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2016.03.14 給与設定、求人でどうしていますか?絶対NGの給与設定はコレ!

shutterstock_360106889ラクジョブで禁止している「年齢と経験による」表記

ラクジョブは求人広告を主な事業内容としていますが、求人広告を書く上でいくつかの禁止事項があります。これは他社、他媒体ではOKとされているものも多いので、「えっ?!」と言われてしまうこともありますが、人材を効果的に採用するために必要なので、あえてお願いしています。その1つが、給与についての記述で「年齢と経験によって決定」と書くことの禁止。この表記をする会社さんは本当に多いのですが、全面禁止にしています。どうしてもどうしてもどうしても・・・!!!という場合には、「応募が減りますが良いんですか?」「採用出来ないかもしれませんよ」と何度も注意した上で掲載します。そして、案の定その会社さんの採用効果については他社に劣ってしまいます。

「年齢、経験によって給与を決定」という表記と違って効果が如実に見られるのが、年収や年収例の明記です。年収例とは「例:プログラマー実務経験4年 27歳経験者・・・年収300万円」などと、社内またはサンプルとしての給与・報酬例を出すもの。派遣会社様などで人材を募集する場合はこれがどうしても「派遣先の企業様に因ります」となりがちですが、これも「最低〇〇万円〜〇〇万円」「平均〇〇万円」などとご明記頂いています。ここまでして必ずご記入頂くのは、人材側から見たときに給与や報酬について明記されていないということは、検討材料が著しく減り、大きな不安要素を与えてしまうことになるからです。

shutterstock_180467408具体的な金額を書くのが怖い理由

人材にとって「わからない」という要素がある会社は危険と判断されます。例えばゲーム会社。人材を募集している会社の社名は分かっていても、勤務地が分からない、または仕事の始まる時期がわからない、開発しているゲームのプラットフォームや使用言語がわからない・・・といった場合、どうしても不安を覚えるのでは無いでしょうか。人材だってそうです。まして給与や報酬はダイレクトに自分の生活に関わってくるため、その部分が「経験と年齢によって決定」という指標の分からないものだった場合、不安は否応無く増します。その結果応募に繋がりません。

企業がこういった給与関連の明記を避けるのにはいくつか理由があります。例えば「他社に比べて自社の給与・報酬が低かったら人材が応募しないのでは無いか」という不安、他に「少しでも良い額面を書いた場合、社内でそれだけもらっていない社員から反発があるのでは無いか」という不安。気持ちは判りますが、どれも実は思い過ごしなのです。

Fotolia_100176231_Subscription_Monthly_M自社の給与に自信がある会社は1%

そもそも自社の給与設定に自信がある!と100%言える会社はどれくらいあるでしょう?私がこれまで1000社以上の会社さんとお付き合いしてきた中で言えるのは、どの会社も自社の給与設定が他社より低くないか不安を抱えているということです。一時期ソーシャルゲームのSAPさんなどが「給与が高い!」という売り文句で求人を出しまくっていましたが、そういった時期(4年前くらい)を除けばほぼ1%といったところ。誰もが知っている超有名ゲームメーカーさんでは面接では「弊社の給与設定には、これまでどの転職者の方からもご満足頂けなかったことがありません」と言われる、という噂を聞いたことがありますが、そんなことを常に言える会社は本当に全体の1%にも満たないでしょう。

人材は給与が理由で応募しない!

そもそも、このアニメゲーム漫画業界において、人材は果たして給与のみに注目して応募してくるのでしょうか?クリエイティブというただでさえ不安定な業界に応募してくる時点で、その人の人生目標がお金でない可能性の方が高いです。もちろん他社に比べて100万円以上低い、平均的にも下過ぎるという場合は考えた方が良いかも知れませんが、月給が1万違う、2万違うというだけで応募をしない!と決めることはありません。人材にとって会社とは給与では無くもっと他に重要な事がたくさんあるのです。

例えば現在手がけているプロジェクトにやりがいがあるとか、社内に目標と出来るクリエイターがいるとか、もっとリアルになれば家から近い、スタッフと仲が良い、近くに美味しいご飯屋さんが多い・・・などなど色々あるでしょう。そう考えると、給与だけで人材の応募を決めるというのはあまりにナンセンス。もし給与勝負と思うのであれば、かつてのソシャゲブームの時のように高収入を謳った求人を出してみて下さい。当時と同じように、全く人材が応募しないと思います。彼らにとって仕事とは、お金では無いのです。

Fotolia_94896434_Subscription_Monthly_M自社の魅力をきちんと見つける方法

「そうは言っても給与以外でどう自社の魅力を発見すれば良いのですか?」というご質問があるかも知れません。そんな時はそれぞれ、御社にいる人に聞いてみて下さい。果たして給与が理由で応募していますか?給与だけが理由であれば、他にも同じような会社は沢山あるはずです。給与だけが重要であれば、毎日求人広告サイトで高収入の企業を調べている筈ですし・・・。

例えば他社から転職したきた方にでも良いですから、「どういう部分に魅力を感じましたか?」「仕事をしやすいと思う時はどんな時ですか?」などと聞いてみることで、自社の強みやアピールポイントは簡単に見つかるものです。求人をする際にむやみに給与を上げることは自社の魅力を金だけと言っているようなもの。とても勿体ないですから、是非別の方法も試して下さい。

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平田 ビ・ハイア株式会社副社長 » 詳細プロフィール

アニメ・ゲーム・マンガ業界の求人ビジネスに15年以上携わってきたベテランスタッフです。最近はWEBtoon、VTuber、成人向けコンテンツまで幅広い就転職のお手伝いをしています。求人で不安なことがあればいつでもご相談下さい!

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