題での、ギャンブル性において規制入ったのがソーシャルゲーム業界になります。しかし、ソーシャルゲーム業界はそれほど大きなダメージを受けることなく市場規模を大きくしてきました。今回はその違いについての記事を書いています。

スクリーンショット 2016-03-14 11.27.03ソシャゲで禁止されたコンプガチャ

ソーシャルゲーム業界のこれまでのマネタイズの方法としては、最初の頃は、装備品の購入とオンラインゲームのようなマネタイズやガチャによるアイテムや回復アイテムの購入などがありました。しかし、その後、「探検ドリランド」や「ドラゴンコレクション」などのカードバトル物が増えてきた時、考えられたのがコンプリートガチャです。ガチャを引き全ての種類のカードを集めた時、新たに特別なカードを配布するというサービスです。しかし、当たる確率もわからず、何十万とつぎ込む人や、景品表示法における「絵合せ」の禁止に違反するものであったため、規制がかかりました。ちょうどこのころは、多数のソーシャルゲームが乱立し、人気タイトルのマネタイズを真似する傾向にあったため各社で対応に追われました。

 

figureギャンブルの楽しさからエンターテインメントとしての楽しさ

ソーシャルゲーム業界が規制に対して影響が小さいのはなぜか、もちろん定期的にアップロードして修正を加えられるというメリットもあります。しかし、それ以上にソーシャルゲーム自体がギャンブル性に関してあまり考えていなかったということです。元々から楽しんでもらうために考えたマネタイズであり、それがたまたまギャンブル性や景品表示法に抵触し、規制の対象となってしまいました。一方で遊技機は、ギャンブルありきで盛り上げて楽しませる方法が一般的となっている傾向があります。しかし今後はそのような方法ではホールでの集客は伸び悩み、販売台数の伸びもむずかしいでしょう。そのためにも、遊技機をエンターテインメントやゲームとして楽しませるという観点で見てはいかがでしょうか。

grandblueソーシャルゲームもう一つの規制と対策

ソーシャルゲームでかかったもう一つのガチャ規制が今年1月に問題になったグランブルーファンタジーのイベント連動型のキャラがガチャで非常に出にくいという問題です。イベントと連動させることにより、特定のイベントを有利にし、さらに排出が低確率によりギャンブル性を煽るというものでした。その規制によってとられた対策は、一定以上の金額ないで、必ず排出されること、排出確率明記することでした。

お金目的の大当たり確率のみの表記は打たれなくなる?

先ほど遊技機業界は、ギャンブルありきで考えているということを言いましたが、それは当選確率も言えます。よく当選確率何百分の1などの表記を目にしますが、あくまでも大当たりの確率です。しかし、ソーシャルゲームの場合は当たったからといってお金がもらえるわけではありません。しかし多額のお金をつぎ込みガチャを回します。それは、そのコンテンツの魅力によってお金を投資するからです。そして、日本人は収集欲が強いという傾向があります。全部集めたい、全部見たいなどやればやるほどその気持ちは強くなる人が多いです。そのため、コンプガチャや今回のガチャでもギャンブル性を煽るものになりました。であれば、遊技機でも収集欲をくすぐるような企画や宣伝方法があるのではないでしょうか。当選確率などの情報公開のみならず、せっかくコンテンツを使っているのであればコンテンツそのものをPRするような情報公開がされてもいいのではないでしょうか。それによってそのコンテンツ目当てにやってみようかなと思う人も出てくるのではないでしょうか。

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